がんでも子供が欲しい!凍結保存精子の国際医療輸送にご支援下さい

がんでも子供が欲しい!凍結保存精子の国際医療輸送にご支援下さい

支援総額

1,040,000

目標金額 1,000,000円

支援者
74人
募集終了日
2021年12月23日

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プロジェクト本文

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自己紹介

 みなさまはじめまして。エルと申します。私たちは4年半の交際を経て入籍した結婚4年目の夫婦です。夫はチュニジア人、私が日本人国際結婚で、私のチュニジア留学中に共通の友人を通して知り合い結婚に至りました。交際を始めた頃は私が学生の身であったことと、夫の家族の勧めから夫の両親が住む家に居候させてもらい、家族公認でお世話になりながら勉学に励み、愛を育んできました。

(東京お台場にて)

  

(チュニスにて)

 

プロジェクトを立ち上げたきっかけ

※体験談は、あくまで私たち夫婦の個人としての感想・体験です。

   すべての方に当てはまるものではありませんのでご了承ください。

 

【がんの発症】

 遡る事約8年、付き合ってまだ1年程の秋の事です。夫は急に体調を崩し1か月程仕事を休んでいました。当初は疲労や季節の変わり目による一時的な体調不良かと思われましたが、涼しくなってきた秋口にもかかわらず、寝間着を毎晩3回替えなければならないほどの寝汗や、体に無痛の湿疹が大量にできるようになり、単なる体調不良ではないことが目に見えるようになってきました。かかりつけの病院ではその理由が分からず、更にひと月もすると首のあたりに大きなしこりができるようになりました。そこで大きな病院を紹介してもらい血液検査と生体検査を行った結果、ステージ3のホジキンリンパ腫という血液がんが既に体全体のリンパに広がっている状態あることが判明したのです。

(抗がん治療開始前、毎日検査を受ける夫)

(治療開始前に飲んだ薬の数々)

 

【治療と生活】

 私たちの暮らしていたチュニジアは日本のような傷病手当や休職制度等の福利厚生等が充実しておらず、病気が判明した夫は治療のためそのまま仕事を辞めることになってしまいました。また、雇用保険のような補助もなかったため、完全な無収入となってしまいました。幸い、夫の家庭は現役の父と兄がいましたので大変裕福という訳ではありせんが、夫が働かなくとも治療に専念できる家庭収入がありました。とはいえ、医療環境と医療費には病院間で差があり、夫の病状と緊急性を受け入れてくれる病院を見つけるのに時間がかかってしまいました。そのような事もあり、すぐに治療を開始することができず、最初の抗がん剤投与が始まった頃には春が始まっていました。夫は当時22歳という若さで発症したこともあり、治癒力も強いが進行力も強いと言われ、直ちに化学療法と造血幹細胞移植による治療が始まりました。これまですぐに治療が開始できなかったこともあり、試験的に何種類かの抗がん剤を投与された結果、脱毛や吐き気などの強い副作用を伴う過酷な治療が行われることになりました。

(抗がん剤のため眉毛・まつ毛・頭髪がほとんど抜けてしまっている状態の夫。)

 

【治療の終了】

 その後2年間入退院を繰り返しながら夫は心身ともに大変厳しい治療を続け、寛解に至りました。私も卒業論文や日本での就職活動が落ち着いいたことから、帰国後もお互い日本とチュニジアを行き来しながら一時期遠距離でお付き合いを続けていました。2017年の終わりには私の就職の関係もあり夫には日本へ移住をしてもらい、晴れて2018年11月に入籍しました。2019年の夏にはチュニジアへ里帰りをし現地で結婚式も行い、新たな門出を迎え幸せな日々を過ごしていました。 

 (チュニジアで挙げた結婚式。伝統衣装に身を包んで1枚)

 

