猫伝染性腹膜炎(FIP)を「不治の病」でなくすために

猫伝染性腹膜炎(FIP)を「不治の病」でなくすために

支援総額

1,432,000

目標金額 700,000円

支援者
337人
募集終了日
2021年2月26日

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2021年01月15日 20:56

「アト」という猫について

皆様、こんばんは。

いつも大変お世話になっております。

前回のご報告以降新たにご支援いただきました柴崎かおり様、MARON♡RURU様、スーちゃん様、ビバ・トムソン様、大樂智久様、うらこ様、ムギさとかタイちゃとか様、堀内裕江様には改めて心より感謝申し上げます。

今後も皆様の応援のお気持ちに誠意を持ってお応えできるよう、全力を尽くして参ります。

現在、アトは投薬期間の半分を終えたところです。

次回通院は1/21(木)を予定しております。

無事検査を終えましたら、会計報告をさせていただく予定です。

 

本日は、今回皆様にご支援いただきました「アト」という猫について、自己紹介をさせていただこうと思います。

これまでどんな生活を送っていたかということや、プロジェクトページ本文には載せられなかったアトが元気な頃の写真等、この度皆様が手を差し伸べてくれた小さな命の物語をお届けします。

 

 

【アトとの出逢い】

私は現在写真スタジオ勤務のカメラマンをしております。

私の職場の周りには、地域猫が数多くいます。

職場の駐車場でもよく猫を見かけ、後にこのうちの1匹を保護猫としてお迎えしました(その子は1年半程前に猫白血病で虹の橋を渡りました。詳細はブログに掲載しております)。

アトと出逢ったのは、この職について初めて大きな仕事をしていた時でした。

ちょうどその頃、職場の隣の住宅が建て替えのために取り壊しを行っていました。

その現場の床下から、2匹の子猫が発見されました。

先に​​​​​発見された、アトの兄妹猫

 

2014年5月7日のことでした。

まだ「ようやく目が開いた」といった様子で、おそらく生後2,3週間程度だと思われました。

私が駐車場で猫の写真を撮っている姿を見かけたことがあるらしく、

地域猫の1匹。この子がボスのような存在みたいです。

 

「この子達の保護をお願いできないか」と、作業現場の方がその子達を職場に連れてきたのです。

これが後のアト、、、ではなくて。

この時に発見されたのはアトの兄妹猫でした。

それから遅れること1日。

「もう1匹居ました!」と、翌日作業員の方が新たに連れてきた子。

これがアトです。

保護した直後のアト。

 

1匹だけ離れたところにいたようで、遅れて発見されました。

今になって思うと、1匹遅れて発見されたところものんびりやさんのアトらしいというか、、、

ひとりぼっちで過ごす夜は、さぞ寂しかったことと思います。

アトたちが過ごしていた家屋の解体現場は、記念に撮影をさせてもらいました。

取り壊された家屋の廃材。奇跡的な保護だったと思います。

 

よくこんなところから無事で出てきたと思います。。。

一歩間違えば下敷きだったでしょうし、もしかしたアトたちの他にも子猫はいたのかもしれません。

それは今となってはわかりませんが、助かったこの子たちだけでも、幸せにしたいと強く感じました。

そこから数日職場で預かり様子を見ていましたが、母親と思われる猫も現れず、他にお願いできるお家も無かったため、この子は我が家で一緒に暮らしていくことになりました。

「アト」という名前は、「芸術(Art)」から取ったものです。

絵画、文学、音楽、建築、舞踏、彫刻、、、

人間が芸術作品に触れて心が動くように、この子にも、これから世界の美しいものや楽しいものをたくさん知って、幸福で満ち足りた一生を送ってもらいたい、そんな願いが込められています。

ちなみに、アトの兄妹猫は現在も一緒に過ごしています。

アトの兄妹。グレー長毛の子が男の子、茶色短毛の子が女の子です。

 

たまに様子を見に行かせていただいておりますが、2匹とも立派な成猫に成長しています。

 

