プロジェクト概要

ウガンダの難民居住区では、紛争から逃れてきた人々が暮らしており、家族と離ればなれになった人も大勢います。2017年後半からは、精神的に不安定な難民の方々の中に、自殺をしてしまう人が増えてきました。
過酷な状況の中で暮らす彼らの心に寄り添いたい、という思いから今回のプロジェクトは立ち上がりました。特にトラウマを抱えた子どもたちを支援をするため、心のケアワークショップ開催の費用を集めたいと思っています。みなさまご支援よろしくお願いいたします!

 

紛争を経験した子供たち。トラウマを乗り越えて前へと進んでほしい!

 

皆さん、こんにちは!認定NPO法人ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)の礒部美穂と片野田義人と申します。私たちは、ウガンダ北部で南スーダン難民の方々を支援するために現地で活動をしています。

MPJは国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成を目指して、世界で最も貧しい地域であるサハラ砂漠以南のアフリカに住む人々の自立支援等を2008年より行ってきました。

2017年8月より、国際協力NGO「ピースウィンズ ・ジャパン」と協働で南スーダン難民支援事業を開始し、高齢者や障碍者等、特別な支援を必要としている難民の方々に住居やトイレの建設を行なっている他、小学校のトイレ建設も実施しています。

 

トイレ建設などの事業を通して、南スーダン難民の方々の現状を見てきた私たちは、彼らの心の問題に取り組むことが今最も必要な支援だと感じ、今回のプロジェクトを立ち上げることにしました。

 

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難民居住区の小学生とMPJウガンダ駐在員の礒部・片野田

 

100万人以上の南スーダン難民が、ウガンダに。

 

現在ウガンダには100万人以上の南スーダン難民が流入しており、世界で最も難民を受け入れている国の一つとなっています。ウガンダ北部に位置する「ビディビディ難民居住区」では、約28万人の南スーダン難民が暮らしています。

居住区に住む難民のうち、82%が女性と子どもという社会的に弱い立場にある人々です。紛争で父親を失った家族、親戚や家を守るために男性が南スーダンに残っている等、理由は様々ですが、難民の多くの方々は家族と生き別れ、慣れない土地で精神的に不安定な生活を送っています。

実際、2017年1月から5月までの間で、ビディビディ難民居住区では2,965人(一ヶ月平均593人)もの患者が、精神的な問題を訴えてヘルスセンターを受診しました。また2017年後半に入り、居住区内での難民の自殺者数は増加傾向にあります。このような現状から、難民の心のケアは喫緊の課題とされています。しかし難民居住区では食料や水の支援が優先され、難民の心の問題に取り組むNGOはほとんどありません。

 

実際に私たちは、現地で多くの悲惨なケースを目の当たりにしてきました。

 

あらゆる音が自分に命令しているように聞こえる少年。

目の前で父親を3人の男に殺された経験から男たちの幻影が見える少年。

夫と不仲になり子どもと2人で家を追い出され野宿していた女性。

夫が南スーダンで他界し極貧生活を強いられるなか、盲腸にかかり手術するお金もなく自殺してしまった女性。


もちろん食料や水は必要な支援ですが、紛争による暴力を経験し心が弱っている方々も早急な支援を必要としています。難民の方々は、南スーダンで経験したトラウマを抱えるのみでなく、難民居住区での生計の立て方、将来について、生き別れになった家族についてなど、日々悩みを抱えながら生きているのです。

 

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紛争で受けたトラウマを抱える南スーダン難民の子どもたち

 

家族を亡くし、心に傷を抱える子どもたちのために

 

そこでMPJは2018年4月より、難民の子どもたちのために心理社会的支援事業を開始する予定です。私たちが働く難民居住地では、紛争地で暴力を目の当たりにし、家族とも離れ離れになってしまった子どもたちが大勢います。

 

紛争中の記憶がいつも頭の中にあるのか、なかなか人に笑顔をみせない子どもたちにもたくさん出会いました。紛争時のつらい経験はトラウマとなって子どもたちの心を傷つけ、時には日常生活にも支障をきたします。目の前で両親が殺されてしまった等、トラウマを持つ子どもたちは、学校にきても授業に集中できないことが多いです。

急に大きな声を出したり、クラスメイトに攻撃的な態度をとってしまったりと、深刻なケースも見受けられます。難民居住区には、心の問題が原因で学校を退学してしまう子どもたちもいるのです。

そんな状況を目の当たりにしていると、心の活力を失っている子どもたちにいち早く心のケアを提供したい、そして子どもたちの将来的な自立につなげなければ、という想いが段々と強くなりました。

 

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難民居住区で先の見えない不安な毎日を送る子どもたち

 

創作活動を通した、心のケアワークショップを行います!


