「おもいをつなぐ」山田流箏曲の新たな創造への挑戦にご支援を!
「おもいをつなぐ」山田流箏曲の新たな創造への挑戦にご支援を!

寄付総額

3,985,000

目標金額 3,500,000円

寄付者
157人
募集終了日
2024年1月31日

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2024年03月22日 22:33

皆様に心から感謝申し上げます。

春分の候、皆々様にはご清祥のこととお慶び申し上げます。

 

この度、令和6年3月15日(金)【萩岡 松韻 退任記念演奏会】が無事に終えることができましたことをご報告申し上げます。

 

READYFORクラウドファンディングのプロジェクト【「おもいをつなぐ」山田流箏曲の新たな創造への挑戦 】にご賛同、ご寄付いただきまして、皆様のご協力に深く感謝申し上げます。

 

皆様からご寄付頂いた資金は、令和6年3月15日(金)におこなわれました大学教員としての退任記念演奏会を実施するための費用として全額使用させて頂きました。

具体的には、当公演にご出演いただく皆様への出演料、楽器調整費、また当公演で使用する機材レンタル料や、ステージ制作上必須の舞台スタッフ人件費、広報宣伝のための印刷費等経費、アーカイブとして今後も広く配信していくための各種機材(スティール、ムービー)の調達と人件費などに活用させていただきました。

 

 

 

 

公演当日は、お忙しい中、多数のお客様に御来場いただけましたこと、本当に感激し身に余る光栄なことと存じます。

当日までの道のりは長く感じましたが、幕が開き、始ってしまうと、あっという間に時間が過ぎ終演しておりました。そのような中でも、皆様からご声援、拍手をいただき心置きなく全てをやり遂げたという思いでございます。

無事に実施し、終えることができましたのも、皆様方からのご支援、ご協力あってこそと心より感謝申し上げます。

 

本番前日より、奏楽堂では、オーケストラピットや客席の準備、舞台に関わる様々な仕込みが成されました。

当日は暖かい陽気に恵まれ、朝よりリハーサルにて、音響や照明・舞台転換などの最終調整が行われ、いよいよ”その日”を迎えたという緊張感と、無事に”その日”を迎えることができたというある意味での安堵の入り混じる思いでした。

 

幕開けの《三番叟》は、《翁三番叟》の後半以降を幕前で演奏する演出で、日本の伝統芸能共通の祝儀物として、儀式的な要素も含み、厳かに開演致しました。

その最中に、幕の中では、二曲目の《夏やせ》の準備がばっちり整っていて、幕間時間の短縮も考慮されており、見た目だけではなく、客席にはわからない所でも、舞台づくりの技が様々な所に駆使されています。

 

《夏やせ》は、私が長きにわたり、研究・復曲して参りました「古曲」に分類される山田流箏曲の歌曲で、今回人間国宝 井上八千代師により、初めて「古曲」に振付が成されましたが、まるで、昔から演目として存在していたかの様にしっくりしていたとの感想も寄せられました。《夏やせ》についての感性の合致が生み出した賜物と、改めて《夏やせ》への想像が豊かになりました。

 

《葵の上》は、能楽観世流と山田流箏曲での掛け合いにより、山田検校作曲の奥歌曲 四ツ物の原点を知ること、また御宗家 観世清和師と私で、物語に登場する「怨霊」と「巫女」の問答を交わし、リアルな心情描写を追求しました。謡曲、箏曲と境目をくっきり分けず、謡曲の謡いにかぶせて、演奏を始めるなど、一体感も工夫しました。

 

仕舞《猩々》は祝言曲であり、能楽宝生流 先代御宗家 宝生英照師との思い出が深い曲で、本日ご子息である当代御宗家 宝生和英師にご出演頂き、大変感慨深いことでした。

 

第一部の最後には、葛西聖司氏にリードして頂きながら、私の藝大における講師人生についてや本公演の主旨などをお話しさせて頂きました。

 

休憩をはさみ、第二部は、幕前で、司会の葛西聖司氏・歴代学長(第9代 宮田亮平師・第10代 澤和樹師・現第11代 日々野克彦師)と私での鼎談より始まりました。

伝統芸能の舞台仕様上、皆さまに足袋を履いて頂いてご登壇頂き、宮田師は”ブラボー”秘話、澤師は紋付でバイオリンを弾いたエピソード、日々野師は邦楽科”和楽”での合作談等、邦楽科や私との関わりを楽しくお話し下さいました。

 

その鼎談の中で、同じく今年度をもって退任される副学長の迫昭嘉師にピアノを弾いて頂き、《Rakubai》を歌わせて頂きました。

《Rakubai》は、山田流箏曲の初歌曲《落梅》で、手ほどきの頃に習う非常に短い春の歌曲ですが、今回は音楽家ルドルフ・ディットリヒ(1861~1919)によりピアノ曲へと編曲されたものを紋付袴姿のまま、声楽風に立って歌いました。元の《落梅》よりも、バラード調でせつなく、箏曲の初歌曲《落梅》を曲名からも、その様に捉えられたのではと推測する所です。

 

