サバイディー、ラオスから看護師の平山亮子です。

前回に引き続き、ラオスの山岳地域に多くみられる甲状腺腫瘍のお話しです。

 

__前回までのお話し______________

その1 >「甲状腺腫瘍ってナニ?」

その2 >「ナゼこんなに甲状腺腫瘍の人が多いの?」

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私も含め、もしかしたら皆さんも、日本であまり甲状腺疾患の人を目にしないと感じるのは、見た目で分かりづらいからかもしれません。写真のように首を大きく腫らした人を日本では見たことがありません。

 

 

日本では甲状腺疾患の治療をできる病院が沢山あります。おそらく、ここまで大きくなる前に治療をしているからでしょう。

 

ここラオスではまともな治療をできる病院は多くありません。検査の代金も高額で、薬を買うのも患者さんにとっては大変な経済的痛手です。病院にかかったこともないような、田舎で暮らしている人々は、生きることが第一優先、多少首が腫れていてもほったらかしです。

そして、自給自足している人たちは現金をあまり持ちません。ましてや、治療できるところが近くにないとなったら、わざわざ大金をはたいて街まで出ようとはしません。山岳地帯で首が大きく腫れた人を目にするのはこう言った理由があるからかもしれません。

 

 

私たちが山岳地帯に行くと、多くの患者さんが押し寄せます。ここぞとばかりに、我先にと駆け寄ってきます。 長年放置してびっくりするくらい大きく腫らした首を抱えてやってきます。治したいと強く望み、治療に真剣に取り組んでくれます。

この山岳地帯で活動をすると、今まで関わってきたラオスの人々とはまた違った感覚を覚えます。医療に餓えていると強く感じるのです。

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