プロジェクト概要

プロジェクトの終了が報告されました

 

【街に漂う子どもや若者、未然に事件から守る為に】

 

 みなさま、はじめまして、NPO法人 全国こども福祉センターの理事長を務める荒井和樹と申します。この度は本ページをご覧いただき、誠にありがとうございます。このページに興味を持っていただいた方は、子ども・若者が置かれている環境に何かしらの危機感を感じられているかと思います。

 

 私たちの活動拠点である東海地方の路上や、SNS上で見聞きした事例から子ども・若者たちの状況を少しでもご理解いただき、画面の前で本文を読む皆さんが出来ることについて考える機会となれば幸いです。

 

 私たちの団体は中学生から大学生のメンバーが中心となって、子ども・若者が出入りする場所に出向いています。声をかけて、こちらのできること(支援)を一方的に押し付けるのではなく、本人が何を求めているのか、どんな価値観、文化を大切にしているのかを少しずつ把握していきます。共に時間を過ごす、様々なバックグランドを持つ仲間と、一緒に活動することを大切にしています。

 今回のプロジェクトでは、路上やサイバー空間で出会ってきた子ども・若者の声、この現状を「少しでも何とかしたい!」と思いながら活動を行なう同世代のメンバー。この2者の存在をもっと沢山の人たちに知ってもらいたいと考え発足しました。

 

 支援者目線ではなく、活動メンバーが実際に出向いて、自分の目で見てきた社会の姿、それぞれが課題と感じたことに対し向き合っています。既存の支援活動や抽出された困難事例とは違い、制度の対象とならない(支える人のいない)子ども若者も、いま課題に直面している子ども若者も、仲間として同じ時間を過ごしながら、一緒に試行錯誤しています。従来の支援活動のような分かりやすい用語や姿とは異なりますが、素通りしている周囲の人たちにも、彼らの身近にある課題に対して認識してもらえるように、全国で企画展の実施、また、企画展の内容を収めた冊子(2000冊)の制作を目指します。その為には37万円が必要となりますが、趣旨に賛同していただける方はご無理のない範囲で、ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。

 

私たちは子ども・若者が親しみやすいように、
着ぐるみを着て、声かけを行うこともあります。

 

■ 【児童養護施設に勤務して見えてきた現実】

 

 私は大学卒業後、児童養護施設で指導員として勤務してきました。児童養護施設に入所する、つまり社会的養護の対象となると、「衣・食・住」が保障され、医療や就学にかかる費用も公費負担となります。また、ほとんどの中高生には個室が与えられます。

 

しかし、普段生活しているなかで、社会的養護の枠組みからも外れてしまう子ども・若者が目にとまりました。授業参観で知り合った子どもは非行や不登校でほとんど退学し、その後行方がわからなくなる少年、出会ったときは18歳で既に児童福祉法対象外、薬物中毒の母親と同居人におびえる少女。

 

彼らは公的支援の利用、繋がりは皆無でした。ネットが普及し、いつでも支援や福祉に繋がれるはずなのに、彼らは見つけてすらもらえませんでした。私は、彼らが保護を受けるまで、じっと待っていることしかできないことに無力さを感じました。
 

このような経験から、様々な想いをめぐらせているうちに、施設出身の子どもだけでなく、同世代(私も含めた子ども・若者)の置かれている現状も気にかかるようになりました。施設で暮らす以前は家庭で暮らしていた子どもたち。地域に出向き、彼らに声をかけたり、保護や窮地に至る前に動き出せたらと考えるようになりました。

 

夜に漂う若者を守るために

 

■ 【行動を起こすと、共感し参加してくれたのは若者たちでした。】

 

ネットの普及により、有害とされる情報も有益な情報も大量に入ってくるようになり、繋がれない孤独さをより痛感していました。現代の子ども・若者の抱える課題も昔とは激変し、それが福祉や教育、公的な支援に反映されることを願い、わたしも若者の一人として、まずは路上に出ることにしました。なぜなら、声を聴くこと、実態を知ること、協力者を募ることが必要と考えたからです。

 

もちろん、最初はうまくいきませんでした。とくに悔しかったのは教育・福祉関係者や大人から協力を得られなかったことです。無視か、批判で「前例がない」と突き返されてきました。

 

無力感に苛まれながらも協力者を募り、とにかく少しでも多く街頭に出て、周囲へ理解を求め、声を掛け続けてきました。すると活動に共感した子ども・若者が仲間に加わり、少しずつメンバーが増えてきました。

 

それからは「リスク対策」と「アウトリーチ」(※1)の手法として「着ぐるみ」を活用したり、子ども若者が多く出入りする場所などをリサーチしました。平成24年には参加メンバーが述べ400名を超え、現在のアウトリーチ活動に近いスタイルが確立しました。翌年5月に法人登記、支援者養成研修(※2)を平成26年から行ない、研修内容の質・量共に向上しながら活動は発展してきました。

