支援総額
目標金額 2,500,000円
- 支援者
- 101人
- 募集終了日
- 2017年10月31日
メッセージリレー~造園編①山越健造デザインスタジオ山越健造さん
メッセージリレー~造園編①~
「地域」と「世界」の視点をもった「日本らしい植栽」を
山越健造デザインスタジオ 山越健造さん
秋雨上がりの肌寒いガーデンにお越しくださった山越さん。
ガーデニングの本場、イギリスでガーデンデザインを学び、国内外問わずご活躍されています。両親とは20年以上のお付き合い。定期的に秋保の山奥まで足を運んで下さいます。困ったときはいつも快く協力して下さり、今回も「必要な資料があったら言ってくださいね。」と準備して、手がけられたガーデンの資料を惜しむことなく見せてくださいました。
そんな山越さんに、色々とお話を伺いました。
及川:最初にお伺いします。これまでの経歴や取り組みについて教えていただけますか。
山越さん:東北学院大学法学部法律学科を卒業した後、1年間会計事務所で経営コンサルタントとして働きました。その後、イギリスのロンドンへ渡り、インチボールドデザイン学校(The Inchbald SchoolofDesign)でガーデンデザインの勉強をしました。
及川:一度就職した後、方向転換をしてさらにイギリスまで渡るというのは大きな決断だったかと思います。ガーデンデザインを職にしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
山越さん:もともと虫や生き物が好きでした。虫を捕まえて、水槽や石、木を使って虫の世界を作るのが好きでしたね。それが自分の中で庭を感じる最初の経験だったように思います。加えて、祖父が庭づくりが好きで、バラを植えていました。そういった環境も影響があると思います。
それから、興味を持つことがガーデンと繋がった、という点もあります。もともと洋楽が好きで、スミスというイギリスのロックバンドだったり、好きなイギリスの映画監督であるデルクジャーマンが園芸家としての顔も持っていたりして。そういったことが重なってこの道に興味を持ったのだと思います。だから英語も聴きなじみがあって、抵抗がありませんでした。
及川:ご自身の興味をつなぎ合わせるものがイギリスやガーデンだったということですね。本場イギリスでガーデンデザインの勉強をされたことで、感じたことはありますか。
山越さん:通っていたインチボールド学校は、ガーデンデザインに重きを置いた学校でしたが、植物の使い方が全く違いました。イギリスでは、色、テクスチャ、ボリュームで植栽します。いわゆる日本の園芸の世界とは植物の捉え方が全く違うと感じました。
及川:ガーデンデザインをする為には、植物の表面的な部分だけではなく、植物の性質をはじめとしたあらゆる知識が必要ですよね。
山越さん:ガーデンデザイナーと一口にいっても、いろいろなタイプがいて、図面上で描くだけのデザイナーもいます。
僕は、英国王立園芸図書館で、本の中で紹介されていた日本庭園を見て、その魅力に惹き込まれました。この庭園を造った人は誰だろうと調べたら、たまたま地元の近くだったんです。それが弟子入りした小山雅久先生です。小山先生の下でガーデンデザインと植栽するうえで必要な植物の知識を全般的に学びました。
及川:イギリスで日本庭園の魅力を感じ、その庭をつくった方が地元の近くにいるなんて、凄いご縁ですね。
世界で認められるような庭師が仙台にいることがあまり知られていないことが、もったいなように感じます。日本庭園や日本の植物は、イギリスで人気が出ていますよね。
山越さん:そうですね。そして、日本庭園は、日本の歴史、文化、風土などあらゆる背景があって、それらを学んで、理解していなければ、本当の意味でデザインすることはできません。
及川:日本庭園が成り立つ背景を理解する庭師も減ってきているのではないでしょうか。日本において庭と言うものが私たちの生活からどんどん疎遠になっていく気もしています。
山越さん:大切なものを失ってから取り戻すことは大変なことだと思っています。僕は、庭のある意味として、3つの要素があると思っています。
一つめは、日々の生活の中で、刺激を与え、元気になる場所であること。
人間は、四季の移ろいの中に変化や植物を通して光や影を感じます。例えば植物に囲まれながら外で食事をする時間は代え難いものであり、そういう場をつくること。植物から季節を感じること自体が豊かなのです。そんな豊かさを創出するのが庭であると思っています。
二つめは、伝統風土・歴史を感じる場所であること。
つまり、文化遺産としての場所です。しかし、どんな歴史的背景があって存在するかということを言葉として伝える機会が少ないようにも感じます。その背景を調査していくことは、日本の文学や、芸術を知ることにもつながります。
三つめは、ラウンドスケープとして捉える場所であること。
建築、施設などの目的にあった機能、役割、使い易さなどのいろいろな条件を組み合わせて作り上げるのも庭のあり方の一つです。
この三つの空間を形成するための共通する要素が「植物」であるのが庭なのだと思います。
及川:庭と一口に言ってもどういった目的があるかで意味が変わりますよね。だた、そこの共通するのが「植物」であること。植物の用途が様々あることを改めて感じます。
山越さん:日本でも昔から植物の楽しむ習慣はありました。珍しい植物を集めて、身近に置いて楽しむ人、自分の家のガーデンをイギリスのようにしたいと夢見る人、自分自身はやらないけれどガーデンに身を置いて楽しむ人もいます。僕は、人それぞれでいいと思っています。多様で自由であるほど植物を楽しむ人も必然的に増えると思う。
及川:そうですね。人それぞれ生活スタイルや住居環境は違います。植物の楽しみ方に決まった法則はなくて、自分に出来る範囲で楽しめばいいのだと、より多くの方に感じていただくことが大切なのかもしれないですね。