 

【ようこそ、我が家へ】

さて、兄妹猫から1匹離れて過ごすことになったアトですが、決して寂しい幼少期とはなりません。

保護してから3日目、職場での様子。

 

それは、我が家には先住猫のミドナがいたからです。

ミドナはアトを迎える半年程前に、保護猫として迎え入れていた猫です。

ミドナは保護猫団体に預けられていた子でしたが、引き取られた後に様々な事情で「やっぱり飼えなくなってしまった」と言われ、3軒ものお宅を転々とした末に、我が家にお迎えすることとなりました。

当時はまだ推定1歳前後のやんちゃ盛りで、仲良くしてくれるか心配だったのですが、、、

お迎えしたその日から、ミドナはアトくんのお兄ちゃんとして積極的に関わってくれました。

 

毎日体中をびしょ濡れになるほどに毛づくろいをし、

 

一緒に眠り、

 

ちょっかいをかけられても怒らず、

 

いろいろなことを教え、

 

優しく見守るようにいつもそばに付き添っていました。

 

アトはおとなしい性格の子で、成猫になる前からまったりと過ごすのを好んでいました。

 

たまにミドナとはしゃぐ姿も見かけましたが、

 

それよりも、ミドナや私とベッドでのんびりする時間を優先していたように感じられます。

 

お父さん猫もお母さん猫もわからない子ですが、気が付けばミドナよりも大きな猫に成長し、

 

ミルクティー色の毛とモフモフしっぽがチャームポイントの立派な成猫となりました。

 

その後先述した元地域猫のぽっぽと半年程共に過ごし(ぽっぽとの付き合い自体は5年程ありましたが、我が家で過ごせたのは半年程でした)、

中央にいる白猫がぽっぽ。よく見ると、棚の中にミドナが居ます。

 

さらにその後お迎えしたキリと、現在は3匹で暮らしています。

 

 

【猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症してから】

5歳と7ヶ月になるまで、病気をすることもなく健康に過ごしてきたアト。

よく食べ、よく眠り、よく甘え、たまに遊び、平和な日々でした。

それが、今回のFIP発症で生活の様子は激変しました。

日に日に落ちていく食欲。

下がらない高熱。

失われた毛艶。

猫じゃらしを振っても、身体を撫でても、虚ろな目でぼんやりとどこかを見つめていました。

アトの発症した病気は、FIPの中でも「ドライタイプ」というもので、診断が非常に難しいと言われています。

亡くなるまで、確定診断ができないケースすらあるそうです。

アトも様々な検査を経てようやく発覚したもので、病気の正体がわからないうちは感染を警戒して大好きなミドナとも別々に過ごしていました。

もっとも、この頃のアトは神経障害の症状が出る前からほとんど動こうとしなくなってしまっていましたが、、、

 

さらに緊張感が増したのは、麻痺が出始めた時でした。

はじめは左の後ろ足。

歩く時に引き摺るようになり、トイレに入ることすら困難になっていました。

その翌日には、ほとんど立つことすらできなくなっていました。

トイレに行きたくなると鳴いたので抱いて連れて行っていましたが、トイレにいれてあげても身体を起こしていられなくて、支えてあげながらの排泄になりました。

アトの看病が最も大変だったのは、この時期だったと思います。

早朝や深夜に何度も起きてアトをトイレに連れて行き、汚れた身体を拭き、毛並みを整え、シリンジで水や食事を摂らせ、、、といった生活でした。

それでも「大変だった」というのは、「手がかかる」とか「お世話が難しい」とか、そういった意味ではありません。

アトのこわばった身体を抱いている時腕の中に伝わる苦しそうな呼吸が、そのまま小さな命の灯火をふっと消してしまいそうで、とても怖くて悲しかったのです。

アトの背中に涙が落ちると、痩せて浮き出た背骨を滑り、さらに胸が締め付けられる想いでした。

「アトくん、アトくん。」

いつもならお返事をしてくれるのに、アトはもう私の声にも反応しなくなっていました。

それでもつい名前を呼んで、身体を撫でては涙を流し、「明日朝起きたら、アトくん急に元気になっていないかなぁ」なんて考えながらアトの身体に顔を埋める。

そんな日々が半月程続きました。

 

