【御礼】プロジェクト終了のご報告
この度は、当法人が実施するクラウドファンディングにご支援をいただき、誠にありがとうございました。
7月14日より実施いたしましたクラウドファンディングは、9月15日に無事終了いたしました。おかげさまで172名の方々から11,543,000円ものご支援をいただき、目標金額(1000万円)を上回って達成することができました。
ご支援金はもちろんのこと、日本囲碁界や棋士たちへの沢山の温かい声援や激励をいただき、関係者一同今後の活動の励みとなりました、重ねて感謝を申し上げます。
【国際総合競技大会への選手派遣】
昨年2023年9月24日から10月3日に中国・杭州市で行われた「第19回アジア競技大会」囲碁競技に国内のトッププロ棋士男子5名、女子3名の計8名を日本代表選手として、日本オリンピック委員会(JOC)を通じて、全日本囲碁連合から派遣いたしました。
今回、杭州で行われたアジア大会は、2010年の広州大会でチェス競技の一部として囲碁・ペア碁が採用された時とは異なり、マインドスポーツ競技として初めて囲碁が採用された記念すべき大会でした。
派遣前のアンチドーピングなどの講習、大会期間中は、1日2局の過密日程と慣れない選手村での共同生活、普段の国内棋戦とは全く異なる環境での戦いとなりましたが、熱戦の結果、男子団体戦、女子団体戦で銅メダルを獲得することができました
囲碁日本代表選手の応援をいただきました皆さまに改めてお礼を申し上げます。
【収支のご報告】
皆さまからご支援頂いた資金9,384,459円(Ready forの利用料を差し引いた金額)は、以下の目的で全て使用させていただきました。
・国際総合競技大会(今年度は第19回アジア競技大会)への選手・職員の派遣関連費用
・国際総合競技大会に向けた事前の強化合宿の費用
・クラウドファンディング実施の費用(備品購入費や製作費など)
【リターンの状況】
多くの棋士の皆様にご協力をいただき、支援者の皆様からのご支援に対しての返礼をさせていただきました。
碁盤に揮毫する藤沢女流本因坊。
全日本囲碁連合の選手8名のサインが入った今回だけの特別な碁盤
支援者様が希望する言葉を井山王座が揮毫
藤沢女流本因坊と上野女流名人の特製色紙
高尾紳路九段の特製色紙
三島響初段の特製色紙
8名の全日本囲碁連合選手の署名が入った感謝状
特別指導碁の際に、扇子に支援者様の希望の言葉を揮毫する吉原由香里六段
万波佳奈四段の特別指導碁。日本棋院7階の応接室にて
吉田美香八段との特別指導碁は関西棋院特別対局室にて実施された。
羽根直樹九段との特別指導碁は中部総本部の特別対局室「祥雲の間」で行われた。
芝野虎丸名人の特別指導碁は数々の名勝負が繰り広げられた日本棋院東京本院「幽玄の間」で行われた。
オンラインでの映像付き指導碁も行われた。局後の解説を行う三島響初段
【今後の活動について】
2024年度については、現在のところ(一社)全日本囲碁連合から選手派遣をする国際競技大会、IMSA(国際マインドスポーツ協会)主催のマインドスポーツ大会は予定にございませんが、昨年のアジア競技大会での結果を受けて、今後行われる国際総合競技大会、マインドスポーツ大会に向けた準備や成績向上に向けた選手強化を継続して進めていきたいと考えています。
昨年「味の素ナショナルトレーニングセンター」で実施した合宿は、1泊2日の短期間ではあったものの、他のフィジカルスポーツの国内トップレベルの選手が日々鍛錬を行っている施設を使用することにより、通常の囲碁の合宿では得られない経験や、ライバルである中国・韓国ではと同じように、「囲碁」「ペア碁」はスポーツであるという意識をこれまで以上に選手の皆さんにも持っていただくことができて、実施した意義は大きかったと考えております。
合宿対象者は今後法人内で検討してまいりますが、今後の日本囲碁界を担う棋士たちを対象とした「味の素ナショナルトレーニングセンター」での短期合宿を、毎年の恒例行事として実施していく予定にしております。
当法人の構成団体である(公財)日本棋院は、今年で創立100年、日本囲碁界は大きな節目を迎えています。
一般社団法人全日本囲碁連合の活動は昨年のアジア競技大会への選手・職員派遣で1つ大きな目的を達成しましたが、今後も3団体で緊密に連携して、我が国における伝統文化である囲碁の更なる普及振興を図るとともに、世界に向けてこれまで日本が育ててきた「囲碁」「ペア碁」の文化をより力強く発信してまいります。
今後とも(一社)全日本囲碁連合の活動にご理解、ご協力をいただけますと幸いです。