
支援総額
目標金額 3,550,000円
- 支援者
- 284人
- 募集終了日
- 2024年7月31日
【若手研究者インタビュー】池田行徳さん
昨年のクラウドファンディングでのご支援により、12名の若手研究者にポスター賞としを送ることができました。今年度も目標金額を達成し、関係者一同深く感謝しております。若手研究者への支援は、がん研究の未来を作るのに欠かせません。本当にありがとうございました。
「実際には若手研究者ってどんな研究をしているの?」ということは、なかなかイメージしにくいですよね。そこで、今回は昨年度、若手研究者ポスター賞を受賞された池田行徳さんにお話を伺いました。

がんの予防や治療に役立つことを目指して、がん細胞クラスターと向きあう
ー受賞当時の池田さんの研究について教えていただけますか?
一言でいえば、試験管の中で、がん細胞の塊であるクラスターをつくっていました。これまで、血管内を移動するクラスターの発生を試験管内で同じように起こさせることはできていませんでした。
がんは、ほかの臓器に転移します。がん細胞が血管を通ってほかの臓器に移動し、そこで新たに増殖をはじめるのです。
血管の中を移動する時、1つのがん細胞と、いくつかのがん細胞がかたまってクラスターを作っている場合があります。1つのがん細胞のときよりも、クラスターをつくっている時の方が100倍近く転移しやすいという報告もあります。
これまでは血管内を移動するがん細胞クラスターは、がん化させたマウスや実際のがん患者さんから採取するしかありませんでした。しかしながら、生体内でできたクラスターは、非常に多様で複雑です。がん細胞だけではなく、ほかの細胞ともかたまっていますし、サイズもバラバラです。そのため、「どのようなクラスターが転移しやすいのか」などの実験が困難です。
試験管内で人工的にクラスターをつくることができれば、実験をすることができるようになります。「同じ細胞の種類でできた同じサイズのクラスター」を用いて、環境状態を変えて細胞への接着のしやすさを研究するといったことが可能になるのです。
従来の複雑なものを複雑なまま研究するのは難しいですし、時間も手間もかかります。シンプルなものを作って、実験を重ねていけば複雑なことを理解する一助になるのではないかと考えています。
ー単にがん細胞をいくつか入れれば血管内を移動するようなクラスターになるわけではないですから、新たな角度からの実験が可能になったというのは素晴らしいことですね。池田さんががん研究に進むことになったのはなぜでしょう?
修士課程で配属された研究室で、指導教官である松永行子先生にがん研究を提案されたのが直接的なきっかけで、金沢大学の大島正伸先生との共同研究という形でスタートしました。ただ、肉親ががんで亡くなっていたというのも大きかったです。そのこともあって、研究を社会実装したいという気持ちが強いです。がんを早く見つける、効果的に治療するといったことにも貢献していきたいと思っています。
ー受賞時は大学にいらして、現在は民間企業にお勤めです。今後の研究について教えてください。
修士課程から5年間、がん細胞の形態について研究していました。バイオエンジニアリングの研究室で顕微鏡画像を見て、がん細胞の集合体の形態を解析するということをし続けていたのですが、分子のレベルからがん細胞の研究をしてみたいと思うようになりました。
クラスターを作るがん細胞は多様なのですが、一つ一つのがん細胞の個性を分子レベルで解明することにも挑戦したいと考えています。
池田さん、ありがとうございました!
取材・文 サイエンスコーディネーター 尾嶋 好美
この度取材いただいた、サイエンスコーディネーター尾嶋様のnoteにも掲載いただいておりますので、ぜひご覧ください!
リターン
3,000円+システム利用料
#がん治療の種を育てよう|応援コースA
◼︎学術会長 赤司 浩一からお礼状のご送付
◼︎総会時、開催の様子をまとめたご報告書の送付(pdf添付)
- 申込数
- 53
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
#がん治療の種を育てよう|応援コースB
◼︎学術会長 赤司 浩一からお礼状のご送付
◼︎総会時、開催の様子をまとめたご報告書の送付(pdf添付)
◼︎#がん治療の種を育てよう:咲いてからのお楽しみ"植物の種"セット送付
※日本国外の住所への送付は致しかねます。
- 申込数
- 66
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
3,000円+システム利用料
#がん治療の種を育てよう|応援コースA
◼︎学術会長 赤司 浩一からお礼状のご送付
◼︎総会時、開催の様子をまとめたご報告書の送付(pdf添付)
- 申込数
- 53
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月
5,000円+システム利用料
#がん治療の種を育てよう|応援コースB
◼︎学術会長 赤司 浩一からお礼状のご送付
◼︎総会時、開催の様子をまとめたご報告書の送付(pdf添付)
◼︎#がん治療の種を育てよう:咲いてからのお楽しみ"植物の種"セット送付
※日本国外の住所への送付は致しかねます。
- 申込数
- 66
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年12月

奨学金の原資が不足しています│未来応援奨学金にいがた2025
- 現在
- 1,745,000円
- 支援者
- 93人
- 残り
- 29日

【緊急支援|大分市 大規模火災へのご支援を】
#医療・福祉
- 現在
- 3,717,000円
- 寄付者
- 443人
- 残り
- 41日

地域医療を守るため、ともに走ろう|ドクターカー更新プロジェクト
- 現在
- 7,273,000円
- 寄付者
- 258人
- 残り
- 29日

東京国立博物館|価値ある文化財を救い出す。源氏物語図屏風、修理へ
#伝統文化
- 現在
- 61,815,000円
- 寄付者
- 2,863人
- 残り
- 29日

救う命を選ばない。どんな犬猫も保護し続け福岡の里親さんを増やしたい
#動物
- 現在
- 3,166,000円
- 支援者
- 297人
- 残り
- 1日

児童養護施設平安養育院|子どもたちの「もっと遊びたい!」を叶えたい
- 現在
- 8,945,000円
- 寄付者
- 139人
- 残り
- 8日

絶滅の危機に瀕しているシマアオジ 彼らのいる景色を取り戻したい
#国際協力
- 現在
- 4,324,900円
- 寄付者
- 369人
- 残り
- 3時間










