【第二弾】ビーチスプリントローイング 2028年悲願のメダル獲得へ
【第二弾】ビーチスプリントローイング 2028年悲願のメダル獲得へ

寄付総額

3,780,000

目標金額 3,600,000円

寄付者
163人
募集終了日
2024年2月25日

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2024年09月05日 20:42

オランダ強化遠征・報告レポート|若井江利

オランダ強化遠征にスタッフとして帯同した、日本ローイング協会の若井理事の報告レポートを共有させていただきます!
~~~

日本ローイング協会理事(企画戦略担当)の若井です。

 

2028年LA大会よりオリンピック種目に採用されたコースタルローイング・ビーチスプリントの現状を把握するとともに、女性ハンドラーとして強化活動をサポートするため、クラウドファンディング事業「オランダ強化合宿」に帯同しました。

私自身、ローイングの国際大会にスタッフとして派遣されることは今回が初めてです。また久しぶりの海外遠征でしたので、多くの刺激と学びがありました。簡単ではございますが、報告したいと思います。

 

■ 活動記録 
8月28日(水):移動(成田空港 出発→スキポール空港 到着)
成田空港に集合し、チェックインと出国手続きを終え、定刻通りに出発。
15時間のフライト後、予定通りスキポール空港へ到着。この日は空港周辺のホテルに宿泊した。

8月29日(木):公式練習日、Pasta Party
ホテルをチェックアウトし、スキポール空港からロッテルダムへ移動。
直接レース会場へ向かうこととなり、重い荷物を転がしながらビーチを移動。クラブハウスに到着後、すぐにトレーニングを開始。
1時間程のトレーニングを行った後、ロッテルダム中央駅周辺に借りたアパートメントへ移動し、買出し等を済ませ、Pasta Partyへ。

8月30日(金):タイムトライアル、予備レース
午後からのタイムトライアルに備え、朝はゆっくり過ごした。
ロッテルダム市街地から会場までは、おおよそ1時間程度かかる。昼頃に会場へ到着。
ミックスダブルのレース時間に合わせて、昼食をとり、ウォーミングアップを開始。
この日はタイムトライアルに加え、予備レースとしてSemi Final及びFinalが行われた。

8月31日(土):レース(悪天候のため、途中でキャンセル)、メダルセレモニー
レース二日目は、強い北風が吹き、少し肌寒い日となった。

昨日のトライアル結果をもとにFinalの組み合わせを決め、レースが開始されたが、ソロで転覆するクルーが続出。女子ソロのSemi Final終了後に中止のアナウンスがあった。

レースを実施できなかった選手は、エルゴや陸上トレーニングに置き換えた。その後、16時からのメダルセレモニーに参加。順位は、昨日の予備レースの結果が反映された。

参加者はフィッシュアンドチップスを食べながら、他国の選手と親睦を深めた。


9月1日(日):トレーニング①
遠征の後半は、レース会場でトレーニングを実施。日曜日ということもあり、ビーチは人で溢れていた。

3時間程水上で確認を行った後、アパートメントに戻り、ジムで軽く身体を動かした。


9月2日(月):トレーニング②
この日は遠征の中で、最も良いコンディションとなった。

人も少なく、波も穏やかで、集中してトレーニングを行うことができた。

レーススピードやターンの確認、乗り込みと着岸の練習を行った後、本番を想定した模擬レースを2回実施した。乗艇後にビーチダッシュでさらに身体を追い込んだ。

選手の疲労が溜まっていたため、午後は休息にあてた。


9月3日(火):スキポール空港 出発
アパートメントをチェックアウトし、スキポール空港へ移動。

選手は世界選手権が行われるイタリア・ジェノアへ移動するため、空港で解散した。


9月4日(水):成田空港 到着
10時30分に成田空港到着。家路につく。

 

 

■ 遠征の振り返り 
コンディションの影響により、レースが中止となったことは非常に残念でした。

今回の派遣クルーが実施できたトライアルを中心に振り返ります。


トライアル当日は、横風が強く、コース取りやターンで大きくタイムロスをしているクルーが目立ちます。会場では、選手たちが波の状況やコース取りについて情報交換をしている様子が印象的でした。


