支援総額
目標金額 500,000円
- 支援者
- 28人
- 募集終了日
- 2023年3月31日
ヴァンターの子ども文化センターで多文化共生イベントKolibrí Festivaaliへの参加
みなさんこんにちは!
こちらのクラウドファンディングページを作ったばかりの今年2月頃、「Kolibrí Festivaali(コリブリ・フェスティバーリ)」という多文化共生イベントのオープンコールが出ているのを知り、せっかく日本からの木のおもちゃで楽しんでもらえる機会がつくれるかもしれないのならと思い、迷わず応募した木のおもちゃイベントが、ついに実りの季節に実現しました🌾
私がこのイベントを知ったのは、ちょうど昨年の今頃、私が参加していたアアルト大学Wood Programのプロジェクトの居残り建設作業をしていた頃でした。先生がKolibrí Festivaaliに携わっていたので、ぜひ作業の合間にオープニングセレモニーがあるから見てほしいと連れて来てくださいました。色んなバックグラウンドを持つ家族が多いヘルシンキを中心とした地域で、多言語や多様性をテーマに無料でアートを伝えるイベントが行われていることを知り、このときから、色んな文化が交錯するこの素晴らしいイベントに、いつか関わることができたらいいなと憧れを持ち続けていました。
春にイベントへの参加が決まってからは、トレーニングセッションというものが3回開催され、Kolibrí Festivaali主催の非営利団体ninho(ニンホ)の代表の方、反人種差別の専門家、障がい者の権利活動家によるお話を伺う機会がありました。どの回も、いまの自分という視点を一度離れてもしこういう立場だったらと深く考えてみる機会になりましたし、違うものを持つ者どうしが集まるからこそ生み出される価値について思いを巡らし、フィンランドで木のおもちゃの遊び場をつくることを通して、文化の交差点みたいな何か新しい展開をつくっていけたらいいなと思いました。
Kolibrí Festivaaliを紹介してくれたWood Programの先生は、当日も運搬や木の家の枠組みを組み立てる手伝いを休日にも関わらず買って出てくださり、久しぶりの再会で話に花を咲かせながら一緒に会場へ向かいました。イベント会場の準備時間は限られていましたが、心強いイベントボランティアのみなさんのお力をお借りして、なんとか木の家が立ち上がっていきました。
朝早くトゥルクから駆けつけてくださったTouch Woodメンバーの佳奈子さんと合流して、一緒に会場を飾りつけて小さなベンチの上に木のおもちゃを並べ始めると、全部並べ終わる前から楽しい雰囲気が伝わったのか、子どもたちが早速木のおもちゃで遊び始めてくれました。
今回のイベントは3時間という限られたプログラム時間内で開催することになったので、最大限にこの貴重な時間を楽しんでもらえるように段取りをしました。雨降りのこの日は外はどんよりでしたが、ヘルシンキのお隣のヴァンター市子ども文化センターの広いスペースをお借りすることができたので、子どもたちは屋内でのびのびと遊ぶことができて本当に良かったです。
木の家の枠組みは、今回初めて使わせていただいたのですが、Wood Programの卒業生によってデザインされ、昨年のKolibrí Festivaaliでメキシコの絵本作家さんの作品を展示するためにて使われていました。これがあるだけで、一気にアットホームでリラックスして遊べる空間ができあがりました。フィンランドでデザインされた木の作品とコラボできたことで、フィンランド版おもちゃ美術館の夢に一歩近づけたような嬉しい瞬間で満たされました。
イベント中は、いらっしゃったご家族の親子間、友達間のコミュニケーションが、木のおもちゃとその遊びによって特別なものに変わっていることを感じました。初めて見るおもちゃに一緒に驚いたり、なにか楽しい部分を見つけたら一緒にいる人に伝えたいという思いがどんどん波のように広がっていって、自然と楽しい雰囲気ができあがっていました。
この2年間くらいリスを観察するようになった私としては、リスのぬいぐるみパペットをいつもリスが活動している高さ(木の家の枠組み)に置いて遊べたのが楽しかったです。たまに「あ!リスだ」と見つけて遊ぶ子もいて、もしかしたら本当にリスを見つけたような疑似体験ができたかもしれません。
ここで、新しく見かけた遊び方をご紹介しますね!右側の女の子は、トコトコ動物のハリネズミが坂を下りきる間に、琉球木琴で音を奏でるという、私にとっては革新的な遊び方をしていました。よく聴いてみると、ハリネズミが歩くときにカチカチと大きな時計が時を刻むような音でメトロノームみたいに正確なリズムをとっていて、それにアレンジを加える木琴の音がすごく合っているのを感じました。イベントの始まったときには全く他の場所に置いていた2つのおもちゃを自分なりに考えて動かし、組み合わせて遊ぶ創造力が本当に素晴らしいなあと思いました。
今回のイベントでは、遊ぶのに積極的に参加するお父さんが多かったように思いました。子どもたちの遊びの世界を広げてくれるような音を自分の声で表現したり、ちょっと難しそうな遊びにも一緒にチャレンジしたりしていました。楽しいことを一緒に体験しようという姿勢で、遊びの世界へ一緒に来てくれる大人は、子どもたちにとっては心強い仲間なのかもしれません。
私は「将来こんなフィンランドらしいデザインの遊び場を作れたらいいな」と思うイメージを絵に描き始めたのですが、そのなかのひとつに森の動物たちに会える場所があります。この日は、そのイメージ通りにハンガリーのキツツキのおもちゃを木の家の枠組みに仮に取り付けさせてもらいました。すると、このキツツキに気づいて遊んでくれた子どもたちは、森の動物に偶然会えたような気分も一緒に味わえて、いつも以上におもちゃの魅力が引き出せたように思いました。
今回お世話になったヴァンター市の子ども文化センターは、Kolibrí Festivaaliだけでなく子どもたちが豊かな文化を享受できるための取り組みに力を入れられています。子どもたちへ素敵なものを届けるために活動されている方々にお会いすることができて、今後の私たちのプロジェクトを進めていくのにたくさんのエネルギーをいただきました。
Kolibrí Festivaaliへの参加は、私たちがご縁をつないで実現することのできた大きな経験のひとつです。支援してくださったみなさんのおかげで、小さな夢をひとつずつ叶えることができています。いつもあたたかく見守ってくださり、本当にありがとうございます。
リターン
3,000円+システム利用料
3千円コース【感謝のメール】
感謝のメッセージをフィンランドからメールでお届けします!
- 支援者
- 9人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
10,000円+システム利用料
1万円コース【紙のポストカード】
直筆の感謝のメッセージ書いた紙のポストカードをフィンランドからお送りします!
- 支援者
- 15人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
30,000円+システム利用料
3万円コース【木のポストカード】
直筆の感謝のメッセージ書いた木のポストカードをフィンランドからお送りします!
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
50,000円+システム利用料
5万円コース【木製組み立てオブジェのポストカード】
フィンランドのミニチュアドールハウス工房GEPETTO(ゲペット)さんの木製組み立てオブジェのポストカードをフィンランドからお送りします!
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月