Giza 3D Surveyの市川泰雅です。

現在、世界中の自然遺産や文化遺産を3Dスキャンしてデジタルデータアーカイブとして保存するというワールド・スキャン・プロジェクト(以下WSP)の活動をしています。

今回、ドローンの製造・サービス開発を行なっている株式会社ドローンネットさん(https://drone-net.co.jp/)とご縁があり、私が個人的に関わらせて頂いていたエジプトのドローン撮影を彼らに提案したところ、様々な方のご協力のもと、奇跡的にエジプトほぼ全域でのドローンの撮影許可が下りました。

前回のGiza 3D Survey調査の時の最大の心残りは、三大ピラミッドのデータに欠損箇所となり得る場所が見つかったことでした。今回、ギザの許可が下りたので、エジプト考古学者の河江肖剰さんに諸々のことを話し、これらの箇所の撮影をしましょう、ということになりました。

現場となる三大ピラミッドがあるギザには10月10日に入り、Phantom4というドローンで撮影をします。

 


現在、エジプトでドローンを飛ばすには特別な許可が必要となる上に、エジプト政府が認可した1社しかないドローン会社のオペレーターの方でないとドローンの飛行操作は許されません。3Dデータ生成用の撮影方法は少し複雑で、その撮影方法を理解した前回と同じ操縦士をリクエストしました。上下左右、早く、遅くというのをオペレーターの方の横でドローンのモニターを見ながら彼に指示を出していくという方法で撮影していきます。

ギザ地域での撮影当日。空港から直接現場に向かうと、前回とは違いギザ地域でのドローン撮影には制約があるとのこと。突如、予定の2倍!の料金を支払うよう言われましたが、優秀なコーディネーターの方のおかげで回避することが出来ました。

更に現地のドローン会社の規約が前回と大幅に変わり、バッテリーが一日中7個まで!?しか使用できない(前回は使ったら充電を繰り返し時間の許す限り撮影が可能でした)とのこと。

・バッテリー1つで下ろす時間なども考え平均25分程度しか飛行できません。
・風の強い場所では更に電力の消耗が激しくなり時間は短くなります。
・使用可能なバッテリーは7個。
・最大3時間の飛行で欠損箇所が多いクフ、カフラーのピラミッドの撮影をしなければなりません。

これが現地に着いてから知らされた最大のネックになったポイントでした。

しかしドローンパイロットの方に欠損箇所の指示書を見せたところ、こちらの簡単な指示のもとで的確に撮影をしていただけました。迅速に、丁寧に撮影をしていただいたおかげで、河江さんから指示のあった場所に加え、僕が前回のデータ解析をした際に気になった場所の撮影まで遂行することができました。

成果としては、前回の撮影したデータと合わせ、充分に情報を持った3Dデータを完成させることができるといえます。この後はポストプロセッシングで完璧な3Dデータを作り出した後に、私が映像を製作させていただきます。

10月12日は午前中にメンカウラー王のピラミッドの前回の欠損箇所を撮影し、時間が余ったので以前はデータがなかったメンカウラーピラミッドの横にある女王のピラミッド、メンカウラーの葬祭神殿、カフラーの葬祭神殿まで撮影できました。これで前回のデータと合わせてかなりギザ地域を撮影できることができました。

 



後半のエジプトはWSPプロジェクトとして、メイドゥムのピラミッドやアブ・シンベルの神殿などの撮影も手がける予定です。

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