満開の菜の花畑の真ん中で開催されるはずだったタベルハルイチバンは条件が整わなかっったため開催することができず、関係者のみでのトライアルとなりました。その時の様子と、タベルハルイチバンで私たちが伝えたかったことをお話しします。

 

タベルハルイチバンは料理を味わう場ではありません。食材の背景に目を向ける場です。どんな人が、どんな場所で、どんな方法で、どんな想いを持って、作っているのか。食材の背景に目を向け、食材の背景も一緒に味わう場、それがタベルハルイチバンです。

 

 

料理には、菜種油ハルイチバンと地元でとれた食材を使用します。この土地でこの季節にしかとれない食材を集めるところからスタートします。

 

 

今回のタベルハルイチバンで使用した食材の一つ加茂菜は、奥房総養老川源流地域である旧加茂村で作られ守られてきた在来の菜葉です。養老川によって運ばれ堆積した肥沃な土の上でしか育てることができません。各家庭の畑で自分たちが食べる分だけを自給し、自家採種を繰り返しながら守られてきた在来の菜花です。そのため市場に出回ることはほとんどなく、自家採種で育てられた純粋な加茂菜はとても貴重な食材です。今回収穫した加茂菜も石神地区の集落の中にある小さな畑の片隅で育てられていたものです。

 

 

川廻しというこの地区の伝統的な灌漑工事があります。蛇行した河川を人工的に短絡させて農地に転用する工法です。元々平らな場所が少ないこの地域には川回しによってできた田んぼが今でも多く残ります。濃溝の滝や弘文洞跡もその時に作られた人工的な流れの痕跡です。「平らな場所があればどこでも田んぼにした」集落の年寄りは言います。

 

 

食材には背景があります。養老川源流地域で作られる加茂菜、川回しによって作られたお米、それらは先人の知恵と工夫の上に作られ、守られ続けてきた地の食材です。

 

 

 

 

例えばスーパーで野菜を手にするとき、その食材の背景を、想像してみること。食の背景に少しでも目を向ける時間を作ること。背景も一緒に味わうこと。そこに本当の食の豊かさや食の未来があると私たちは考えます。

 

 

タベルハルイチバン はこれからも様々な食材や背景とコラボレーションしていきます。〝種まきから食卓まで〟を合言葉に未来の食づくりに取り組みます。 私たちと一緒に未来の食の風景を作りませんか。

 

 

 

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