ヨルダンの雨季は、秋の終わりから始まります。

 今年の10月の後半には、初めてまとまった雨が降りました。

 通年の平均最高気温の推移は東京とあまり変わらないヨルダン、これからもっと、寒い季節がやってきます。

 

 ですが、春から秋の間は全く雨が降らないので、今からまだまだ寒くなるのに、雨が降り出す11月から、緑が豊かになってきます。

 雪が降れば、その緑もすっかり寒さにやられてしまうのですが、それでも草や花が、出てきます。

 

 ザアタリ難民キャンプは、土漠の中にあります。

 春でもほとんど植物の育たない土地です。それでも種を蒔いてお水を毎日あげれば、弱々しくはありますが、乾季でも植物を育てることができます。

 

 KnKの教員用教室の外には、小さな花壇があります。

 先週末のまとまった雨で、今まで出てこなかった芽が、出てきました。

 種を蒔いたのは7月ですから、5ヶ月ほど土の中で、芽を出すのに十分な水分が得られるのを、待っていたことになります。

 

 また、この雨の後、ひよこ豆や麦、空豆などの芽も、見るからに生き生きとしていました。発芽したはいいけれど、さっぱり大きくなれないまま、2ヶ月ほど雨が降るのを待っていました。

 

 

 

 先日、家からバラの種、を子どもが持ってきました。

 一つ一つ、種を土に埋めて、その後もう一人の子が、土をかぶせる手伝いをしていました。

 

 

 この日、シリア人のヤーセル先生は、子どもたちに種の蒔き方を教えていました。シリアに住む親族が、すでに広大な敷地で農業を再開しているヤーセル先生は、畑仕事をよく知っています。

 子どもたちに種まきの指導をしながら、土の種類やシリアの農地の特色、肥料の種類まで、いろいろな話をしてくれました。 

 

 この花壇は、夏季アクティビティの活動の一環で作ったものでした。

 水当番を立てて、子どもたちが自分たちで、大切に育てて欲しい、また、責任を持って周りの人たちのための何かを、できるようになって欲しい、という思いから始めたものでした。

 

 水やりをして植物が育つのにも、時間がかかります。また、水やり当番を習慣づけるのにも、時間がかかります。

 

 土漠が広がるキャンプの環境は、決して植物が育つのに適していません。それでも、事業が続けられたからこそ、子どもたちが新しく出てきた芽を、愛でることができます。

 ただ、花壇の芽は、まだ発芽しただけです。

 これから大きく育ってもらうには、まだまだ時間と手間が必要です。

 そして、その時間と手間を、かけられる子どもたちを一人でも増やしていくのにも、まだまだ時間と手間が、必要です。

 

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