心理社会的支援は、今や世界中で「心のケア」の代名詞となっているモデルです。心の傷(心的外傷:トラウマ)に焦点を当て、絵を描いたり粘土をつくったり、音楽や映画、演劇制作などを通して、心の中にあるものを「形にする」という方式です。

 

形にすることでトラウマを受け入れ、無理なく心の元気が取り戻せると同時に、支援する側にも相手の心の変化がわかりやすいという特徴を持っています。難民の方々が作り出す世界を、皆さんの身近に感じてもらえるような、そんな活動でもあります。

 

このプロジェクトでは、特に心の健康が害されるリスクが高い小学生を対象に、心のケアワークショップを実施し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の予防に取り組みます。

子どもたちは15人のグループに分かれて、12回のワークショップを受けます。全部で4グループ(60人)の参加を予定しています。ワークショップに参加する子どもたちは、担当の先生から聞き取り調査を行い、トラウマが原因で特に精神的に不安定な児童を特定します。

 

子どもたちや保護者には、活動の目的や内容を説明した上で、任意でワークショップに参加してもらいます。参加者は決められたテーマに沿って創作活動を行いながら、参加者同士でディスカッションを繰り返し、自分たちの体験したトラウマについて語り合います。現在下記の内容でワークショップを実施できるように調整を進めています。

 

ワークショップ内容

・オリエンテーション/アイスブレイク(5月6日~5月12日)
心理テストを通して子供たちの心の状態をチェックする他、ゲームを通じてグループ内の緊張をほぐします。

・二次元創作ワークショップ(5月13日~6月2日)
ファシリテーターが子どもたちのディスカッションを促進しながら、描画を通してトラウマについて考えてもらいます。

・三次元創作ワークショップ(6月3日~6月30日)
粘土を使って「得たものと失ったもの」「忘れられないあの日」の2テーマを表現します。また「自分が住みたい街」をジオラマとしてグループで制作します。

・四次元創作ワークショップ(7月1日~7月28日)
これまで分かち合ってきた相互のトラウマ体験を歌詞としてメロディに乗せ、みんなの前で発表します。

(※プログラム内容の詳細は今後変更になる可能性があります)

 

これらのワークショップを通してトラウマを語ることで、効果的に子どもたちの心の傷を和らげ、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になることを防ぎます。

南スーダン難民の子どもたちが、紛争の悪夢にうなされることなく、笑顔で毎日を過ごせるように、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

 

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昨年心のケアワークショップを実施した駐在員・礒部。心を落ち着かせる深呼吸を実践している様子。

 

プロジェクトメンバー紹介

MPJ理事長 鈴木りえこからのメッセージ
 

MPJ理事長の鈴木りえこでございます。2004年から2006年、国連日本政府代表部次席代表だった夫の仕事の関係で、「ミレニアム開発目標(MDGs)」達成への道を世界に示すモデル村(ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト)に陰ながら関わり、帰国後の2008年に弊団体を設立、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国の僻地で支援活動を行って参りました。

 

MDGsを継承発展させた世界全体の目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」では、「誰も取り残さない」ことが大きな目標の一つですが、現在、最も「取り残された」状態にあるのは、紛争により母国を追われた難民の人々ではないかと感じております。

2016年7月に南スーダンで武力衝突が発生した後、私たちが設立以来支援活動を行っているウガンダ北部に多くの南スーダン難民が流れ込みました。

 

私自身も、2016年秋、2017年夏と現地視察を行った際、涙ながらに辛い経験を訴える難民女性や精神的障害を持ち自分の赤ちゃんの世話をできない少女、完全にキャパシティを超えた教育施設などを目の当たりにしました。

