患者さんの保護者の方からのメッセージ

　このプロジェクトには、患者会のみなさまからも応援をいただいています。患者会の保護者の方からのメッセージをご紹介させていただきます。

現在息子は5歳。
乳歯は上下合わせて6本抜けており、入れ歯をつけて生活しています。
硬いものをかじる事が出来ないため、家では一口大に切ったり、食べやすくする為に色々工夫をしています。

今不安に感じていることは、今後きちんと永久歯が生えてくるのか、噛み合わせ等問題がおこったときにどのように対処すれば良いのか、永久歯も乳歯のように簡単に抜けてしまうのではないのか…。
歯のことを考え始めるといつも不安で、思いつめてしまいます。
また、現在息子は歯限局型と診断されていますが、今後病状が進行して骨にも影響を及ぼすのではないかと心配です。

この病気の子供たちの歯は本当に脆いです。
硬いものをかじった、お友達とじゃれ合って転んだ、ボールが顔面に当たったなどといった日常で当たり前に起こるようなことで簡単に歯が動揺し、抜けてしまうのです。
抜けた歯は元に戻りません。

ですから今回のプロジェクト発足のお話を聞いたときは本当に嬉しかったです。
プロジェクトが成功し、歯科治療法が確立すれば同じ病気で悩む子供たちの歯を守ることが出来る、息子の歯のことは不安しかありませんでしたが、希望の光がさしたような気がしました。 

大阪大学大学院歯学研究科　小児歯科学教室・顎顔面口腔矯正学教室の皆様、本当にありがとうございます。
子供たちの未来のためにどうかよろしくお願い致します。