支援総額
目標金額 610,000円
- 支援者
- 61人
- 募集終了日
- 2015年11月27日
INTERMEZZO
■裁判
2012年の夏、東京の音大から学生さん一人が仮設巡回の見学に来たい、と申し出があり、盛岡駅まで朝迎えに行く途中の市道(中央線の無い細い道)で、前から直進してきた自動車が我々の車に向かって蛇行してきました。私は急いでガードレールに寄せましたが間に合わず、衝突事故となりました。急いで警察と保険会社に電話をして、事故処理にあたってもらいましたが、駅まで来ている学生さんにも同時に支持を出し、タクシーで最寄りの交番まで来てもらい、車のことは保険会社にまかせて我々はアシスタントなすちゃんの自家用車で急遽沿岸まで向かいました。しかし、この空白で相手が色々と警察に言ったせいで、こちらが悪いことになり、弁護士を雇っての裁判沙汰に発展しました。
平日、普通に仕事をこなしながら、ほぼ毎週末は被災地の活動に力を注いでいたので、こういう下らないことに巻き込まれるのは、心底嫌でしたし、迷惑でしたが、事実と異なる首長を押してくる相手への怒り、憤りによって仕事へのパワーを削られるのが最も悲しかったのです。
結審までは一年近くかかり、何度も弁護士事務所や裁判所へ足を運ばなければならず、大いなる時間の無駄でしたが、いずれこの経験も何かの役に立つのかもしれない、と思うことにしました。それにしても、いくら相手に非があろうと、交通事故は遭遇した時点で大損ですね。ためいき。
■手芸用品ビッグバン
宮古市の仮設住宅を訪問するたびに、参加者の皆さんによる手芸作品がどんどん談話室に増えていきました。音楽療法で来ているはずなのに、もともとハンドクラフト大好きな私は活動そっちのけで(?)皆さんと手芸談義に花を咲かせたものです。手を動かしていると、余計なことを考えずに済むし、他の住民さんと仲良くなるきっかけにもなる‥そう言って、皆さん熱心に取り組んでいました。
しかし、お金を持ち寄って材料を揃えるには限界がありました。備え付けのミシンはありましたが、消耗品(布や糸、小物類など)やテキスト本が不足して、思うように活動が出来ない場所も多々有りました。
そこで私は自分のブログで手芸用品の募集を全国の皆さんに呼びかけたり、SNSなどを活用してみたところ、知り合い数名から送られてきました。それをお渡しした時に、仮設の方々は大層喜んでいました。材料をもらったことよりも、全国の人々がずっと被災地で困っている人々を忘れていない、ということを感じられたから‥と言ってました。
我々の活動範囲が広がると共に、そう言った手芸活動を行って材料に困窮している仮設も他にたくさんあるとわかり、地道に呼びかけていたのですが、ある日漫画家の西原理恵子さんと会話中
「良かったら西原さんのブログでも呼びかけてもらえませんか」
とお願いしたら二つ返事でOKをいただき、早速ブログ記事をアップしてもらいました。
数日後から、我が家の家族(主に母と妹)が驚くほどの段ボール箱が、ひっきりなしに届くようになり、あっという間に和室まるまる一部屋が天井まで積み上げられた段ボール箱に占領されてしまいました。恐るべし、西原パワー‥!