続いて《般若心経》そして、オーケストラ入り《不動明王真言》。

奈良県の真言宗 信貴山成福院よりお見え頂きました貫主 鈴木貴晶猊下による声明を本年1月1日(月)に発生した能登半島地震により犠牲になられた方々に心よりお悔やみを申し上げると共に、被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

鎮魂や祈祷、それから一日も早い復旧と復興を祈る気持ちを込めて、捧げて頂きました。静寂の空間から、《般若心経》が始まり、奏楽堂が鎮静され、オーケストラ入り《不動明王真言》により、さらに客席も清められ、浄化の先の希みの様な温かさも感じられました。

 

本公演を締めくくる最後は、初演 組曲《花の寺》です。

伝統芸能に、題材として多く用いられている「道成寺物」で、道成寺(和歌山県日高郡日高町鐘巻)の別名を「花の寺」と言います。曲前に、葛西聖司氏より、「最終講義と題された今日の公演の卒業論文の様な演目です」との曲紹介がとても印象深く、伝統芸能の様々な分野、そして、声楽やオーケストラが一同に会す、これまでの私自身の芸道や藝大講師生活ならではのご縁を象徴する作品となりました。分野は多岐にわたっても、各出演者が藝術という共通点、作品の世界観を表現するという同じゴールに向かって、ベストを尽くすことで、まさに思いを繋いで達成した大作となりました。

 

 

先人方があるお陰様で、今があり、いつかの未来に繋がります。

今回の”思いをつなぐ”とは、一つ目に伝承すること。

伝わり伝えるその両方がなければ、伝統という謂れが成り立たず、昔から伝わってきたものをその時々の現代の者が大切に伝えていく。

二つ目に、思いをつなぐと大きな力になるという輪(わ)。

念ずる祈りに近い意味、素晴らしいチームワークとなるということ、または古典新曲に限らず、それから分野を越える共演も、作品に対する清らかな思いが繋がった時に、その作品自体も成長するということ、この二つの大きなことを改めて、確信させられたその様な公演となりました。

日本の伝統音楽を未来へつなぐ為に始めたこのプロジェクトの第一歩も大変満足となる結果でございます。

 

今後とも一層精進して芸道に励みたいと思いますので、皆様どうぞこれからも日本の伝統音楽、そして山田流箏曲を応援して頂けましたら幸いでございます。

本当にありがとうございました。

 

また後日皆様には心ばかりのギフトとして、「サンクスレター」を送らせていただきましたので、お手元に届くまで今しばらくお待ちください。

 

どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

                                萩 岡 松 韻

ギフト

10,000+システム利用料


退任記念演奏会にご招待

退任記念演奏会にご招待

●退任記念演奏会にご招待
※1口につき1名様
※ご希望者のみ
※優先的にお席を確保いたします。
※詳細は2024年2月中にご案内いたします。

●サンクスレターの送付
●寄付金受領証明書(詳細はページ末尾「税制上のメリット」を御覧ください)

申込数
150
在庫数
122
発送完了予定月
2024年3月

20,000+システム利用料


「壽珠(じゅず)ブレスレット」プレゼント

「壽珠(じゅず)ブレスレット」プレゼント

●「壽珠(じゅず)ブレスレット」プレゼント

●退任記念演奏会にご招待
※1口につき1名様
※ご希望者のみ
※優先的にお席を確保いたします。
※詳細は2024年2月中にご案内いたします。
●サンクスレターの送付 
●パンフレットへのお名前掲載(ご希望者のみ、ニックネーム等でも承ります。20文字以内)
※プログラムに記載を希望される方で、お申し込みご芳名以外の表記を希望される場合は、質問項目回答欄にご記載ください。ご記載通りに掲載いたしますのでご注意ください。プログラムに記載を希望されない場合は「掲載希望せず」とご記載ください。
●寄付金受領証明書(詳細はページ末尾「税制上のメリット」を御覧ください)

申込数
1
在庫数
99
発送完了予定月
2024年5月

10,000+システム利用料


退任記念演奏会にご招待

退任記念演奏会にご招待

●退任記念演奏会にご招待
※1口につき1名様
※ご希望者のみ
※優先的にお席を確保いたします。
※詳細は2024年2月中にご案内いたします。

●サンクスレターの送付
●寄付金受領証明書(詳細はページ末尾「税制上のメリット」を御覧ください)

申込数
150
在庫数
122
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2024年3月

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「壽珠(じゅず)ブレスレット」プレゼント

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●「壽珠(じゅず)ブレスレット」プレゼント

●退任記念演奏会にご招待
※1口につき1名様
※ご希望者のみ
※優先的にお席を確保いたします。
※詳細は2024年2月中にご案内いたします。
●サンクスレターの送付 
●パンフレットへのお名前掲載(ご希望者のみ、ニックネーム等でも承ります。20文字以内)
※プログラムに記載を希望される方で、お申し込みご芳名以外の表記を希望される場合は、質問項目回答欄にご記載ください。ご記載通りに掲載いたしますのでご注意ください。プログラムに記載を希望されない場合は「掲載希望せず」とご記載ください。
●寄付金受領証明書(詳細はページ末尾「税制上のメリット」を御覧ください)

申込数
1
在庫数
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発送完了予定月
2024年5月
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