プロジェクト終了の御礼とご報告
プロジェクト責任者の八木です。いつも当協会へのご理解ご支援誠にありがとうございます!そして、支援者総数163名の熱い思いと温かいご支援を背負った本プロジェクトが、無事終了したことをここにご報告すると共に、皆様と関係各位に厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました!!
皆様のご支援で実現したプロジェクトにかけた想い
「”普及”から”強化”へ。メダル獲得を本気で目指すために。」ということで今年1月に本プロジェクトは立ち上がりました。昨年春から秋にかけて、私の元には「ロス五輪が決まるのにJARAは何もしないのか」という期待と心配の入り混じった声が多数寄せられ、その一つ一つが本プロジェクトに向けた私たちを突き動かす勇気と原動力となりました。
JARAとして強化の基盤づくりをするためにも、パリ五輪で一区切りを迎える2024年が重要と考え、海外選手と国内選手が相まみえて、まずは世界をしっかりと知る機会の提供を進めてきました。それが本プロジェクトのオランダ強化遠征・今治国際交流企画でした。
<オランダ強化遠征メンバー>
※左から若井理事、原織江選手、池田光輝選手、原選手、石橋コースタル委員

<ロッテルダム現地練習での池田選手、原選手の様子>
2回目のジンクスを乗り越えて、応援をカタチに
前回プロジェクトではJARA初という話題性もあり、577万円のご支援を獲得しましたが、Readyfor社から「クラウドファンディングは2回目が特に難しい」とお聞きしていました。そのため、私たちは最終目標額は志高く600万円に設定しつつ、ファーストゴールを360万円と固く設定しました。結果として、本プロジェクトは378万円で成立し、その判断は正解でした。不成立ならゼロというALL or Nothing方式において、応援してくださった皆様の気持ちをカタチにできて、責任者として最も安堵した瞬間でした。
一方でその支援額だけではオランダ強化遠征と評価レース開催のみで、今治国際交流企画には届きません。さらに追い打ちをかけるように水域と運営人員確保難航が重なって春先の評価レース自主開催を断念せざるを得なくなりました。我々は大いに落胆し、悩みました。しかし、「部分的でもいいから、半歩でもいいから、支援者の方々の気持ちに応えて未来に向けて踏み出そう!」と考え、評価レース開催分の費用を今治国際交流企画に回して何としてもやり切ろう!という決断をしました。
<瀬田会場でのChris選手のプレゼンテーション>

<瀬田会場でのChris選手、Marcコーチによる水上練習会の様子>
結果として3ヵ国5名の各国代表選手が集まり、期待を大きく上回る国際交流へ
そして、JARA初のノエビアグリーン財団助成採択を取り付けることに成功し、活動報告の通り、結果として米国代表コーチMarc氏の追加招聘、戸田、瀬田での追加イベント開催と私たちが目指した形に漕ぎ着けることができ、世界標準の貴重な経験とノウハウを国内各地に残せる結果となり、この判断も功を奏しました。なお、招聘したChris選手、Marcコーチの呼びかけに応じて、今治大会には米国🇺🇸代表選手2名、オーストリア🇦🇹代表選手1名、ラトビア🇱🇻代表選手1名から追加エントリーがあり、会場が国際色豊かに賑わったことも合わせてご報告いたします。
<米国から自主参加したスティーブン選手(真ん中右)とコーリー選手(右)>
<オーストリア代表のユーリ選手(左)と日本代表の坂口選手(トヨタRC)>

