【スタッフより】食料支援を行う「ファミリーサポート」とは

■キッズドアファミリーサポートについて

キッズドアファミリーサポートに登録している多くの母子家庭の親御さんは、朝から晩までフルタイムでお仕事されている方がほとんどです。お仕事の形としては正規雇用ではなくて、非正規雇用でお仕事されている方がだいたい半数以上となっています。

年収で考えると、だいたい200万円から300万円未満という方がとても多い。その収入で子どもを一人二人と育てるとなると、収入的にも結構厳しいというご家庭です。

私たちが支援として行っているのは「物資支援（食料含む）」「情報支援」、それから「就労支援」という形で３つの支援をしています。朝から晩まで働いて帰ってきたら、子どものご飯を準備して、宿題を見て、子どもたちが寝付くまで一日があっという間に過ぎてしまう。その中に保護者が自分のことを考える時間をなかなか取ることができません。

少しでも収入を上げたいと思って、転職活動をしようとしても、なかなかお仕事や情報を探す時間がない。非正規雇用から抜け出したいと思って、正規の社員を目指したいと思っても、どうやって探したらいいか分からない。そこに合わせて就労を含めた支援情報をプッシュ型で提供し、そこで自分に合ったものをお探しいただけるようにしています。

同じような形で「物資支援」も行っています。特に夏休みや冬休みという長期休みになってくれば給食も無くなるため、１日分を準備しないといけません。収入が低い中でこうした食事を準備するとなると、本当にかなり苦労されているというご家庭が多いです。

■親子の様子が分かる「ご家庭からの声」

登録している全国の子育て家庭のお母様方とは、LINEやメール、返信ハガキ等で連絡を取ることができます。ハガキやアンケートを通しては、色んな喜びの声をいただいています。「いつもありがとうございます」という御礼の言葉から始まって、家庭の小さなエピソードが入っていたりすることがあります。

「反抗期の息子が嬉しそうに笑ってくれた」とか、「久しぶりに子どもの笑顔を見ました」とか、苦しい中でも親と子の関係がそこで見えてきます。反対にハガキをお子さんが書いてくるときもあって、「お母さんが嬉しそうだった」とか、お互いに思いやる心が見えて温かい気持ちになります。ただ困難な環境で気の毒だなというだけではなくて、そういう中にも一つ一つの家庭があるということを感じることも大切だと思っています。

「ファミリーサポートの支援があるからすごく頑張れます」とか、「本当に繋がっているからこうやって今生きていられます」とか。そういった言葉が返ってくるたびに、ただこの食品をお送りしただけで、そんな風にまで思っていただけるんだと思うと、やりがいと責任感を感じます。

食品が届いたときにニコニコしているお母さんを見てお子さん達が喜んでいたり、そうした子どもたちが笑顔になってくれて嬉しいという声を、お母さんからいただいたりします。ファミリーサポート事業の性質上、まずはお母さんに元気になってもらいたい、と思って行っている支援が、ちゃんと子どもたちにまで届いているということを、こうした瞬間に感じることができます。

お母さん達と同じように、子どもたちもお母さんのことを思っているんだなって。
「お母さんがニコニコしてるのが私たちも嬉しくて、家族みんなで笑顔が増えました」
そういった声を聞けることでも、この事業を行う意義はたくさんあると思っています。

＊＊＊＊＊＊＊＊　キッズドア インフォメーション　＊＊＊＊＊＊＊＊

◆プロジェクトページ
＜夏休み緊急食料支援＞未曾有の物価高から子どもたちの未来を守りたい
https://readyfor.jp/projects/kidsdoor_2023

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