山越さん:そうです。ですから、ガーデンデザインの依頼を頂いたときは、依頼者からしっかりとヒアリングをした上で、コンセプトを決定します。大切なのは、つくるときの方針や植栽計画を持つこと。
自分の軸となるのは「モダンデザイン」です。ヨーロッパでこの大切さや意味を知ってからこの軸は変わりません。日本庭園でもその美しさ、意義、深みを感じることができますが、それらを追求していく中で、相手の要求と自分の軸の融合点を見出しながら、理想を形にしていきます。
及川:相手の気持ちを丁寧に汲み取った上で自分の軸となる部分を生かすこと。それは、技術をもって世の中に還元していく上で、自分の手仕事を確立することに繋がると思います。そんな世界観に共感してくれる人がいたら、こんなに嬉しいことはないですよね。
山越さん:庭もそれを形成する植物も、どちらも深く関わり続ける世界です。私たちは、それを追求していかなければいけない。その中で、新しいものをつくっていきたいと思っています。
「杜の都仙台」と謳う仙台の街ですが、そういった面での需要は少ないように感じます。公共事業において、自分がどう立ち回るかは考えます。現場も行う身で、分かることもあります。実際に、仙台だからできるメンテナンスがある、と提案したこともありました。しかし、理想を言っても実際に形になるものは決まっている、という現実があります。
及川:それではなかなか仙台のガーデンニングの独自性や面白みが芽を出してくれません。せっかく山越さんのようなデザイナーさんがいても機械的に作られてしまうのでは、もったいないですね。
山越さん:公共事業においてはある程度割り切って考える必要もあるのが現状です。
しかし、植物ひとつとってもいろいろな考え方があります。例えば、秋保ヴィレッジガーデンに自生種を植えるとします。その自生種が多ければ多いほど地域に根ざした部分が強くなり、特徴が出てきます。その特徴も、秋保地域から、仙台、宮城、東北、日本、世界のなかで見ていくと魅力を感じる点も変わってくると思うのです。「地域」と「世界」の二面性において、話し合いの場を設けることは必要なプロセスであると思っています。ローカルな視点とグローバルな視点は大切。その二つの視点をどの様にして融合させ、うまくやっていくかがポイントではないかと思います。それを結ぶのはやはり「植物」です。それをいかに見せていくのか。秋保ヴィレッジガーデンには、そんないいヒントが沢山ある場所になって欲しいです。
及川:ローカルな視点とグローバルな視点。確かに、自然に身を置いて感動したり、安らいだりすることは、世界共通で求められる要素です。それらを人の手でつくりあげた空間が「庭」であり、素晴らしいものは海外でも高く評価されています。そういった視点を持って表現できれば、言葉が伝わらなくても、世界中の人々に地域の魅力を伝えることができる、ということですね。そこに求められる要素を地域と世界でしっかりと見極める必要もあると思います。その空間をつくる素材が「植物」だからこそ必ず融合点があるのですね。
山越さん:ここのガーデンから面白い植栽がうまれるといいですね。「ペレニアル・ムーブメント」という言葉もありますが、イギリスでいうイングリッシュガーデンのように、日本庭園以外の「日本らしい植栽」を見せて欲しいです。
及川:ありがとうございます。今後の植栽においてもいろいろ教えていただければと思います。
山越さんのお話を伺い、実際に手がけられたガーデンの写真を拝見すると、植物の性質はもちろん、その歴史的背景も理解してこそ表現できる美しさがあることがわかります。写真からでも植物の表情や揺らぎ、陰陽の美しさを感じ取ることができるのです。山越さんの自然の営みを尊重する丁寧なデザイニングには人を癒す安らぎと人を高めるドラマを感じます。
国内外の両方の現場を経験する山越さんだからこそわかる日本の魅力や奥深かさがあるように感じました。
私も表面的な部分だけではなく、地域の実情や歴史背景をよく理解した上で秋保の町を丁寧に表現していきたいと思います。
山越さん、お忙しい中本当にありがとうございました。
リターン
3,000円
感謝の気持ちを込めたお礼のお手紙
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
- 支援者
- 22人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
10,000円
お礼のお手紙&ガーデンサポーター認定証(蓮華)
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆ガーデンサポーターの認定証(蓮華)を送らせていただきます。
<ガーデンサポーター蓮華の内容>
①秋保ヴィレッジガーデンで開催するガーデンツアーにご招待します。
②秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントに出展者などとしてご参加頂く際、出店料や手数料などは頂戴しません。
③秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントで花苗、鉢花のお買い物をする際に、20%割引でお買い求め頂けます。
④秋保ヴィレッジガーデンで開催する教室やワークショップに、20%割引でご参加いただけます。
⑤オーダメイドの寄せ植えをご注文の際、20%割引でご用意いたします。
(有効期限なし)
- 支援者
- 17人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
10,000円
この取り組みを全力サポートコース!