プロジェクトの内容

このプロジェクトは夫の凍結精子をチュニジアから日本へ国際医療輸送し、日本で高度不妊治療を受けることを目的としています。

【不妊の発覚】

 交際期間の長かった私たちは、結婚2年目の2020年に入ってから家族構成を考えるようになりました。もともと子供が好きで、自身に兄弟もいる私たちは早くから子供を望んでいたこともあり妊活に入りました。しかし1年経過しても授かることはありませんでした。産婦人科に相談をしたところ夫婦共々不妊検査を奨められ、去る2021年6月に夫婦で検査を受けた結果、夫が無精子状態となっていることが初めて判明しました。そしてこの症状は抗がん治療による影響で間違いないと診断されました…。

(2021年6月に受けた精液検査の結果、精子数0が判明しました)

 

 結果を聞き夫婦共々ショックと悲しみで愕然としていましたが、夫はチュニジアで化学療法を受ける際、将来このようになる事を懸念し、精子凍結保存について病院へ相談をしていました。医療に関しては比較的高い水準で整っているチュニジアですが、信仰や道徳観念から精子や卵子の冷凍保存、人工授精や体外受精に対して消極的な意見もまだ残っており、公に推奨されているわけではありません。幸運にも夫の病院は国内でも有名な産科が入っており、不妊治療も対応していました。精子凍結保存に関しても、治療開始前の手続きで行う事が可能となっていました。夫は私たちの幸せな未来のために賢い選択をしてくれていたのです!

(チュニジアの病院の凍結精子保管の証明書)

 

【病院との交渉】

 そして今、保存されている夫の凍結精子が必要な時が来ました。ところが現地の病院へ問い合わせをしたところ、海外への凍結精子の輸送は前例もなく品質維持や安全性も担保できないことから原則できないという返答をされてしまいました…。不妊治療は周期の関係もあり現地で行う場合は少なくとも1カ月半は滞在しなければなりません。また、凍結精子を利用する場合は夫本人が病院で手続きする必要があります。残念ながら我々の勤める会社は不妊治療に特化した休暇や休職制度はなく、長期間の欠勤は一時退職となってしまいます。現地での治療費や生活費だけではなく日本の生活を維持するための固定費用を払いながら夫婦揃って現地で治療をすることは現実的に難しいことです。そこで現地にいる義父母や兄にも協力を仰ぎ、知り合いのつてを借りながらなんとか夫の凍結精子を日本へ輸送できないかとチュニジアの病院と交渉を図ることにしました。

 そして交渉の末、本人(夫)立会いの下、医療輸送専門業者を雇う事で日本への輸送ができる承認を病院から得ることができました! 

 

費用内訳

 ここで私たちの前に立ちはだかるのが手続きと費用の壁です。

こちらをどうか皆様にお力添えいただきたく、ご協力お願いいたします。 

 

①輸送費用:550,000円~

現地の病院から搬出の許可は得ることができましたが、凍結保存されている精子を運ぶのに一般的な貨物対応はできません。凍結はされていますが、厳密な温度管理が必要なため一般的なクール便ではなく液体窒素を利用した保存容器へ格納し、運ばなければいけません。また、チュニジアは日本から1万キロ以上離れた土地であり、飛行機で輸送しても丸一日ほどかかります。通常国外から運ばれる荷物はX線を通して検査を行いますが、凍結精子にそのような事はできません。つまり、特殊な技術を持った輸送会社かつ、医療品を輸送する許可のある会社に依頼をしなければ搬出できません。日本に数少ない国際医療品輸送業を取り扱っている業者に依頼をし、この様な状況下でも輸送が可能な業者へ依頼することになりました。 

(凍結精子輸送のみの見積書。こちらは基本料金との事…)

 

②書類作成費用:200,000円

凍結精子は現地の医療法に基づき管理されているそうで、国外輸送の場合は病院とは別に省庁からの認可が必要となっているそうです。税関関連は輸送会社に委託ができますが、医療法に関する書類の準備は別途個別で行う必要があります。こちらも専門的な内容のため、自力で情報収集や作成を行う事はできない為、法的書類を取り扱う業者に依頼することにしています。行政、省庁や特殊な役人との個別連絡や書類作成が必要で、輸送手続きより難航する手続きとなりそうです…。 

