
支援総額
目標金額 500,000円
- 支援者
- 28人
- 募集終了日
- 2023年3月31日
無印良品MUJIでヘルシンキデザインウィークの子ども向けイベントを開催
みなさんこんにちは!
9月中旬の週末はフィンランドの無印良品MUJIにて、2日間の木のおもちゃを開催することができました。思い起こせば5年前、初めてフィンランドに来たときに憧れてボランティアをさせていただいた、ヘルシンキの街全体でデザインをテーマに盛り上がることのできる「ヘルシンキデザインウィーク」というイベントに、今回はイベントのひとつを主催する側として関わることができて、準備の段階からとても感慨深い気持ちでおりました。事前のキックオフイベントでは、ロゴの入ったシールを受取り、イベントを2005年の立ち上げから導いてこられた創設者のKariさんはスピーチで、「デザインのネットワークを作ることがイベントの一番の目的です。あなたはあなたのイベントの一番のスペシャリストなので、あなたの素敵な場所づくりに期待しています」というお言葉をいただいて、今回のイベントにわくわくして臨むことができました。
今年のヘルシンキデザインウィークのテーマは、「Once upon a time(かつては)」です。私たちはこのテーマに、「かつて自然界にあるものを使って創造的に遊んでいた子どもたちが、プラスチックや電子玩具の時代において、自然素材で作られた玩具で遊ぶことは、人間の過去の記憶を呼び起こし、リラックスして幸せな気分にさせてくれるに違いありません。デザイン性の高い革新的な木のおもちゃは大人も楽しめ、世代や文化を超えたコミュニケーションツールにもなります。」という思いを寄せて、参加することにしました。
せっかくヘルシンキデザインウィークに参加するなら木のおもちゃがぴったりな場所で開催したいと思っていたところ、ショッピングセンターの4階にある無印良品MUJIさんが私の頭のなかに浮かんできて、早速担当の方に相談をさせていただき、場所をお借りしてイベントを開催できることが決まりました。MUJIの商品サンプルのマットや展示棚をお借りできたことで、よりMUJIらしい遊び場をつくることができ、とても感謝しています。
そして迎えた当日、初日の金曜日はTouch Woodメンバーの佳奈子さんはお仕事のため来ることができなかった代わりに、大学の日本サークルで募った学生のボランティアさんが来てくれて、とても心強かったです。彼女は日本にも留学経験のあるタイ出身の留学生で、けん玉を見て「小さな頃に遊んだことがある!」と手に取って遊んでいるうちに帰る頃にはとっても上手になっていてびっくりしました。アジアの地域では馴染のあるおもちゃなのかもしれませんね。

今回は、Touch WoodメンバーのデザイナーLaura MerzさんのPLAY IN PROGRESという作品をお借りして、自分の感性でアート作品をつくってみる体験の機会を提供することもできました。イベントを通して子どもだけでなく、大人も夢中になる魅力があることを感じました。とても抽象的な形の木片に意味をつけて新しい形にしていく楽しさは私も実感していました。

たまたま通りすがった女性の方は、足を止めてこちらの写真の作品を作っていました。「何を作っていたんですか?」と聞くと、「鳥です。」とおっしゃっていて、ほんとだ!とすごく感動しました。それも岩の上にちょこんと佇んでいるように見えて、きっとよく鳥のことを観察されている方なんだなと思いました。

ショッピングセンターでのイベントだったので、子どもたちに良いものを届けたいと思っているお父さんお母さん、おじいさんおばあさんからよく「これらのおもちゃは売っていますか?」と質問をいただきました。木のおもちゃの販売はまだできなくて私たちも残念でしたが、これだけ木のおもちゃをほしいと思う人がいるのに届けられていないというのは、とてもがんばりがいのあるプロジェクトだなと思いました。ミュージアムショップを作って木のおもちゃを届けていくことは、私たちの夢のひとつです。

エスカレーターのすぐそばがイベント会場となりました。お隣では、秋田にある「横手市増田まんが美術館」のみなさんによる「銀牙」という漫画の展示とグッズの販売会が行われていて、いつも以上に日本や漫画に興味のある方が集まり、賑わっていました。

とても嬉しいなと思ったのは、先月遊びの博物館Museo Leikkiに来てくださった方々が今回も日程や場所を確認して足を運んでくださったことです。フィンランドでも木のおもちゃのファンは着実に増えつつあるようです。前と同じ木のおもちゃではありますが、そのときに一緒に遊ぶ人やレイアウトが違うことによって遊び方が変化することころが、また楽しいと思えるポイントかなと思いました。でも一番は、楽しむぞ!という子どもたちからあふれてくるパワーによっていくらでも楽しんでもらえるような気がしています。

ボランティアの学生さんは、出会ったばかりの木のおもちゃの楽しさを子どもたちと一緒に感じて、とても良い動きをしてくださいました。接点のなかった人やものが、木のおもちゃと遊びを通してあったかい雰囲気のなか笑顔でつながっていくこの瞬間が大好きで、私は今フィンランドにいてもそれを見届けられる場所にいさせてもらっているような気がします。

