朝鮮学校の山陰美術展を今年は鳥取県米子市で開催します!

支援総額

360,000

目標金額 300,000円

支援者
43人
募集終了日
2019年3月4日

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2019年02月15日 12:46

学美応援#9 〈学美の世界 1〉 民族教育だからこその作品

今日は朝鮮新報の記事をそのままいただきました。

http://chosonsinbo.com/jp/

朝鮮学校の美術の先生に「学美」を語っていただきました。

一番手は朴 一 南(パク・イルナム)先生です

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 学美(在日朝鮮学生美術展)の作品は他とは違う大きな特徴を持つ。

大人の作品であれ子供の作品であれ、一般的に上手さや描写力は絶対的評価基準に入る。

それをあえて一旦横に置き、改めて子供の作品と向き合い表現の名において色々な垣根を越え全ての作品を何の前提条件を付けずフラットに評価するよう見直したのが学美である。それはどうやら今までになかった画期的な事のようだ。

ウリ民族教育が育み生みだした学美、この独特な世界を中央審査員の先生方のリレー方式で紹介したいと思う。

 

在日朝鮮学生美術展中央審査委員会 委員長

神戸朝鮮高級学校 美術担当 朴 一 南

 

私が学美らしい作品として最初に思い浮かんだのがこの作品である。

「入学式」

第43回学美 優秀賞 中大阪朝鮮初級学校 初1(当時) 李星琉

画面いっぱいに大小の赤い紙吹雪が舞っている。ドアの向こうにチラッと上級生が描かれている。何という表現力だろうか。

入学式の会場に入る前、初めて味わう期待と興奮に胸躍らせながら、お祝いの花吹雪が舞う会場を歩いた喜びを表した作品だ。

一見抽象的な表現に見えるが、子供の心の動きや感情がストレートに迫ってくる生活感情から湧き出るようなリアリティー溢れる作品だ。


この作品をきっかけに「心象リアリズム」と言う言葉が浮かんだ。

心に強く残った出来事や事件などを一旦心に収め心のフイルター通し表出する。

この言葉は在りそうで無い勝手に作った造語だが、正しく今の学美を象徴する言葉ではないだろうか。

 

「セルフィーアニマル」

第46回学美 優秀賞 神戸朝鮮初中級学校 中2(当時) 曺楓彬

思わず笑ってしまう。

優しく力持ち熊さんのひょうひょうとした様子とウサギさんのやけに毅然とした態度。蜂が一匹お邪魔虫のように映り込む。擬人化したこの様子は、普段良く目にする人間模様の一場面のようだ。

中級部生になると往々にして身の回りの環境や社会問題など関心が広がり周りの出来事の本質を探ろうとする。

在日が持つ逞しさをしっかり受け継ぐウリハッキョハッセンが持つユーモア溢れる作品である。

 

그날이 오면「その日がくれば」

第46回学美 特別金賞 神戸朝鮮高級学校 高2(当時) 李美奈

縦150cm×横180cmの大きな画面である。

これは南側で歌われている同じタイトルの歌から着想を得た作品で、中に描かれている人物は全部で815人(8・15解放に合わせて)同じポーズは居ず全て違う。下書きも無く直接筆で描いていて、重なった前後が白抜きされている。

思い浮かんだ人間のポーズを頭の中で3D画像のように回す事が出来るらしく、迷いなく一気に描き進める姿は描くスピードと共に驚くばかりだ。

彼女が絵に添えたコンセプト文を紹介する。

 

願いはただ一つ/なのに/どうしてこんなに遠いのか/どうしてこんなに恋しいのか/どうしてこんなんにも会えないのか/私たちはもう一度会わなくてはならない。/私たちの思いが一つなってからこそ“統一”だ。/その日がきたら…

 

いつも朝鮮半島の複雑な状況に翻弄されながらその影響を身に染みて受けている在日だからこそ、統一を切実に願う。

そんな姿を傍らで見て来た彼女、自分の思いと心象を絡め紡ぎだした渾身の一作である。

昨年全国を巡回したこの作品を観た誰もが共感と称賛の声を惜しまなかった。

 

リターン

5,000


「学美」米子展の感想集

「学美」米子展の感想集

「学美」米子展の感想集

支援者
23人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2019年7月

10,000


「学美」米子展の感想集+入賞作品収録DVD

「学美」米子展の感想集+入賞作品収録DVD

「学美」米子展の感想集と入賞作品収録DVD

支援者
20人
在庫数
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発送完了予定月
2019年7月

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