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昨年世界自然遺産に登録された奄美大島には、日本鳥類保護連盟と共同調査を実施しているNPO法人奄美野鳥の会があります。奄美野鳥の会では毎年希少鳥類であるオオトラツグミの個体数調査を実施しています。オオトラツグミの現状を把握するための大事な調査です。

オオトラツグミ

オオトラツグミは九州以北に生息するトラツグミの亜種（種より細かい分類）とされてきましたが、今後は別種であるミナミトラツグミの亜種と位置付けられるようです。マングースによる食圧もあり個体数が減少していましたが、近年マングースを駆除してきたことで個体数も回復傾向にあるそうです。

奄美野鳥の会では、このオオトラツグミの個体数調査を毎年行っており、今年で29回目となります。その調査に日本鳥類保護連盟からもボランティア調査員として2名参加しお手伝いしてきました。

本調査は3月20日。その前後19日、21日の補足調査にも参加しました。オオトラツグミは夜明け前、ほかの鳥が囀り始めるより30分ほど早く鳴き始め、ほかの鳥が囀り始めると鳴き止みます。そのため、朝4時に集合して、真っ暗闇の中、現地に移動です。本調査では2人1組で調査地を割り当てられ、2kmのコースを1時間で往復します。山中の真っ暗な林道をハブを気にしながら計4km、1時間で歩くのはけっこう大変です。朝食前の運動と言えば聞こえがいいですが、良い汗をかきました（苦笑）

今回調査を行った場所では、過去最高数が記録されたそうです。オオトラツグミが増えているのは本当にうれしい限りです。今後も日本鳥類保護連盟ではオオトラツグミの調査に協力していきたいと思います。

調査は班分けして実施しますが、私たちは奄美野鳥の会会長（一番左）が率いる神屋班でした！