 

【繋がる命】

アトが体調を崩してからFIPと診断されるまで約1ヶ月。

その間、様々な猫の病気を調べました。

どんな病気の可能性があるのか、どんな治療法があるのか、どのくらいの費用がかかるのか。

FIPの可能性も事前に視野に入れていたため、確定診断の前からMUTIANにたどりつくことができていました。

それでも情報は少なく、処方していただける病院は限られており、ましてや5歳で発症したというケースはその中でも稀で、、、

今もなお、手探りの日々は続いています。

それでも、アトは現在MUTIANの投与で命を繋ぐことができています。

現在の投与量は850mg、次回通院は1/21(木)を予定しています。

回復の様子は以前記した通りですが、今でもアトがここまで回復したことは奇跡のように感じています。

 

食事を自分で摂り、

 

オムツも外れ、

 

キャットタワーに登り、

 

ミドナ・キリと過ごし、

 

穏やかな呼吸で眠ること。

これまで当たり前だと思っていたことが、如何に尊くて大切なものだったのか、今回改めて痛感しています。

投薬期間はまだ半分程残っており、その後も経過観察のための検査が待っています。

再発のリスクは常にあり、油断のできない日々が終わったわけではありません。

それでも今こうしてこれを書いている横にアトがちょこん、といてくれている事実は、何にも代えがたい喜びです。

 

今回皆様にいただいた応援の気持ち、ずっと大切にいたします。

プロジェクトが成立し皆様にお気持ちをお返しできるよう、また、アトの寛解を目指して、努力を続けていく所存です。

どうぞ引き続き、温かく見守っていただけましたら幸いです。

緊急事態宣言が発令され、世間の情勢は厳しくなる一方であります。

皆様もお身体に気を付けてお過ごしください。

 

2021/1/15 榛地瑞穂・アト

 

リターン

500


【アトくん応援コース-500】

【アトくん応援コース-500】

感謝のメールに、アトの画像(スマートフォン壁紙対応サイズ)2種類を添付しお送りいたします。
2種類の画像、それぞれロゴありとロゴなしをご用意いたします。
※ご指定のメールアドレスにお送りいたします。ご連絡先は、リターンの送付以外の目的で決して使用しないことをお約束いたします。

支援者
33人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

1,000


【アトくん応援コース-1000】

【アトくん応援コース-1000】

感謝のメールに、アトの画像(スマートフォン壁紙対応サイズ)5種類を添付しお送りいたします。
5種類の画像、それぞれロゴありとロゴなしをご用意いたします。
※ご指定のメールアドレスにお送りいたします。ご連絡先は、リターンの送付以外の目的で決して使用しないことをお約束いたします。

支援者
131人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

3,000


【アトくん応援コース-3000】

【アトくん応援コース-3000】

・感謝のメールに、アトの画像(スマートフォン壁紙対応サイズ)5種類を添付しお送りいたします。
・ポストカード3枚セット
一眼レフで撮影したアトの写真でポストカードを作成いたします。
※ご指定のメールアドレス・ご住所にお送りいたします。頂いたご連絡先は、リターンの送付以外の目的で決して使用しないことをお約束いたします。

支援者
72人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

5,000


【アトくん応援コース-5000】

【アトくん応援コース-5000】

【5,000円】
・直筆にて御礼のメッセージ
・アトの画像(スマートフォン壁紙対応サイズ)5種類
・ポストカード3枚セット
・4月始まりの12ヶ月オリジナルカレンダー
一眼レフで撮影した猫の写真でカレンダーを作成いたします。2021年4月始まり、可愛い猫の写真と1年をお過ごしください。
※ご指定のメールアドレス・ご住所にお送りいたします。頂いたご連絡先は、リターンの送付以外の目的で決して使用しないことをお約束いたします。

