育てられず悩む女性や妊婦を24時間救える「いのちのドア」継続へ

 

～小さないのちのドアへのご支援に感謝をこめて～

いつも応援ありがとうございます。

プロジェクトも残り本日の23時までとなりました。

ここまで応援いただいた全てのみなさまに感謝申し上げます。

 

皆さまの尊いご寄付を頂きましてスタートしました「小さないのちのドア」。
11月末で開設から3ヶ月が経過しました。

この間194件の電話相談と18名の方の来所相談をお受けしました。

 

その中には妊娠しているにも関わらず医療機関を受診していない、
いわゆる未受診の妊婦の方が複数名おられました。

 

この方たちは、もしかしたら、陣痛が起こってから慌てて病院にいくという飛込出産になっていたかもしれません（大変リスクの高いお産となります）。

また出産施設以外の所で出産し、母児の殺害遺棄事件になっていたかもしれません。

 

 

ほとんどが8ヶ月ほどになっておられましたので、早めの対応が必要でしたが、全員病院につなぐことができました。

 

そしてなんとこの文章を書いている最中にも「無事誕生しました」との嬉しい知らせが入ってきました。

 

 

 

8月末に厚労省から第14次の子どもの虐待死の検証結果が発表されました。それによりますと19歳以下の虐待死は77人、そのうち心中以外の虐待死数は49人でした。

 

49人の年齢別の内訳は0歳児32人、1歳児6人、2歳児2人、３歳児3人、4歳児1人、5歳児1人、6歳児0人、7歳児0人、それ以上4人で、0歳児が圧倒的に多く、また０歳児の虐待指数32人の月齢内訳は0ヶ月が16人で最多でした。この0ヶ月の中の日数内では、0日が最多で11人でした。加害者の97.8%が実母が関与しており、全員未受診、そしてその内九人が予期せぬ妊娠でした。

 

 

このように見ますと、新生児の虐待死は特別な女性が起こした事件ではなく、ごく普通に生きている女性も可能性のあることであり、妊娠中に相談する場所があったら多くの場合は未然に防ぐことができたのではないかと思うのです。

 

 

小さないのちのドアには赤ちゃんを抱えら多くの産婦さんからの相談が寄せられ、マナ助産院の施設の方で数日休まれた方もありました。

 

いずれにしても大半が深刻な相談です。

 

それにもまして相談の背景にある生育歴で傷ついた心の闇を垣間見、その部分に対して私たちはなんと非力なことかとうなだれることが多々ありました。

 

しかし「あなたのお困りのことに少しでもお役に立ちたい」と行動することで、何かしら温かいものを感じて頂けたなら、いつの日か闇の部分がほんの少しでも溶かされ、光が射し込むかもしれないと期待するのです。
今でなくてもいつの日か・・・

緊張の中でこのような3ヶ月を過ごして参りましたが、いつも思うことは私たちだけが戦っているのではないということです。

 

もし私たちだけでしたら、なんと心細いことでしょうか。

 

ご支援いただいた多くの方々からの応援を感じることで勇気付けられ、力が与えられております。

 

また相談に来る方々の中には社会は冷たいと感じている方も少なくはありませんが、「たくさんの方々があなたのことを思って支援してくださっているよ」とお伝えできることもなんと感謝なことでしょう。

 

こういった場所は、地域で、そして日本全体でつくらなきゃいけない。だからこそ、クラウドファンディングを通し、多くの方からのご支援をいただき運営を続けていきたいと思いました。

これからもみなさまのご支援を幾倍にもまして役立たせて頂きますことをお約束致します。

今後とも小さないのちのドアの働きにお心を寄せてくださいますよう
何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

小さないのちのドア代表 永原郁子