ご支援ありがとうございます!
リターンにかかる費用が少ない分、手数料を差し引いたほとんどの金額を本プロジェクトに充てさせていただきます。
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆建築物が完成した際にお披露目会にご招待します!
※交通費等はご負担ください
- 支援者
- 40人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
30,000円
お礼のお手紙&ガーデンサポーター認定証(水仙)
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆ガーデンサポーターの認定証(水仙)を送らせていただきます。
<ガーデンサポーター水仙の内容>
①秋保ヴィレッジガーデンで開催するガーデンツアーにご招待します。
②秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントに出展者などとしてご参加頂く際、出店料や手数料などは頂戴しません。
③秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントで花苗、鉢花のお買い物をする際に、30%割引でお買い求め頂けます。
④秋保ヴィレッジガーデンで開催する教室やワークショップに、30%割引でご参加いただけます。
⑤オーダメイドの寄せ植えをご注文の際、30%割引でご用意いたします。
(有効期限なし)
- 支援者
- 2人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
30,000円
この取り組みを全力サポートコース!
ご支援ありがとうございます!
リターンにかかる費用が少ない分、手数料を差し引いたほとんどの金額を本プロジェクトに充てさせていただきます。
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆建築物が完成した際にお披露目会にご招待します!
※交通費等はご負担ください
- 支援者
- 7人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
50,000円
お礼のお手紙&ガーデンサポーター認定証(紫陽花)&建設予定の案内板に記名(大)
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。(サイズ:大)
◆ガーデンサポーターの認定証(紫陽花)を送らせていただきます。
<ガーデンサポーター紫陽花の内容>
①秋保ヴィレッジガーデンで開催するガーデンツアーにご招待します。
②秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントに出展者などとしてご参加頂く際、出店料や手数料などは頂戴しません。
③秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントで花苗、鉢花のお買い物をする際に、40%割引でお買い求め頂けます。
④秋保ヴィレッジガーデンで開催する教室やワークショップに、40%割引でご参加いただけます。
⑤オーダメイドの寄せ植えをご注文の際、40%割引でご用意いたします。
(有効期限なし)
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
50,000円
この取り組みを全力サポートコース!
ご支援ありがとうございます!
リターンにかかる費用が少ない分、手数料を差し引いたほとんどの金額を本プロジェクトに充てさせていただきます。
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆建築物が完成した際にお披露目会にご招待します!
※交通費等はご負担ください
- 支援者
- 6人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
100,000円
お礼のお手紙&ガーデンサポーター認定証(桜)&建設予定の案内板に記名(特大)
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。(サイズ:特大)
◆ガーデンサポーターの認定証(桜)を送らせていただきます。
<ガーデンサポーター桜の内容>
①秋保ヴィレッジガーデンで開催するガーデンツアーにご招待します。
②秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントに出展者などとしてご参加頂く際、出店料や手数料などは頂戴しません。
③秋保ヴィレッジガーデンで開催するイベントで花苗、鉢花のお買い物をする際に、50%割引でお買い求め頂けます。
④秋保ヴィレッジガーデンで開催する教室やワークショップに、50%割引でご参加いただけます。
⑤オーダメイドの寄せ植えをご注文の際、50%割引でご用意いたします。
(有効期限なし)
- 支援者
- 1人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
100,000円
この取り組みを全力応援コース!
ご支援ありがとうございます!
リターンにかかる費用が少ない分、手数料を差し引いたほとんどの金額を本プロジェクトに充てさせていただきます。
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆建築物が完成した際にお披露目会にご招待します!
※交通費等はご負担ください
- 支援者
- 7人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月
1,000,000円
この取り組みを全力応援コース!
ご支援ありがとうございます!
リターンにかかる費用が少ない分、手数料を差し引いたほとんどの金額を本プロジェクトに充てさせていただきます。
◆感謝の気持ちを込めてお礼のお手紙(ガーデンの解説書付き)を送らせていただきます。
◆建設予定の案内板に記名いたします。
◆建築物が完成した際にお披露目会にご招待します!
※交通費等はご負担ください
- 支援者
- 0人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年12月