支援者
51人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

10,000


【アトくん応援コース-10000】

【アトくん応援コース-10000】

・直筆にて御礼のメッセージ
・アトの画像(スマートフォン壁紙対応サイズ)5種類
・ポストカード3枚セット
・4月始まりの12ヶ月オリジナルカレンダー
・アトを中心としたオリジナル猫写真集
私は5年間、写真スタジオにカメラマンとして勤務しております。
カメラ歴は7年程になります。
これまでアトを始め、猫の写真を多数撮影してきました。
Twitter・Instagram・ブログ・こちらのページには掲載していない未公開ショットを中心とした猫の写真集です。すべて一眼レフで撮影したものになります。通常のスマホで撮るのとは一味違うものを集めて作成いたします。
※ご指定のメールアドレス・ご住所にお送りいたします。頂いたご連絡先は、リターンの送付以外の目的で決して使用しないことをお約束いたします。

支援者
41人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

20,000


【FIPと闘う猫たち応援コース-20000】

【FIPと闘う猫たち応援コース-20000】

・直筆にて御礼のメッセージ
・アトの画像(スマートフォン壁紙対応サイズ)5種類
・ポストカード
・4月始まりの12ヶ月オリジナルカレンダー
・アトを中心としたオリジナル猫写真集
・オリジナルペット撮影テクニックマニュアル
ライティングや機材、カメラの設定等、専門的な観点からのお話をわかりやすくまとめた、ご自宅でのペット撮影に使えるテクニック集を作成いたします。
スマホのカメラやペット以外の撮影でも使える汎用性の高い情報も多数掲載予定です。
ご自身の大切なペットとの思い出をより美しく残すために、お役立てください。
※ご指定のメールアドレス・ご住所にお送りいたします。頂いたご連絡先は、リターンの送付以外の目的で決して使用しないことをお約束いたします。

支援者
11人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

50,000


【FIPと闘う猫たち応援コース-50000】

【FIPと闘う猫たち応援コース-50000】

【50,000円】
・直筆にて御礼のメッセージ
・アトの画像(スマートフォン壁紙対応サイズ)5種類
・ポストカード
・4月始まりの12ヶ月オリジナルカレンダー
・オリジナルペット撮影テクニックマニュアル
・オリジナル猫写真集2冊
アトを中心としたものと、同居猫のミドナ・キリや、かつて飼っていた猫、街中で出会った猫など、7年間撮りためて来た写真集を2冊お届けいたします。様々なシチュエーション、様々な作風で撮ったものを収録します。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年3月

100,000


【FIPと闘う猫たち全力応援コース-100000】

【FIPと闘う猫たち全力応援コース-100000】

・直筆にて御礼のメッセージ
・アトの画像(スマートフォン壁紙対応サイズ)5種類
・ポストカード
・4月始まりの12ヶ月オリジナルカレンダー
・オリジナル猫写真集2冊
・オリジナルペット撮影テクニックマニュアル
・出張ペット撮影
愛猫をはじめ、犬・ハムスター・うさぎ・爬虫類等、大事なペットのお写真を出張撮影いたします。おうちにペットが複数いる場合は、ご希望に応じて何頭でも撮影いたします。
屋内・屋外共に様々なシチュエーションに対応可能ですが、人見知りの激しい猫ちゃんなどの場合、なるべく猫ちゃんが落ち着けるお部屋で対面させていただくなど、ペットへのストレスが極力少ない環境づくりへのご配慮をお願いいたします。
すべて一眼レフカメラで撮影し、全データお渡しいたします。
※ご都合のよろしい日にちをご相談の上、1日内で撮影いたします。撮影費・交通費等はいただきません。出張先は国内に限らせていただきます。有効期限1年以内とさせていただきますので、「コロナが落ち着き次第撮ってほしい」というご依頼も可能です。画像は過去の作例の一部です。
撮影不要の場合はその旨お知らせください。

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月

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