2回目の開催となる今回の映画祭のテーマは「包摂」と「排除」です。チラシを作成するにあたり、最初に立ちはだかった壁は「包摂とはいったい何か?」ということでした。包み込む、受容する、よりそう、ささえあう・・・チラシでどのように表現にしたら、その言葉の持つイメージを伝えることができるのか大変悩みました。

 

はじめに4つの案を作成し、打ち合わせやメーリングリストで意見や感想を出し合い、それぞれの案のいいとこ取りをしながら、最終的にひとつの案にまとめていきました。

 

個人的には試写ではじめて『十字架』を観た時、心の奥にある、自分ではあまり触りたくないものをかき混ぜられたような複雑な感情を抱いたのを覚えています。『人生、ここにあり!』も、根底にある人間賛歌のエンターテイメント性に救われながらも、観終わった後はしばらく放心しました。

 

チラシを作成するにあたっては、それぞれの映画の潜在的テーマが持つ重厚感はどうあがいても自分では表現できないと思い、それならば、「“背負い”と向き合うのはしんどい。でも一緒に考えていきましょう」という、光のある方向へ進んでいけるような色合いにしたらどうかと、新春を感じさせるやわらかい緑と黄色を使いました。

 

また、「包摂」については、スタッフそれぞれが抱いている「包摂」についてのイメージや考えを共有していく中で、最終的には「包み込んだ手のひら」から可能性や多様性のある物語があふれ出すイメージを表現しようということになり、手とフィルムのイラストを描きました。今回のチラシには、そうしたスタッフの様々な思いが込められています。

 

チラシをご覧になられたみなさんは「包摂」という言葉にどのようなイメージを持たれるでしょうか。本映画祭を通じて、みなさんとも様々な想いを共有させていただければ嬉しいです。

 

 

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