「モ161号」大規模修繕工事、ご支援金使用用途のご報告
今回のプロジェクトにおいて、88日間で878名の皆さまから13,987,000円という、私たちが想像していた以上の温かいご支援をいただくことができました。
世界中で依然、コロナ禍で先行きが不透明な中、不安を抱えながらもエッセンシャルワーカーとしての責務を果たすべく日々、業務に邁進する社員一同の励みとなったのは、ご支援とともに日々届くみなさまからの温かい応援のお言葉でした。
みなさまからの心のこもったお言葉が励みとなり、この苦しい期間を乗り越え、また大規模修繕工事を終えた「モ161号」とともに今後も阪堺電車は大阪・堺の街をゆっくりコトコトと走り続けます。
本当に感謝の気持ちでいっぱいでございます。
大規模修繕工事の経過と完了までの様子を報告させていただきます。
2021 年 7 月 1 日、いよいよ「モ161号」動態保存にむけて大規模修繕工事がは我孫子道車庫内の工場で始まりました。 まずは腐敗した扉8枚を車体から取り外しケヤキの扉を装着、けやきは輸入材に比べ非常に堅く細かい調整が非常に難しい作業の中、ノミやカンナを巧みに使用し調整いたしました。
2021 年 8 月 1 日、 修繕が始まり約1か月が経ったところで、外板の調整をいたしました。外板の調整とは、外板の凹凸を無くすことにより美しく塗装できるようにする下準備です。
2021 年 8 月 27 日、いよいよ最後の工程の塗装のため、塗装場に入場いたしました。
塗装は天気にも左右されましたが、予定どおり9月15日に竣工、9月16日に完成検査を実施、「モ161号」の大規模修繕工事は完了いたしました。
9月18日、19日の「モ161号大規模修繕工事」竣工お披露目車庫撮影会ツアーも台風14号の影響が心配されましたが、無事に開催、参加のみなさまから励ましのお言葉を頂き大変うれしく御礼申し上げます。
「モ161号」の今後について、11月までは「モ161号」を全線で貸切運行できる権利のお持ちのご支援者のご利用をお待ちし、12月頃から翌年2月頃まで定期運行で運用(各日運行)することにより、ご支援いただいた皆様にご覧いただく機会を設けさせて予定でございます。なお、定期運用の間であっても、従来の貸切電車の受付は可能でございますので、皆さまのご予約をお待ちしております。
【木製扉の交換】
【外板調整】
【9月16日 竣工検査】
【9月18日・19日「モ161号大規模修繕工事」竣工お披露目車庫撮影会】
皆様からご支援いただいた資金13,987,000円は、主に木製の乗降扉の交換・窓枠周りの補修、外板の腐食・塗装劣化の修繕資金として使わせていただきます。また、当初の目標以上を上回ったご支援額につきましては、窓や水切り(屋根と側壁の境界部)の一部補修費に使わせていただきます。しかし「モ161号」には、扉や外板塗装以外にも空気圧縮機の整備等、修繕を要する箇所が多々ございますので、今後、その修繕費用の一部としても使用させていただきますので、ご報告致します。
ポストカード、写真集の発送は、只今、写真の選択等を行い着々と準備が整い、予定どおり12月頃に発送できる予定でございますので、しばらくお待ちください。
今後も「モ161号」は百寿、更にその先までも走り続けますので、皆様の応援を引き続きよろしくお願いいたします。