ダンボールごと、機械的に仮設へ持っていくことも出来ましたが、何かと細かい性分の私は、仮設ごとで取り組んでいる活動が異なるので、中身をいったん取り出し、分別してから仮設へちょっとずつ届ける方法を取ることにしました。結果、とても喜ばれたのですが、全てのダンボールを解き終わるのに一年半もかかってしまいました。
■似顔絵&トークショーの開催
その西原理恵子さんつながりで、私は大好きな漫画家さんに引きあわせていただく機会を何度か作っていただきました。吉田戦車さん&伊藤理佐さん夫妻とも、彼女の家やイベント打ち上げなどでご一緒させていただき、ミーハーな私は毎回大喜びで図々しくお邪魔しておりました。
吉田戦車さんはご自身も岩手県のご出身で、東日本大震災で被災した皆さんをとても心配し、心を痛めてました。いつぞやの飲み会で
「何かあったら協力するから」
とおっしゃったを真に受けて、2012年秋に宮古市のNPO法人レインボーネットのイベントにご夫妻でいらしていただき、似顔絵サイン会とトークショーを催しました。当時、まだ小さかった娘さんを東京に残して宮古市に一泊‥というスケジュールで大変だったかと思いますが、現地の皆さんは大喜びで、大いに励まされました。帰りに我が家に立ち寄ってもらい、役得で我々もサインと似顔絵をいただきました。伊藤理佐さんから描いていただいた二人のイラストは、その後ずっと「歌と体操のサロン」冊子の表紙に使わせてもらってました。
■お子さんたちの来訪
そして「テルマエ・ロマエ」作者のヤマザキ・マリさんとも知り合うことが出来て、飲み会の席で
「うちの息子が是非、被災地ボランティアしたいと言っているんだけど」
と持ちかけられて、2012年夏に当時「かわいキャンプ」と呼ばれる被災地ボランティア用の宿泊施設と現地ボランティアセンターに連絡して、息子さんのデルス君をお招きしました。彼は当時、まだシカゴの高校生でした。そしてその後、毎年春になると被災地訪問の予定を組んで私に連絡をくれて、必ず実現しました。素晴らしいです。
生まれてからイタリア、ポルトガル、シリア、アメリカと渡り歩いてきた彼は、とても流暢な日本語とイタリア語と英語を話しましたが、そのうちの日本語は何だか特徴があって面白く、語法がちょっとだけアシスタントなすちゃんに似ているなあ、と思ったものです。
(何が食べたいの、と聞いても他人事のような答え方するところとか)
私が彼の話す言葉で一番印象的だったのは、炊飯器のことを「コメタキ」と呼んだ時です。
お子さんつながりで言えば、昔からのお友達で漫画家の青木光恵ちゃんの娘さんも、中学生の時に冬休みを利用して仮設巡回に来てくれました。娘さんは当時、学校のことで色々と悩んでいた時期でしたが、我が家に泊まった時は一緒に鍋をつつき、寝室にあった大量の漫画を読み漁って、すごくリラックスしてくれたのが嬉しかったです。母親の漫画を見つけ
「家だと読みづらいからなあ」
と言いながら読んでいたのも面白かったです。
リターン
3,000円
①お礼状(ポストカード)
- 支援者
- 31人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年2月
10,000円
①お礼状(ポストカード)
②写真集1冊
③当法人ホームページへお名前の記載
(掲載を希望されない場合はご連絡下さい)
- 支援者
- 20人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年2月
30,000円
①お礼状(ポストカード)
②写真集1冊
③「三陸ことば絵本」1冊
④オリジナルエコバッグ1枚
⑤当法人ホームページへお名前の記載
(掲載を希望されない場合はご連絡下さい)
⑥仮設住民がヘンプもしくは刺繍糸で編んだミサンガ、フクロウなどのマスコット、布製小物など5点セット
(色や模様、種類は在庫により変更がございます、あらかじめご了承ください。)
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 1
- 発送完了予定月
- 2016年2月
50,000円
①お礼状(ポストカード)
②写真集1冊
③「三陸ことば絵本」1冊
④オリジナルエコバッグ1枚
⑤当法人ホームページへお名前の記載
(掲載を希望されない場合はご連絡下さい)
⑥仮設住民がヘンプもしくは刺繍糸で編んだミサンガ、フクロウなどのマスコット、布製小物など5点セット
(色や模様、種類は在庫により変更がございます、あらかじめご了承ください。)
⑦仮設住民と一緒に「歌と体操のサロン」体験にご招待
(2016年9月まで有効、現地までの交通費は自己負担となります)
- 支援者
- 3人
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2016年2月