ミックスダブルは、6番目のスタート。スタート準備のため、ビーチで足回りのリギングを行い、順番が来たら海の中へと運び、艇首の方向を保持しながら、スタートを待ちます。実際に海の中で艇を押えると、横風の強さや波の高さを身体で感じることができます。

 

まもなくスタートコールが聞こえ、ストロークの池田選手がスタートしました。前日の公式練習で確認した乗り込みはスムーズにでき、漕ぎだしの方向も良い形で送り出すことができました。スラロームのコース取りはうまくいき、ターンもロスなく通過、復路は横風に煽られながらも、方向を修正しながら漕ぎ切り、無事に着岸。バウの原選手がビーチをダッシュし、ゴール。タイムトライアルのため他クルーとの比較はできませんが、選手たちも手ごたえがあったようです。


しかし、結果をみると11クルー中11位。Final進出のボーダーラインとなる8位とのタイム差は、28秒と大きく離されてしまいました。陸から見て感じたのは、水上のスピードの違いです。

 

コースタルローイングは、波への対応やコース取りなどの戦術面が重視されがちですが、やはりスピードを競う競技ですから、トップスピードを出し続けることが重要であることは言うまでもありません。池田・原クルーは、強風に煽られて変わってしまった進行方向を修正する度に減速していました。

 

また、海で漕ぐために開発されたコースタル艇は、水を放出する艇尾から艇首に向かって艇の幅が狭くなり、艇首が艇尾よりも高くなる設計となっています。そのため、バウはストロークよりも水面からの距離が遠く、オールの入水が難しくなります。ビーチスプリントのレースは、大会側が用意した艇を短時間でまわしながら使用するため、オールの長さや艇の基本設定(ストレッチャー以外)を変えることはできません。小柄な原選手は上体を使ってオールを入水するなど、二人の動きがバラバラとなっていました。


トライアルでの反省を踏まえ、後半の強化合宿では“二人で艇を進める”ことに重点を置き、漕ぎにくいセッティングの中でもストロークの長さを確保して漕ぐことに取り組みました。最終日の練習は、二人と艇の動きが合うようになり、“二人で艇を進める”ことが表現できるようになったと思います。スピードも明かに変化しました。


このようなポジティブな変化を起こすためには、やはり指導者の存在が不可欠です。今回は、短期間だったこともあり、外から見た現象を伝えることで動きの改善に繋げられましたが、強化を行うにあたっては、長期的な視点でクルーの課題に取り組める専任のナショナルコーチを配置する必要があります。


またハンドラーの役割も重要です。クラシック種目を知っている方は、スタート前に艇首を持つ“ウォーターマン”をイメージされるかもしれませんが、ハンドラーは漕手のスムーズな乗り込みの補助や進行方向の指示、レースの状況を伝える役割を担います。クルーの一員であり、コックスのような存在でもあります。

 

今年からハンドラー2名は、男女で行うことがルール化されました。重量のあるコースタル艇を運び、波や風の状況に左右されずに艇を押えなければならないため、女性ハンドラーにもフィジカル的な要素が求められます。また外傷のリスクもあるため、ハンドラーとなりうる人材の育成や経験を積ませる機会を作ることも重要です。

 

■ まとめ 
この度は、クラウドファンディング事業にご賛同いただき、たくさんのご支援を賜りましたこと、改めて御礼申し上げます。皆様のおかげで、大変有意義な遠征を行うことができました。


今回の遠征は、2024 World Rowing Beach Sprint Finalsに向けた強化を目的とした活動で、選手及びスタッフにとっては大変学びの多いものとなりました。また、オリンピック種目となったことで、多くの国が強化を始めている状況も目の当たりにしました。クラシックの世界チャンピオンやメダリストたちが既にコースタルに流れてきています。日本も早急に具体的な方向性を示す必要があると考えます。

 

私自身も今回の経験を活かして、コースタルローイングの普及・発展に貢献していきたいと思います。今後も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

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