フィンランドで日本の木のおもちゃの魅力を伝えたい

フィンランドで日本の木のおもちゃの魅力を伝えたい

支援総額

637,000

目標金額 500,000円

支援者
28人
募集終了日
2023年3月31日

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2024年02月22日 18:13

フィンランドの幼児教育の歴史を遊びながら学べる幼稚園博物館を訪問

みなさんこんにちは!

今回は、Touch Woodのメンバーで子育てをしているお母さんたちから教えてもらった子どもたちの遊び場を見学してきたので、そのようすをお伝えしたいと思います。ヘルシンキのSörnäinenというメトロの駅のすぐそばにある「幼稚園博物館(Lastentarhamuseo)」です。博物館が入っているEbeneser-taloというこの建物は、幼稚園や児童養護施設のためのスペースを備えた建物として1908年に完成したので、外壁にも子どもたちが豊かに成長するようすがレリーフとして刻まれています。館内は、フィンランドの幼稚園や幼児教育の歴史を遊びながら学べる施設になっています。

 

ドアを開けて奥まで進むと、お店屋さんごっこやレストランごっこができる場所がありました。すぐ隣の部屋は幼稚園になっているようで、子どもたちの声が聴こえてきました。

 

1階のもうひとつの部屋には、白黒の当時の写真と共に当時幼稚園で使われていたテーブルや椅子、おもちゃなどが展示されていました。

 

長い冬を過ごすフィンランドの子どもたちならではだと思ったのは、雪遊びがとても大切な遊びのひとつだということです。ちょうど今、2月下旬は多くの人がスキーホリデイという1週間のお休みに入っているところですが、雪を楽しむ習慣が社会の制度にも反映されていて素晴らしいと思います。

 

3階にも博物館の展示と遊び場が続いています。フィンランドの幼稚園でも、ドイツの教育学者フレーベルの考えに基づいた幼児教育が広く展開されてきたそうです。こんなふうにシンプルな形や自然素材のものに触れる機会があれば、決まりきった遊びだけではなく、手を動かして何か自分らしいものを作りたくなるかもしれないですね。

 

広い遊び場には、手作りの木の車のおもちゃがあり、たくさんの子どもたちが遊んでいった跡が刻まれていました。もしメーターが付いていたら、走行距離はどのくらいになるんでしょう。

 

こちらの幼稚園博物館には、「フレーベルボックス」という巨大サイズのブロックがあります。フィンランド文化基金の支援のもと、幼稚園博物館とフィンランドのアーティストAlexander Reichsteinが共同でデザインしたことで生まれたそうです。先月、遊びの博物館Museo LeikkiのBLOCK PARTYというイベントに参加させていただいたときに隣の部屋に出張して来ていたので、再会できた気分で嬉しかったです。私自身も遊んでみて大人でも大きいブロックは積み上げてみたくなるし、とても楽しいなあと思いました。

 

奥には、お絵描きやワークショップに使われる部屋もありました。こちらの部屋では今後、アートエキシビションも企画されているそうです。

 

洗濯板を使って服を洗濯するごっこ遊びコーナーもありました。私たちは洗濯機を使っているので、白黒の写真のような姿はあまり見かけることはあまりないかもしれませんが、私がいる間にも見よう見まねで女の子が洗濯しているようすを見かけて、微笑ましくなりました。もしかしたら、洗濯には色んな工程があって、手間がかかるかもしれないけれど、当時の人にとっては楽しいことだったかもしれないですね。

 

靴を磨いたり、紐を結んだりするごっこ遊びコーナーもありました。日常のなんてことのない動作ですが、スイッチを押せば電気で動くものが日常に増えているので、立体的に手を動かせば何かできるということを思い出させてもらえたような気がしました。

 

見学の後で、この博物館の館長さんとお話をさせていただきました。10年、20年ぐらい前までフィンランドの幼稚園では、極力自然素材のものを子どもたちの遊びに取り入れることが推奨されていたそうです。館内には実際に、木、木の実、貝殻、毛糸、布などを組み合わせて遊ぶ台もありました。表面の感触や重さの違い、質感を遊びながら感じ取って自然と学んでいたのかもしれないですね。

 

フレーベルのブロックが色ごとに分けてあり、自由に取り出して遊べるコーナーもありました。フィンランドには、幼児教育の母と呼ばれている二人の女性がいます。Hanna RothmanとElisabeth Alanderは、ベルリンで幼児教育を学んだ際にフレーベルの教育学と出会い、フィンランドへ伝える役割を果たしたそうです。

 

おままごとコーナーはいつの時代も変わらずにありますが、展示されていた食器や棚、調理器具はより本物に近くて、身の回りにあるもののなかで忠実に遊んでいたのがわかりました。

 

親しみのあるおもちゃだなと思い手に取ってみると、ユシラ社のユッカトイの車や人形のおもちゃ、昨年工房を訪問したTuffan Puulelutの機関車のおもちゃがありました。改めてこれらのおもちゃは、フィンランドの子どもたちの遊びを支えてきたんだなあと思いました。

 

おもちゃと共に絵本も一緒に楽しめる博物館になっていて、本を借りて読み終わったら返してまた新しい本を借りることができる鞄がありました。図書館のイベントをした時にも思いましたが、フィンランドでは子どもたちが絵本を楽しく読める環境をすぐ身近なところに用意しているのが素晴らしいです。

 

幼稚園博物館はいかがでしたでしょうか。フィンランドにいても、アンテナを張っていないとなかなか来ることのない場所でした。館長さんもフィンランドらしい木の遊びの空間を作ることにとても共感してくださっていて、今年一緒にイベントをしたり何かコラボレーションができるかもしれません。今回の訪問は、フィンランドの遊び空間の原点を学ばせていただく貴重な機会になりました。新しい出逢いに感謝です。

リターン

3,000+システム利用料


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3千円コース【感謝のメール】

感謝のメッセージをフィンランドからメールでお届けします!

支援者
9人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

10,000+システム利用料


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1万円コース【紙のポストカード】

直筆の感謝のメッセージ書いた紙のポストカードをフィンランドからお送りします!

支援者
15人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

30,000+システム利用料


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3万円コース【木のポストカード】

直筆の感謝のメッセージ書いた木のポストカードをフィンランドからお送りします!

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

50,000+システム利用料


5万円コース【木製組み立てオブジェのポストカード】

5万円コース【木製組み立てオブジェのポストカード】

フィンランドのミニチュアドールハウス工房GEPETTO(ゲペット)さんの木製組み立てオブジェのポストカードをフィンランドからお送りします!

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年5月

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