 

特に、紛争の中で性暴力の被害にあったり、家族を殺されるなど、トラウマを抱えた人々が多いにも関わらず、心理社会的支援を行っている団体が非常に少ないことは切実な問題です。

 

教育や職業訓練はもちろん必須ですが、精神的に不安定な状態ではせっかくの教育等の支援も、残念ながら難民の皆さんの身につかず無駄に終わってしまう可能性が少なくありません。彼らが前向きに自立の道を歩むことは厳しいと案じています。

ぜひ、多くの皆様に本プロジェクトにご協力いただき、まずは南スーダンの将来を担う子供たちが希望を抱けるよう、支援を開始したいと切望しております。

何卒、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

鈴木りえこ

特定非営利活動法人ミレニアム・プロミス・ジャパン理事長。電通総研(当時)の主任研究員として様々なプロジェクトに取り組み、政府の審議会委員を務めた。97年に読売論壇新人優秀賞受賞、電通総研社長賞を受賞。Millennium Promise(NPO法人)の創立者で国連事務総長特別顧問のジェフリー・サックス教授夫妻らと共にセネガル、ケニア、マラウィを訪問。帰国後の2008年に、ミレニアム・プロミス・ジャパン(MPJ)を設立。これまで、アフリカ13カ国を訪問している。

 

 

桑山紀彦
特定非営利活動法人地球のステージ代表理事

心療内科医・精神科医・精神保健指定医・医学博士。岐阜県高山市出身

このプロジェクトは、事業全体を専門家として桑山先生に監督をしていただきます。桑山先生は、紛争の影響を受けた人々や災害の被災者への心理社会的支援を専門にされています。これまでもパレスチナ、東北、ヨルダン、イラン等で心理社会的支援事業を実施されてきたエキスパートです。

ワークショップのプログラムは、桑山先生が過去に実施してきた心理社会的支援の内容を踏襲しています。私たち駐在員も専門的な研修を受けて事業実施に臨みます。

 

ご支援の使いみち

 

今回新しく心理社会的支援事業を実施するにあたって900万円が必要です。新しい事業では、ここでご紹介した子どもの為の心のケアワークショップ以外にも、小学校教員100人への心のケアに関する知識・意識の向上を目指したセミナーを開催します。

また、女性を中心とした難民コミュニティー700人に対しても、メンタルヘルスやリラクゼーション方法等に関するセミナーを実施します。

そこで、子どもたちのための心のケアワークショップを運営するための資金50万円を、皆さまからのご寄付でまかなわせていただきたいと思います。いただいたご寄付は以下の用途で使わせていただく予定です。

 

資金使途

・ワークショップのファシリテーターとして雇用する現地専門家人件費:20万円
・難民居住地へ移動するための車両借上げ代:15万円
・ワークショップ実施のための備品購入費:5万円
・リターン作成、発送費用:1.5万円
・クラウドファンディング手数料:8.5万円

 

難民居住区の子どもたちと駐在員・片野田

 

ご寄附いただいた方へ

ギフトについて

 

3,000円のご支援
・お礼のメッセージ
・寄付受領書

5,000円のご支援
・お礼のメッセージ

・寄付受領書
10,000円のご支援
・お礼のメッセージ

・寄付受領書

・事業終了報告書
30,000円のご支援
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・報告書へのお名前/社名の掲載 (希望されない場合はご連絡ください)
50,000円のご支援
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・事業終了報告書

・報告書へのお名前/社名の掲載 (希望されない場合はご連絡ください)
100,000円のご支援
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・寄付受領書

・事業終了報告書

・報告書へのお名前/社名の掲載 (希望されない場合はご連絡ください)

 

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南スーダンの子供たちが紛争のトラウマを乗り越えて、前と進めるように。

 

特定寄附金による税制優遇について

本プロジェクトを通じて寄附を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。


・個人の場合:2,000円以上の寄附をされた方は、寄附金領収書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。
・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。
※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

<寄附金領収書の発行について>

寄附をされた方には、後日「寄附領収書」を送付致します。

領収書の発送日は2018年10月頃(リターン送付月)を予定しています。
発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。


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