こちらの女の子は中国語が母国語で、私は言葉ではほとんどコミュニケーションできなかったのですが、ありとあらゆる非言語コミュニケーションを使って遊んでいたら、気づくと1時間近くは一緒に遊んでいました。話せない分、感覚をフルに使う遊び方もすごく楽しいと思いました。1日目はこんなふうに時が流れていき、おもちゃを倉庫にスタンバイさせて翌日に備えました。

そして明くる日、トゥルクから娘さんを連れて駆けつけてくださった佳奈子さんと一緒に、みなさんを木のおもちゃの世界にお迎えしました。ランチタイムを過ぎる頃から少しずつ立ち止まって遊んでくださるご家族が増えていきました。

乗り物が大好きなこの男の子は、たくさん乗り物を集めて、貨物を運ぶようにしたり、列をなして動くようにしたり、遊びのなかで自分の世界ができていて素晴らしいなあと思いました。たぶん1時間以上はこうして遊んでいたので、集中力は相当なものだと思います。お母さんも木のおもちゃをたくさん手に取って、ひとつひとつおもしろいところを見つけて楽しんでいるようで良かったです。

いつもは通路として使われているちょっとした空間だけれど、木のおもちゃがあるだけで、こんなにも家族で笑顔になりながら長い時間を過ごせる場所になったのを見て、とても嬉しかったです。はやく大きな場所でもっと木を感じて、のびのびとリラックスして遊んでもらえる場所をつくりたいなあと、今回も夢が膨らむイベントになりました。

併設のレストランでごはんを食べてまた戻ってきてくれる子も多く、MUJIのなかで行ったり来たりする時間の過ごし方をしてもらえたのは、相乗効果でつくり出すことのできたとても良い点だったと思います。木のおもちゃの魅力がいつにも増して発揮されていました。

とてもリアクションのユニークな子がいて、お母さんが微笑んでずっと横で見守っていたところがとても印象に残っています。どんなおもちゃを見ても新鮮な表情で驚いたり、大きく笑ったりしている子で、いっぱい遊んで眠くなり目がとろんとしてからも、クーゲルバーンという車がカタカタ坂を下りるおもちゃをずっと繰り返していて、お母さんと一緒に微笑ましく見守っていました。

2日目は子どもたちもPLAY IN PROGRESSで色んな形を作っていました。こちらの写真は、うさぎさんみたいです。この子はうさぎさんの後に、色んな四つ足の動物を作って、その動物で物語を作って遊んでいて、とても想像力豊かだなあと思いました。

なかにはヘルシンキデザインウィークのプログラムを確認して、このイベントをめがけて来てくださった方もいて、とっても嬉しかったです!3歳くらいの子にはぴったりなイベントだと思って来てくださったそうで、なかなかヘルシンキにもそのぐらいの年齢の子がじっくり遊べるところはありそうでそんなにはないのだそうです。

デザイナーをしているお母さんも、私たちのプロジェクトにとても共感してくださって、応援いただけて嬉しかったです。そのお子さんは、ごはんを食べて遊びに戻って来てからも、全く集中力を切らさずに遊びの力を100%発揮させて帰る時間のギリギリまで遊んでくれました。

イベントが終わった頃には、30枚以上のシールが「もっと木のおもちゃで遊びたい」の方に貼ってありました。私たちの夢が、こんなふうに期待をいただいて、よりたくさんの応援してくれる人の夢にもなっているのを感じています。Touch WoodのFacebookやInstagramも、イベントの回を重ねるごとにフォローしていただく方が増え、とても大きな応援の力をいただいています。

今回のイベントの一瞬一瞬は、まだ何も持っていなかった冬にヘルシンキデザインウィークやMUJIで木のおもちゃのイベントができたら嬉しいなと思い描いていた夢を叶えた瞬間でもありました。だから、ずっと夢のなかにいるような、嬉しくてたまらない不思議な時間でした。支援してくださったみなさんのおかげで、こんな素敵な体験をすることができました。これからも小さな夢を少しずつ叶えて、フィンランドで出会うたくさんの方の笑顔を木のおもちゃによってお届けすることができるよう、行動していけたらと思います!いつもあたたかく見守ってくださり、ありがとうございます。
リターン
3,000円+システム利用料
3千円コース【感謝のメール】
感謝のメッセージをフィンランドからメールでお届けします!
- 申込数
- 9
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
10,000円+システム利用料
1万円コース【紙のポストカード】
直筆の感謝のメッセージ書いた紙のポストカードをフィンランドからお送りします!
- 申込数
- 15
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
3,000円+システム利用料
3千円コース【感謝のメール】
感謝のメッセージをフィンランドからメールでお届けします!
- 申込数
- 9
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年5月
10,000円+システム利用料
1万円コース【紙のポストカード】
直筆の感謝のメッセージ書いた紙のポストカードをフィンランドからお送りします!
- 申込数
- 15
- 在庫数
- 制限なし
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- 2023年5月

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