プロジェクト概要

戦乱で失われたアフガニスタンの貴重な文化遺産
バーミヤン大仏壁画を東京藝術大学の特許技術で完全復元へ!


皆さん、こんにちは。東京藝術大学アフガニスタン特別展実行委員会です。2001年3月、アフガニスタンのバーミヤン大仏が破壊されました。そして大仏の天井を美しく飾っていた壁画も失われました。1400年の昔、三蔵法師も目にした大仏と壁画の破壊。それは人類にとってあまりにも大きな損失でした。

 

そこでこの度「バーミヤン東大仏壁画」を原寸大で完全復元し、2016年4月12日から6月19日まで東京藝術大学美術館(陳列館)にてアフガニスタン特別展『「素心 バーミヤン大仏天井壁画」~流出文化財とともに~』を開催します。失われた壁画の復元は「祈る心を再生する」ことにも繋がります。その思いを込めて私たちの展覧会を「素心」(人が生まれながらに持っている濁りなき心)と名付けました。


壁画の復元には、焼失した法隆寺金堂壁画を完全復元した東京藝術大学が持つ特許技術を使用。また高原のさわやかな風が吹き渡る標高2500mのバーミヤンの渓谷も最新のCG技術や4K映像で再現し、来春本国に返還されるアフガニスタン流失文化財を展示予定です。皆様のご支援により目標金額を達成いたしました。本当にありがとうございます。


2016年4月には東京藝術大学美術館(陳列館)に奥行き8m、幅7m、高さ3mの天井壁画が完成します。ここまで大きな規模の完全復元は世界初となります。壁画復元プロジェクトにかかる費用は全体で604万円必要なため、引き続き応援をお願いいたします。​

 

                                                    (バーミヤン壁画の原寸大復元完成予定図)

 

 

爆破などで失われたのは東西の大仏だけではありません


2001年3月、無残にも崩れ落ちるアフガニスタン・バーミヤン大仏の映像が世界に大きな衝撃を与えました。実は東西二つの大仏とともに、失われた貴重な文化遺産があります。大仏の天龕に描かれていた鮮やかな壁画です。東大仏の頭上を飾っていた壁画には「太陽神」が描かれていました。

 

 

(破壊されてしまった壁画。跡形も残っていません

※TOP画像は破壊前の壁画です)


ギリシャ文明とゾロアスター教・仏教の融合
東西文明の交流の象徴であったバーミヤン壁画


馬車に乗って東から西へと天空を駈ける姿は、ギリシャの太陽神ヘリオス、イランのミスラ、インドのスーリアなどの影響を受けた図像とされ、その左右にはマントを膨らませた風神の姿を見ることが出来ます。


バーミヤン壁画はギリシャ文明とゾロアスター教や仏教とが融合したまさに「東西文明の交流」の象徴でした。天然の鉱物や動植物を素材とする顔料を用いた制作技法や、流麗な線描は、日本の法隆寺金堂壁画の源流ともいえます。

 

(東大仏 破壊前)

 


1970年代に撮影した破壊前の壁画の写真を高精細デジタル化し、

壁の質感や顔料の盛り上がりまで完全再現へ

 

東大仏仏龕壁画は約8m四方と巨大なため、復元に使用できる素材は中判フィルム以上の記録に限られています。1970年代に撮影された15000枚におよぶブローニー版の写真が京都大学人文科学研究所に残っていることを確認し、その中から選んだ約150枚をもとに復元することになりました。


こうした貴重な画像を高精細デジタル化すれば、東京藝術大学が開発した独自の特許技術で壁画の細かい部分まで完全に再現できることがわかりました。この技術を用いれば岩などに描かれた壁画も、壁の質感や顔料の盛り上がりまで再現しながら立体的に復元できます。軽量素材を用いて質感まで復元するため、あたかもバーミヤンの洞窟に立っているような感覚を実感できます。

 

(東大仏 破壊後)
 


約8m四方の巨大壁画復元にかかる時間は半年以上


以下は縮尺画像による画像編集と壁面造作工程のイメージです。巨大な壁画のため、原寸大での画像編集と壁面の造作には半年近くの時間が必要となります。
 

1:ポジフィルムを高精細スキャンしてデータ化します

 

2:分割撮影された画像をつなぎ合わせます

 

3:画像の歪みを補正し、すべての画像をつなぎ合わせます



4: 画像の色補正後に、原寸大に拡大し分割印刷
プリンターで出力できるサイズに画像を分解して出力します


5: 特許技術を基に壁面を再現
壁画の基礎となる構造体を、特殊な素材を使って、3D計測データをもとに作成します。

 


