イラク避難民キャンプに厳しい冬を越すためのコートを配りたい！

皆さま、こんにちは！

IVYイラク事務所の片野田です。

 

これまで59人の方々にご寄付いただき、寄付額は58.5万円となりました。

皆さまの温かいご支援、ありがとうございます。

 

さて、過去2回、住んでいた町がＩＳに支配され、避難生活を経験された

アイタンさんのお話をを紹介してきました。

 

【避難民の方のストーリー （１）】

【避難民の方のストーリー （２）】

 

このインタビューも、今回で完結となります。

2014年の夏に避難した、アイタンさんとご家族。

 

イラク軍による、対ＩＳ軍事作戦が進み

2年後の夏、あるニュースが飛び込んできます。

 

アイタンさんの自宅。ISから解放後（2016年10月）

 

インタビューに答えてくださったアイタンさん

 

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2016年の8月、私たちの町がＩＳから解放されました。

このニュースを聞いた時は、本当に嬉しかったです。

避難民キャンプの道端で踊って、みんなで解放を祝いました。

 

そして、2016年の10月には、久しぶりに町へ帰って

自分の家がどうなっているのか、確認することができました。

 

そこで私が見たものは、変わり果てた町の姿でした。

焼け焦げた家や学校、道。そして、町中ガレキだらけ。

町は破壊しつくされていたのです。

 

自分たちの家に置いてあったものは、全て盗まれていました。

ISの戦闘員が、隠れるために使っていた、トンネルもたくさんありました。

 

実際に町を見てみて、ここに帰ってこれるのは

考えていたよりもずっと先になる、と思いました。

 

ISの残党と軍の戦闘や、テロも続いていたので

キャンプに戻って、避難生活を続けました。

この時は、キャンプに住むのが、一番安全だと知っていたからです。

 

それから、また1年後。今年の10月には、治安も少し改善し

支援団体が、壊された家の修理を始めたので

一部の住人が、町に戻り始めました。

 

私たちも、3年にわたった避難生活を終えて

家に帰ることにしました。

 

しかし、いまだに近所の人たちは、町に帰ってきません。

4人の子ども達は、この町の事が嫌いになってしまいました。

 

荒れはてた町では、仕事もないし、水や電気も、まともにありません。　

でも私達は、ここに住むしか選択肢がないのです。

 

最近も、突然また悪いことが起こるのではと、考えてしまします。

イラクで、人々の苦しみが終わることはない気がするので…。

 

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ISが来る以前のアイタンさんの町。人通りが多く、活気があった。

（写真は、こちらのHPより）

 

（解放後に帰った町には、誰もいなかった。）

 

これで、インタビューは終わりです。

 

衝撃的な話かもしれませんが

残念ながら、イラクでは当たり前にある現実です。

 

300万人いる避難民の方々、それぞれが辛い経験を持っています。

私たちは、今も避難民キャンプに住む方々に、支援を届けます。

 

避難民の方々に、少しでも暖かい冬を過ごしてもらうため

どうかご協力のほど、よろしくお願いいたします。