子ども力、親父力、海賊力。

　『海賊の学校』は、体験・滞在型のツーリズムプログラムですが、滞在というのは、基本的に野外キャンプまたは船（大型のヨットなど）の中を考えています。

　先日、『キャンプの海賊』と呼べる知人にサポートしてもらいながら、キャンプ練習をしました。場所は、同じ瀬戸内海の蒲刈島。
　何度目かの『海賊の学校』プレキャンプではありますが、今回初めて家族を連れて行きました。ちなみに息子にとっては生まれて初めてのテント宿泊となります。
　これまで小さい子供を伴ってのキャンプの練習というのは出来ていなかったので、どんな感じになるのかシミュレーションも兼ねてのことです。

　始まる前は正直不安もありましたが、いざ始まってみると父親の心配などは杞憂であることがわかりました。
 

　テント張りから始まって、たき火の燃料集めや薪割り、アウトドア・クッキングなど、大人に混じり率先してキャンプを楽しんでいました。
　海風冷たい浜辺で、たき火を囲んで、父親たちに交じり夜更かししたにもかかわらず、翌朝は誰よりも早くテントを飛び出して、起床係を（頼んでもいないのに(^^;)）買って出てくれていました。
　子どもは、親が思う以上に、たくましく、柔軟に非日常の世界を楽しむもののようです。

　一方、子どもに対しては、たまにキャッチボールするか勉強を見てやるくらいが関の山で、普段母親に比べて活躍の少ない父親にとっては、日常では絶対しない料理をしたり、力仕事を担うシーンが多かったりと、楽しみながら子どもと共同作業をしたり、子どもに活躍する姿を見せられたりするめったにないチャンスでもあるということにも気づきました。

　『海賊の学校』は、未来を担う子ども世代の創造性やチャレンジする力のみならず、父親が子供に「背中で語りかける」親父力も鍛える場であるわけです(^.^)

　お子さんを持つ全国の父親の皆さん、お子さんに親父のちょっとカッコいいとこ見せてやりませんか！

　その前に、予行演習が必要だって方には、父親の皆さんだけを集めた『親父力養成講座』なんてのもいいかも・・・
　
　兼頭　一司