表面の形状を細部まで再現し、微妙な凹凸を作成します。
 


石化粘土に藁スサなどを混ぜ本物に近い粘土を作成し、基礎構造体に塗り付けます。
 


 6:仕上げ
特許技術で高精細に印刷した図像を、出来上がった構造体に貼り付け、現地と同質の素材を使って仕上げます。
 

(壁画再現用サンプル)


最後に仕上げとして人の手による彩色を加えます。
 

手彩色イメージ(2014年法隆寺金堂壁画復元)
 


アフガニスタンの平和に思いを馳せ、プロジェクトに励みます
どうか皆さまのあたたかい応援をお願いします


小さくてもいい、戦乱に翻弄されたアフガニスタンの人々が、優しさに包まれて、ホッと憩えるような博物館を作りたい。それは私たちの恩師、故平山郁夫画伯の夢でした。

5年、10年、20年・・・いつあの国に平和が訪れるのか?いつ私たちの思いが実現できるのかはわかりませんが、そのかけがえのない「夢」への最初の一歩だと信じて、私たちが挑戦する「バーミヤン大仏壁画復元プロジェクト」に応援をお願いします。


東京藝術大学アフガニスタン特別企画展実行委員会



バーミヤン東大仏天井壁画再現スケジュール:

2015年内、データ編集、出力、天井部成型等
1月6日~2月5日:紙等の張り込み等
2月8日~3月31日:仕上げ
2016年4月12日~6月19日:東京藝術大学美術館(陳列館)にて展覧会開催
東京国立博物館でも「黄金のアフガニスタン展」が同時期に開催予定です。

 

                      (画像データ編集作業)

 

展覧会詳細:

アフガニスタン特別展
「素心 バーミヤン大仏天井壁画」~流出文化財とともに~  
2016年4月12日~6月19日  東京藝術大学美術館(陳列館)【観覧無料】


失われた壁画の復元は「祈る心を再生する」ことにもつながります。その思いを込めて私たちの展覧会を「素心」(人が生まれながらに持っている濁りなき心)と名付けました。

 

    (大仏が見下ろしていたバーミヤンの谷)         

 

資金の内訳:

材料費   4,000,000円
・石化粘土 300,000円
・基礎構造体 1,700,000円
・ベース木工制作および接着代(外部依頼) 500,000円
・大型プリンター用インク 200,000円
・ベース木工材       1,000,000円
・楮紙                 300,000円

委託費  1,600,000円
・壁面形状制作人工 3人  600,000円
・壁画表面加工人工 5人 1,000,000円

・運搬費   400,000円

計6,040,000円のうち4,000,000円のファンディングを目指しています

         (破壊後のバーミヤン大仏を調査する日本隊)

 

特典:
3,000円
■活動報告書のお届け(復元の進捗状況やアフガニスタンの文化財をめぐる最新情報を原則メールにて随時送付します)

 

10,000円
3,000円のリターンに加え
■「バーミヤン大仏天井壁画・太陽神」(高精細複製壁画・非売品)和紙風特製ブックカバー

■ 流出文化財のポストカード(5枚組)

■ 展覧会プログラム(会場で無料配布)にお名前掲載(希望者のみ)

 

30,000円(先着150名)
10,000円のリターンに加え、
■藝大「アフガニスタン特別展覧会」カラー図録
■同時期に開催される展覧会「黄金のアフガニスタン・守りぬかれたシルクロードの秘宝」ペア観覧券(東京国立博物館2016年4月12日~6月19日)

 

50,000円(先着80名)
30,000円のリターンに加え
■藝大「アフガニスタン特別展覧会」スペシャル内覧会へのご招待

■「アフガニスタンさまよえる国宝」(日本放送出版協会、2015年増刷版)プレゼント

 

100,000円(先着30名)
50,000円のリターンに加え、
■「バーミヤン大仏天井壁画・太陽神」高精細復元壁画(アクリルフォトフレーム入・33x16.5㎝・ナンバー入り)

*藝大が取得した特許技術を使い、高精細で壁画の質感を伴って復元します。
■藝大フレンズへのご登録 (2016年度1年間有効)
*藝大フレンズの特典等については(http://www.friends.geidai.ac.jp/)のサイトをご参照ください。

 

500,000円(先着10名)
50,000円のリターンに加え、
■「バーミヤン大仏天井壁画・太陽神」”うつし”高精細三次元復元壁画(額装・53x53㎝・ナンバー入り)
*藝大が取得した特許技術を使い、高精細で壁画の質感を伴って復元します。発送は展覧会終了後の予定です
■東京藝大奏楽堂ホールで2016年5月に行われるコンサート特別ペア鑑賞券
■藝大フレンズへのご登録(2016~2018年度 3年間有効)
*藝大フレンズの特典等については(http://www.friends.geidai.ac.jp/)のサイトをご参照ください。

 

【特典については展覧会開始までに発送予定です。但し新たに制作する復元壁画は会期終了後7月の発送となります。】


最新の新着情報