【感謝のご報告】310名の参加により大成功しました!
家族をみんなでカンガエルーのクラウドファンディングを応援してくださった皆様、本当にどうもありがとうございました!!!
会場+オンラインで約310名の参加がありました。
クラウドファンディングでは、114名の皆さまから、目標金額300,000円を大幅に上回る602,000円のご支援をいただき、NEXTGOAL達成いたしました。心から厚く御礼を申し上げます。
本企画は、一年以上前から用意周到に準備を進めてきて、コロナ禍の中、色々議論してまいりましたが、コロナ禍でも意見交換の場を止めることなく提供し続けることには、非常に意味があると考え、リスクはあるもののチャレンジすることで、開催を断行しました。
参加した皆さまから、大きな反響をいただき、議論の場を提供することの大切さを改めて実感しました。今後ともこのようなイベントは継続してまいりたいと考えております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
【開催レポート速報版】
2021年1月30日、インフォメーションギャップバスター、稲城市聴覚障害者協会、SODAの会、J-CODAの4団体共催で「家族をみんなでカンガエルーシンポジウム」が開催されました。
- 司会:稲城市聴覚障害者協会事務局長 荒川孝子氏
- 冒頭の挨拶をする稲城市聴覚障害者協会会長 荒川健一氏
- パネリスト:今井絵理子氏
- オンライン出演のパネリスト:丸田 健太郎氏(中継)
- パネリスト:五十嵐 大氏
- パネルディスカッションコーディネーター:IGB理事藤木和子氏
- ろうの立場から意見を述べるIGBインターンシップ吉田 麻莉氏
- 最後の挨拶をするIGB理事長 伊藤 芳浩氏
- グラフィックレコーディングの一部(丸田さん)
- グラフィックレコーディングの一部(五十嵐さん)
コロナ禍での緊急事態宣言の中、オンサイト参加定員を50名程度に絞り、オンライン参加は定員の200名をはるかに超える260名という大きなイベントとなりました。
ミニ講演は、親、SODA、CODAというそれぞれの立場から。その後に登壇者らのパネルディスカッション、会場やオンライン参加者からの質疑応答があり、まさに立場は違っても「みんなでカンガエルー」な企画となったと思います。
共通して見えてきたことは「同じ立場の人がいる。ひとりじゃないよ」というメッセージを親、SODA、CODAなどの身近にいる人が投げかけてあげることの大切さです。親である今井氏は様々な方と出会う中で「かわいそうと思っていた障害に対するイメージが変わった」とのことです。
CODAである五十嵐氏の母は祖父母の「努力次第で聞こえるようになる」という誤った考えにとらわれていたことにより苦しまれたことと思います。その状況を見て育ったCODAもまた苦しみます。聴覚障害に対する正しい情報や知識、また当時のろう教育など、時代も大きく影響していたと思います。五十嵐氏は大人になってマイノリティの存在を知ったそうです。
SODAである丸田氏も大学で学ぶ中で「良いお兄ちゃんでなければ」という思いに自らがとらわれていたことに気が付きました。子どもは家庭内で一番弱い存在であるのに周囲から「苦しかったら言ってね」と言われず「えらいね」と言われてしまいます。「特別扱いはしてほしくないけれど支援という受け皿が学校や社会にあること」の重要性が問われています。
家族というのは、社会の中の最小単位です。
きこえない子どもが生まれたその時から、その親にまた、きょうだいに対する適切なフォローがあること、そうして育ったきこえない子どもはやがて親となり、生まれた子がきこえていても、きこえなくても、肯定感をもって家族を構成していくこと。それが多様性を受け入れる社会を作る一歩となるのではないでしょうか。
今回のシンポジウムの中で「ディナーテーブル症候群」という言葉が紹介されました。コミュニケーションバリアのひとつに意思表示の力があり、家族であるからこそ主張していくべきと丸田氏。家族の中で培われた体験や力はやがて必ず社会の中でも生かされていくのだと思います。
登壇した3名の演者の想いは自身の体験を通して次の世代へ向けられていました。
まずは「一人一人が声をあげ、一人一人の物語を共有していくこと」との五十嵐氏のことばが印象的でした。
今回のシンポジウムに参加をした300余名がそれぞれの立場で発信をしていけば、次の世代のための新しい社会が拓かれるのだと思います。
当団体HPイベントレポートを編集しました。
https://www.infogapbuster.org/?p=4179
【収支報告をしましょう】
皆さまからご支援頂いた資金は、全額、イベント運営、アーカイブ動画作成、リターンに使わせていただきました。
【リターンの発送状況についてお知らせしましょう】
五十嵐大さんの「しくじり家族」以外のリターンは既にお送りさせていただきました。
誠にどうもありがとうございます。
「しくじり家族」につきましては発送準備中ですのでしばしお待ちください。
【今後の予定】
2月8日~14日毎日夜8時家族をカンガエルー×SODAの会×チャリティTシャツYouTubeライブ
司会:藤木和子(SODAの会代表)
2月 8日(月)畑純太さん(聞こえない姉と育ったSODA、大学生、映画「咲む」藤田菜々子さんの弟)
2月 9日(火)藤木和子(聞こえない弟と育ったSODA、弁護士)
2月10日(水)中津真美さん(聞こえない父をもつCODA、東京大学バリアフリー支援室特任助教)手話通訳担当は田中清さん(CODA、元NHK手話ニュースキャスター)
2月11日(木)丸田健太郎さん(聞こえない姉弟をもつSODA、大学院生)、子どもSODA兄・難聴の妹(NHKろうを生きる難聴を生きる出演)
2月12日(金)杉山たたみさん(聞こえない妹と育ったSODA、「ディナーテーブル症候群」翻訳メンバー)、手話通訳担当は梅澤仁士さん(SODA、手話通訳士)
2月13日(土)小谷野依久さん(聞こえる妹弟と育った難聴者、第1回SODAの会立ち上げメンバー)
2月14日(日)伊藤芳浩さん(聞こえる息子を育てるDEAF、インフォメーションギャップバスター理事長)、吉田麻莉さん(聞こえる妹と育ったDEAF、神奈川県聴覚障害者連盟青年部長)
【視聴方法】
SODAきょうだい児と福祉?法律?情報チャンネルでライブ配信予定
https://www.youtube.com/channel/UCL-6iW6mshU9qJ0V2OFc2IA
◆事前申し込みは不要ですが、チャンネル登録していただけますと大変うれしいです。
【費用】
無料ですが、応援したい!!と思われましたら、Tシャツのチャリティーにご協力いただけると幸いです。3500円のうち、700円がチャリティになります。聞こえても聞こえなくても伝え合えるように手話通訳、文字支援の費用に使わせていただきます。(詳細は2月8日に)