 

③夫の渡航費用:150,000円

凍結精子は非常に機密な個人情報です。事情が何であれ、本人でなければ病院外からの持ち出し、利用はすることができません。このような状況下であることから、現地にいる親戚を代理人として立て、輸送業者へ委託をしたいと思っていましたが、病院から輸送業者への引渡しは本人立会いの下でないと法規上できないという事でした。東京-チュニジア間の往復航空費用はおおよそこちらの金額になっています。夫一人、10日程度の滞在を予定しております。 

 

④保管費用・病院移転手続き費用(チュニジア):250,000円+150,000円

日本の医療機関へ輸送に際して、現地の病院での手続きがあります。今までの保管費用は支払済みですが、保存期間の更新時期が近付いているためこの費用を支払わないと搬出手続きができないと言われています。(少し不合理な気もしますが…)また、それとは別に転院扱いとなる為、書類作成や手続きなどの手数料が別途かかると言われています。 

 

⑤保管費用:初期費用50,000円+30,000円/年

治療を受ける日本の病院へ凍結保存精子の受け入れをお願いしています。これには受入としての初期費用と、保管費として継続的にかかる費用があります。 

 

⑥その他費用

治療前には様々な検査を行う必要があり、治療とは別に費用が掛かります。また上記の輸送や受入手続きにあたっても別途人材派遣などの出費が発生する掛かる可能性もあります。  

 

合計約150万円が現在見積もっている最低の金額になります。ただ、輸送費用と書類代が見積もりよりかさみそうですので200万円程度を見込んでいます…

 

ここからやっと不妊治療を始めることができます。私たちが子供を授かる為には体外受精または顕微鏡受精が必要となります。夫の凍結精子は数に限りがある為、費用は抑えられますが受精率が低い人工授精はお医者様からも勧められていません。顕微鏡受精ですと1回あたりの費用に50万円程かかってしまいます。保険のきかない治療のため全額自費精算となります。治療を行う病院では成功報酬制度を取っており、顕微鏡受精に15万円+心拍が確認できたタイミングで30万円の支払となります。4月からの保険適用部分は利用し、私たちの貯金で頑張っていきたいと思っていますが、私たちに関しては治療以前に莫大な費用がかかってしまう為、ここまでの費用に関しまして皆様にお力添えいただきたく思っております。

 

実施スケジュール

 

書面手続き:2022年12月~1月 両国のクリニック・省庁の書類などの手続きを進めます

輸送:2022年1月~2月 夫も現地立ち合いの上、日本へ輸送

治療開始:2022年2月以降、周期と併せて治療開始

 

諸事情とお礼について

 今回、非常にセンシティブ/倫理的な問題でもあることから、またこのプロジェクトで生まれてくる子供プライバシーにも関わる特殊性があることからも、匿名での投稿とページ内写真の顔部分を隠させていただいての投稿をREADYFOR事務局様にもご許可頂いております。

 こちらの件に関しましては、いろいろなご意見、お考えをお持ちの方がいらっしゃると思います。また、今回のプロジェクトの金額が達成しなくても、夫婦で協力しながらいつかリトライが叶うよう頑張っていく所存です。何卒ご理解とご協力いただけますと幸いです。

 ご協力いただきました方には、是非家族での写真付きでお礼の御挨拶とチュニジアの素敵なお土産を送らせていただければと思っております。それまでの進捗につきましてはメールでご報告させていただきますので、ご理解の程お願いいたします。 

 

最後に

 