<ラトビア代表ロメオ選手と日本代表の原選手>

<最後に行われた戸田会場の様子>

<Chris選手が参加者に披露してくれたWorld Rowingの金メダル>

世界と日本の差は、本気で前に踏み出すこと
そのような困難と岐路の連続でしたが、多くの方々のご協力の下で、私たちは当初目指していたロス五輪に向けた一歩をしっかりと踏み出すことができました。WRBSFの結果は厳しいものでしたが、私たちは決して悲観していません。なぜなら、米国代表選手Chris氏は海から遠く決して恵まれていると言えない環境で3年連続の世界一になっていることが本企画を通じてわかったからです。選手を本気でサポートし、選手の経験と力を伸ばすことができれば、日本は米国よりも環境で勝っていることを痛感しました。私たちはまだ踏み出したばかりなのです。オランダ、WRBSF、今治企画を振り返って、コースタルにおける世界と日本の何が心技体の差か把握できました。その差を埋めるにはJust do it!実行あるのみです。
<今治で結成したCMix4x+ドリームクルー>
後列左から、Chris選手、加地COX(今治RC)、荒川選手(NTT東日本)、寺田選手(菊池高校)、米川選手(トヨタ自動車)、前列左からMarcコーチ、石橋ボートハンドラー

ビーチスプリントはローイングの新たな未来
今治を視察し、参加者の皆さんが楽しそうに海外選手と交流する様子を見たJARA坂田会長が私にこう言いました。「コースタルは競うだけでなく、楽しむものなんですね」。コースタルの魅力、そして世界のトップコーチ、トップ選手がいかにしてトップであり続けるのか、その本質を指し示す言葉に感じました。応援してくださった皆さんと築き上げてきた本プロジェクトの成果を礎に、コースタルの明るい未来とローイング界の新たな可能性に向けて邁進していきます。この度は本当に、本当にご支援ありがとうございました!!
ー収支報告ー
国外での活動と外貨支払いを含む事業だったため、為替リスクや不測の支出を考慮した計画を慎重に策定し、途中で資金ショートすることないよう注意深く進めました。下記費用以外にも多くの方々が本プロジェクト成立に当たり、自己負担や持ち出しする形で貢献され、多大なご協力を賜りました。関係する皆さん、本当に本当にありがとうございました。
●第一目標金額:360万円 →成立
●第二目標金額:600万円 →未成立(378万円)
●費用内訳
✔Ready For手数料15.4% →AllorNothing方式成立(582,120円)
✔応援募集チラシ →(4,321円)
✔御礼ステッカー代 →AllorNothing方式成立(1,730円)
✔オランダ強化遠征(200万円) →事業成立(1,777,354円)
└航空券 :130万円 →航空券、現地交通費 117万円
└宿泊費用:50万円 →宿泊費 37万円
└栄養費 :10万円 →食費 17万円
└雑 費 :10万円(オール・ボートレンタル費用などの臨時出費) →大会エントリー、保険料、国内交通費、通信費 19万円
※選手個人負担あり
✔国内選考レース(100万円) →水域と運営人員確保が難航したため自主開催を断念し、岩美実行委員会ご協力の元、7月の岩美大会に移管(0円)
└安全対策料:20万円(レスキュー委託費、傷害・動産総合保険料)
└人件費 :40万円(日当、交通費、駐車場、弁当代など)
└備品購入 :5万円
└施設用具費:35万円(ボート、オール、監視艇、テント、運搬など)
✔今治大会・国際交流企画(198万円) →一部成立(1,262,650円)
└航空券 :98万円 → 78万円
└宿泊費用:50万円 → (上記に含む)
└雑 費 :50万円(国内交通費、交流会費用など) →アテンド通訳謝礼(12万円)、今治会場費・プレゼンテーション機材費(32万円)、今治出漕費(5万円)
※ノエビアグリーン財団助成採択を受けて、追加招聘、開催地追加を行いました。
✔余剰金(151,825円) → ノエビアグリーン財団の精算手続きが未了です。そのため、助成対象外経費に対応する自己資金に本余剰金を充当させて頂きたいと存じます。助成対象外経費精算後さらに残金が発生した場合は、本プロジェクト趣旨に則り、コースタルローイング事業の一部に謹んで活用させて頂きたく存じます。

















