貧困の連鎖を断ち切る。 中国江蘇省「しあわせのシルク」製品化

ヒロシマで感じたこと

 

私も初めは、自分のことだけを考えていた普通の学生だった。

そんな20歳そこそこの娘が突然、イランで「戦争」を肌で感じた。

 

そこで何を感じたのか。

 

 

実際に人生が変わったのは、現地（イラン）ではなく、

ヒロシマに帰ってきてからだった。

 

広島に帰ってきて、改めて景色を見渡すと、

全然違った風景が見えてしまった。

 

そこから、”人と違う”人生を歩むことになってしまった。

 

話せば長い話になるので、端的にいうと、

７０数年前の日本、そしてヒロシマを想像してゾッとしてしまった。

そして自分ごとに置き換えてしまったことから、

 

もう日常に戻れなくなってしまった。

 

そんな、私の人生を変えた１冊の本がある。

 

田口ランディさんの「根をもつこと、翼をもつこと 」。

 

世界は複雑だけど、それでも希望はある！

わかったことにしないで考え続けたい。

 

帯に書いてある通り、この本は

わからない世界を想像することの大切さを教えてくれた。

 

戦場カメラマンとして、

いくら紛争地を駆け抜けても、彼らの心と同期することはできない。

 

ヒロシマで、被爆者の語り部（知らない人は調べてね）の方の話をきいても

私は当事者ではない。

 

では、ジャーナリズムとは、

戦場カメラマンとは何者なのだろう。。。

 

私なりに、20代になりに考えた時期に出会ったのが、あの本だった。

 

想像することでしか、分かり合えない。

そして表現者は「相手が想像してしまうような」文章を書かなければいけない。

 

文章も、写真も、映像も、

作っただけでは意味はなく、誰かに伝わって初めて、作品となるのだ、と悟ることができた。

 

あの本に出会わなければ、一生自己満足な人生を歩んで終えていたと思う。

 

＞＞次へ続く