 私たちは夫婦共に28歳です。まだ若いからまだ大丈夫と言われることもありますが、夫のコンディションが変わることはありません。子供もできれば複数授かりたいと願っています。しかし、産婦人科において女性の体は30歳から大きく変化し、35歳以降は妊娠が難しく、リスクも伴っていくと言われています。急ぐ気持ちはあるのですが、費用面と環境面で厳しいのが現実です。就職してからはコツコツと貯金をしてきましたが、不妊治療の費用は準備できても、輸送手続き費用は高額で十分ではありません。一番つらいのは夫であることはわかっているのですが、経済的な理由だけで愛する人との子供を授かることができないのかと思うと毎日悲しく、あれだけ大好きだった子供を外で見るのもつらくなってきてしまいました。不妊で苦しんでいる方が近年多いのは承知していますが、私たちの場合は例外的事ばかりで事例を参考にすることもできず、誰にも相談ができず、特に経済的な問題が多くつらい状況にあります。

 どうか、私たちをかわいい赤ちゃんのパパ・ママにさせてください…。

 応援頂けますと夫婦共々大変心強く感じます。

 どうかあたたかいご支援の程よろしくお願いいたします。 

 

                                    エル

 

 

【プロジェクト終了要項】

 

運営期間:2021年12月~2022年10月を予定(輸送・治療、コロナ関連でスケジュール変更の可能性有)


運営場所 :東京都内クリニック


運営主体 :エルxxx


運営内容詳細:結婚前、がん治療にあたり母国(チュニジア)で化学療法を行う前に精子凍結保存を行った夫が現在、無精子症に。チュニジアに保存されている凍結精子を専門業者によりアメリカ又はヨーロッパ経由で日本のクリニックへ国際医療輸送し、高度不妊治療を行う。


その他:夫婦共に日本にて就労しており、休暇制度や補助もない為治療のために長期間の渡航ができない。世界的な新型コロナウイルスの蔓延から、第3国を経由しなければ輸送ができず、この手法を取らざるを得ない。

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プロフィール

夫はチュニジア人、妻は日本人の国際結婚夫婦です。 チュニジア居住を経て日本へ移住。夫が癌の治療の副作用により無精子症に。凍結精子を医療国際輸送し、日本で不妊治療を受けたい…高額治療もクラウドファンディングという形で支援金を集めができる。 この事が、私たちと同じように不妊治療費用や手段にに困窮する人達への希望になると信じています。職場での不妊治療休職制度の拡大、公的手当の充当、そして新しい形の支援を作らないといけないと考えています。

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リターン

1,000


感謝のメール

感謝のメール

〇感謝のメールをお送りさせていただきます。

支援者
26人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年1月

5,000


感謝のメール+近況のご報告

感謝のメール+近況のご報告

〇感謝のメールをお送りさせていただきます。
〇活動報告をメールにてお送りいたします。

支援者
12人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年1月

10,000


感謝のメール+近況のご報告+写真

感謝のメール+近況のご報告+写真

〇感謝のメールをお送りさせていただきます。
〇活動報告をメールにてお送りいたします。
〇私たちの写真をメールでお送りいたします。

支援者
34人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年1月

50,000


感謝のメール、チュニジア土産

感謝のメール、チュニジア土産

〇感謝のメールをお送りさせていただきます。
〇活動報告をメールにてお送りいたします。
〇私たちの写真をメールでお送りいたします。
〇チュニジアのお土産を郵送いたします。

支援者
4人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

100,000


感謝のメール+チュニジア土産他

感謝のメール+チュニジア土産他

〇感謝のメールをお送りさせていただきます。
〇活動報告をメールにてお送りいたします。
〇私たちの写真をメールでお送りいたします。
〇チュニジアのお土産を郵送いたします。

支援者
2人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年3月

プロフィール

夫はチュニジア人、妻は日本人の国際結婚夫婦です。 チュニジア居住を経て日本へ移住。夫が癌の治療の副作用により無精子症に。凍結精子を医療国際輸送し、日本で不妊治療を受けたい…高額治療もクラウドファンディングという形で支援金を集めができる。 この事が、私たちと同じように不妊治療費用や手段にに困窮する人達への希望になると信じています。職場での不妊治療休職制度の拡大、公的手当の充当、そして新しい形の支援を作らないといけないと考えています。

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