テキスト:早稲田大学文化構想学部3年 佐藤美晴
写真:花坊


東京・大田区のモノづくりの島、京浜島で開催される、音楽とアートの複合フェスティバル 『鉄工島FES』。昨年、須田鉄工所とアートファクトリー「BUCKLE  KÔBÔ」を舞台に幕を開けました。第2回目となる今回は、昨年の舞台に加え、新たにいくつかの工場の協力のもとに、さらにパワーアップした『鉄工島FES』となります。

今回は、今年から『鉄工島FES』に新たに参加される工場のひとつ、株式会社 酒井ステンレスの代表取締役 酒井寿俊さんにお話を伺いました。
 

インタビュアーは、"鉄工島クルー"として新たに仲間に加わった、現役大学3年生の佐藤美晴。文化人類学を専攻し学ぶかたわら、就職活動を控え、「伝える仕事がしたい。」と、インターンとしてライターデビューを今回の取材で果たすこととなりました。
 

昭和23年創業、約70年続く酒井ステンレスは、主に食品や飲料、製薬などの製造装置を製作しています。ステンレス加工における研磨、溶接、製缶など、全ての工程を社内で行う一貫生産の体制を整えている日本でも数少ない技術をもった会社です。
 

酒井寿俊さん@酒井ステンレス


 

社員達から「やりましょうよ」って言われたんだ
 

—今年から新たに参加されるということですが、去年の『鉄工島FES』をどのように感じてらっしゃいましたか?

酒井)連合会(東京都京浜島工業団地協同組合連合会。京浜島にある8つの団体をまとめている連合会)の方でチラシは出ていたんだけど、一体どういうことをやるのかなって。興味はあったけれども、参加はしなかったんだ。

去年はね、うちは決算や棚卸しからなにからってめちゃくちゃ忙しい時期だったし、仕事的にもかなり忙しい状態で、まして初めての開催だったから、どういうことをやるのかっていうのも分からなかったんでね。
 

—では、去年のどういうところを見て、今年の参加を決めたのですか?

酒井)去年、自分は行けなかったんだけど、社員が何人か行ったみたいで。人もたくさん集まっていて、結構面白いことをやっていたよ、って言ってたんだよね。とはいえ、今年参加するには、時期的にも社員が忙しくて(参加は)大変なんじゃないかと思っていて。そしたら、うちの社員達から「やりましょうよ」って言われたんだ。だから、みんなが協力するんだったらやろうかっていう感じになった。

それと、うちには今、ベトナムから来た研修生と社員が10人いて、こういう形で、日本のお祭りを感じさせてあげたいなっていうのが社員達のなかにもあった。そういう理由もあって、「みんなのやる気があるならやろうか」っていう。
 

京浜島の中でも交流して、お互いのことを知れば、助け合うことができる

 

工場で働く職人@酒井ステンレス(手作業でステンレスを磨き上げていく姿)



 

—アートと音楽の複合フェスである『鉄工島FES』に協力されるにあたって、工場の方たちが考えている意義のようなものはありますか?

酒井)基本的に我々にとって『鉄工島FES』は、工場という場所を見せる、という目的がある。この周辺でいうと、モノづくりの島っていうのが、昭和島と京浜島と城南島とがあるんだけど、こういうところで、工場が集積してモノを作ってるんだっていうのを見てもらうのもいいと思うし、京浜島の中の空間を一般の人たちが見ることで、1人でも興味を示してくれれば、我々にとっても有意義だな、と思っている。
 

—場所を見せる、ということを大切にしているんですね。

酒井)『鉄工島FES』に参加する以上、我々も目的をつくらないと意味が無いというか。だから『鉄工島FES』の場合は工場見学するっていうことではもちろん無いけど、会場として場所を見せることや、現場の空気感に触れてもらうことで、少しでもうちのことを知ってもらえるかな、と思って協力している。

『鉄工島FES』の他にも、『おおたオープンファクトリー』(子供から大人まで一般公募で集めて工場見学を行う)とかにも率先して参加しているんだけど、それはどうしてかというと、モノづくりの仕事っていうのはどうしても今、人材が不足しているんだ。そういった課題があるなかで、工場をオープンにしていくことで、興味を示してくれる人が1人でも2人でもいれば、それは我々にとって貴重な求人の機会になっていくと思って、積極的に行っている。
 

ーそうなんですね。

酒井)実際、連合会では、みんな40年近く京浜島でモノづくりをやってきているわけだけど、隣の工場が何をやっているのか分からない、という話が出て。もともと京浜島には工場が150社くらいあったんだけど、今は70社くらいに減っている現実もある。でも、京浜島の中でも交流して、お互いのことを知れば、助け合うことができるんじゃないかということで、それぞれの工場を見学したりするようになった。

だから、『鉄工島FES』も、京浜島内でお互いに交流を図るきっかけにもなると思うし、そこでなにか有益なものが生まれるんじゃないか、とも考えている。
 

実際に工場の現場を見せていただく筆者

 


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〜後編:アートとの関わり/「鉄工島FES」への意気込み へつづく。

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今年の鉄工島FESを一緒につくりあげる”クルー”になっていただけるリターンも、引き続き絶賛募集中です!興味がある方はお気軽にご連絡ください!
 

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◉ 決起会BBQご招待
鉄工島(京浜島)にて開催される決起会バーベキューにご招待いたします。10月中旬開催予定。(食事代+1ドリンク代が上記料金に含まれます。)
 

◉ 事前ロケハン & ミーティングへの参加
事前に実施される鉄工島(京浜島)ロケハンや、オープンミーティングへご参加頂きます。
 

◉ クルーメンバー登録
事務局よりクルーに向けた連絡をさせていただきます。設営(11月3日)や開催日(11月4日)のサポートに一緒にご参加ください。
 

◉ スタッフユニホーム
本番日に着用いただくスタッフユニホームを差し上げます。
 

◉ ご招待チケット <2枚>
 

◉ お礼のメール
 

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