Fermentators Week が行われる秋田県湯沢市周辺には、自らの豊かな感性と知恵を地域のものごとと軽やかに掛け合わせ、おもしろく、しなやかに暮らす Fermentators(個性を醸す人) がいます。


Fermentators の言葉から見えてくる、この土地の美しさ、厳しさ、無限の奥行き。育まれた食文化の圧倒的な豊かさ、美味しさ。地域への想いと葛藤。
 

こんな Fermentators がいるまちってどんなところなんだろうと気になり始めたあなたは、もう発酵の虜!



Fermentators vol.2 鈴木百合子さん旬菜みそ茶屋くらを 女将

 
皆瀬川と成瀬川の合流地点に開かれた商家町・増田は、約400年にわたり続く朝市や、日本酒の醸造元、歴史的な建物が立ち並ぶまちなみ景観と、その奥に建てられた立派な内蔵など、伝統が息づくまち。
そんなまちの姿に呼応するように、日常的に、当たり前に、けれどとても大切に、連綿と受け継がれている食文化がここにはあります。
増田町のアイデンティティの1つでもある麹の良さ、本物の食の大切さを伝えるFermentatorに話を聞いてきました。

 

 


旬菜みそ茶屋くらを 女将 鈴木百合子(すずき・ゆりこ)さん

1973年、横手市増田町生まれ。実家は大正7年創業の米麹専門店「羽場こうじ店」。福島県へ進学したのち、就職・結婚を経て家族で地元へ帰郷。自身の体調不良をきっかけに気付いた「本物の食」の大切さを伝えようと、2013年「​旬菜みそ茶屋くらを​」をオープン。


 

ー増田の伝統的なまちなみの中にあるこのお店で、麹屋さんをルーツに持つ鈴木さんが提供してくださるお料理には、とてつもない説得力を感じます。麹や発酵食は、増田地域にとってどんな存在なのでしょう?

 
鈴木:
くらをの料理スタッフである地元のお母さんたちって、本当に自然に、麹を使いこなすんです。発酵食を作っているという意識もない。​
この地域にとって麹や発酵は、暮らしそのものなんですね。
 
増田の家々には、主屋の奥に内蔵と呼ばれるとても立派な家財置き場があって、文化財として一般公開している建物もたくさんあります。けれど、実はそのもっと奥に、味噌をしまう小屋があるんですよ。
自家製の米を麹屋に預けて麹に変え、大豆と合わせて味噌にする。それを、漬物や野菜と一緒に小屋に置いておく。そういう日本のどこにでもあった風景が、今でも残っている。
 
それは、ここで生きている人たちの姿そのものなんです。ファッションや流行じゃない。



ーここは、もし流行が移り変わったとしても、ほんものを味わうことができる場所であり続けると。
 
鈴木:
そう思います。くらをの料理スタッフのお母さんたちのように、そのまんま、ありのままでいることが私の目標でもあります。顔のしわだって隠さずに(笑)。食についてもそうです。
 
Fermentators weekでも、​ネットや本には載っていない、麹のこと、日々の食卓のことをお伝えしたい​​です。
麹のラボのようなワークショップや、お漬物づくりの体験を通して、たくさんの情報に振り回されて何を信じればいいのか分からなくなっている方が、ポンと膝を叩きたくなるような時間になればと思っています。
 

 
ー最後に、Fermentators Dinner(発酵人晩餐会)に来て下さる方、興味を持ってくださる方へメッセージをお願いいたします!
 
鈴木:
発酵は、とても土に近いことだと感じています。食べること、人と関わることも。地に足をつけた暮らしをもっとしていきましょう!​​内蔵見学で、このまちで生きる人のリアルも感じてほしいです。
 
それと、このイベントは​エリアとエリアがつながる第一歩にもなる​​んじゃないかと思っていて。メイン会場である湯沢と、横手市十文字・増田エリアは、今の行政区分では別のまちですが、昔は川づたいに物も文化もつながっていました。だから、同じ種類の暮らしがあるんじゃないかと思うんです。

イベントに最初からトータルで参加する方がもしいたら、どんな共通項が見えてきたのか教えてほしいですね。
 
 
写真・​Otan/Photography 文・平元美沙緒 <Fermentator Week 広報担当>
 
*鈴木百合子さんがワークショップをコーディネートするイベント詳細はこちら


Fermentators Dinner 発酵人晩餐会(発酵×麹 麹×女性)
日本酒造りにおいても「一麹、二酛、三造り」と言われるなど、「麹」は発酵醸造過程において欠かせない存在。11月7日は「イイオンナの日」ということで、十文字・増田地域の麹屋さんをルーツに持ち、地元で頑張っている女性二人にスポットを当てました。秋田県南の発酵の特徴やその背景を学び、麹を食べてみたり、麹が発酵の中でどんな働きをしているか実験してみたり…。塩3:麹5:米8で作られた「三五八(さごはち)」を使った調理体験も!
 
( 開 催 )2018年11月7日(水)
( 時 間 )14:00-20:00
( 会 場 )Hostel & Bar CAMOSIBA(横手市十文字・増田地域)
( 協 力 )​旬菜みそ茶屋くらを etc…
( チケット )Ready for限定(クラウドファンディング)



*Fermentators Weekの参加チケットは、クラウドファンディング〈Ready for〉へのご支援のリターンとして進呈させていただいております。


【11/3-9に参加希望の方へ】Fermentators Dinner 1day チケット チケット ¥15,000​​のリターン
■11/3-9 Fermentators Dinner(発酵人晩餐会)1day チケット1枚
*11/3-9で1日お選びいただけます
※11/3-4のチケットをご購入の方はWorld Fermentators Summitへご参加いただけます
※11/4-9のチケットご購入の方には各地域に根ざした観光資源を体験できるコンテンツをご用意しております
■記録物にお名前掲載(希望者のみ)
■お礼のメール


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