 

(※1) アウトリーチとは福祉の業界で「手を差し伸べる」。支援が届けられない人に対して、こちらから届ける。という意味で使用されます。私たちは、実際に街頭やネット世界でこども・若者に対して声をかける際に使用しています。

 

(※2) 支援者養成研修は、自主財源で平成26年から実施。平成27年度には名古屋市社会福祉協議会「地域福祉リーディングモデル事業」として本センターの研修が採択。「アウトリーチ(直接接触型)研修」を毎年実施している。

 

テレビで紹介していただいた時の画像です。
メディアにも多数掲載していただいています。

 

■ 【高校生・大学生のボランティア】

 

現在、高校生・大学生のボランティアは約30名。活動の中心はこの若者メンバーとなっています。活動時には、着用する着ぐるみ、団体の紹介パンフレット、寄附を募る箱、活動紹介を行なう立て看板など、事務所から持ち出し所定の場所へ17時半ごろに集まります。

 

当日の打ち合わせを行ない、18時ごろから本格的に声かけを開始。制服を着ている、遠くからこちらを見ている、ずっとその場に座っている子どもや若者に対して、先輩メンバーが率先して声を掛けていきます。

 

そして、ゆっくり話しができる状況になったら他のメンバーも会話に加わり、当事者と多様なつながりを持たせるようにしています。20時になったら、大学生メンバーが中学生・高校生メンバーに「帰る時間だよ」と伝え、先に帰します。残ったメンバーが21時まで活動を行い、荷物を事務所に戻し一日の活動が終了します。

 

これら全ての役割を学生が担っています。同年代だからこそ可能な支援があり、同じ目線だから出てくる言葉があります。私たちの活動は、学生メンバー無しには成り立ちません。メンバーが一人一人想いを持ち、活動をしていることをたくさんの人に知って欲しいと思っています。

 

学生たちの打ち合わせの様子です。
中高大の様々な学生が協力し合って活動を行っています。

 

ある高校2年生男子の場合。

 

「制服を着た女の子と歩くサラリーマン。消えて行ったのは風俗店らしき建物でした。なぜ、僕と同級生位の女の子が、、、 考えると、どうしようもない気持ちになります。」フィリピンにルーツを持つ両親の金銭的な理由で、児童養護施設で生活する高校2年生の男子の言葉です。彼はたまたま私と出会い想いに共感して、月に数回街頭で声かけ活動を行っています。

 

「街頭で出会ういろんな現実は目を覆いたくなるものばかりです。じゃあ、自分は何ができるか?考えると本当に無力さ感じます。でも、目の前に行なっていることを、『ふーん』っていう言葉で済ませたくないので活動を続けています。」

 

メンバーの中でもムードメイカーでひときわ目立つ彼は、昨年「ジャパン未来リーダーズサミット」にも参加して、将来の夢である児童養護施設の職員に向けて頑張って勉強と活動を続けています。

 

ある大学生3年生女子の場合。

 

「学校と家庭の限られた世界に生きていました、でもどちらにも私の居場所はなかった。そうしていくうちに、自分の部屋にこもる時間が多くなりました。この状況をなんとかしたい。なんとかして欲しいと思っているけれど、気持ちとは裏腹にどんどんしんどい方に気持ちは落ちていくばかりの高校時代でした。

 

進路を決める時に、どうでも良いやと自暴自棄になったけれど、兄弟が非行していて、それを見て自分はそうならないように思った。同時に親にこれ以上迷惑は掛けられないと思っていた。自分の進路を大きく左右したものは、自分と同じ境遇の人がいること。その人たちを助ける活動を全国で行なっている人がいることを知ったことでした。

 

それがきっかけで部屋を出て、現在は福祉系の大学へ通いながら団体に関わるようになりました。自分は声を掛けるのは苦手。でも、自分と同じようなこどもの話しを少しでも聞けるようにしたい。と思いながら参加しています。」

 

彼女はメンバーの中でも、お姉さん的な役割。見た目・話し方からは柔らかい印象を受けます。それが功を奏し、街頭で出会うこどもたちは心を開き、じっくり話しを聞く良いきっかけとなっています。

 

 

女子高生も着ぐるみだと、気軽に話を聞いてくれます。

 

■ 【私の想い、プロジェクトを通じて創りたい未来】

 

これまでの5年間の活動を振り返ると、路上やSNS上を通して延べ、4,500人以上の子ども・若者と出会うことができました。しかし、一人一人の生の声や、ライフストーリーを皆様にお伝えすることが出来ておりません。

 

 「支援」や「福祉」という言葉が溢れていますが、彼らが何を考え、何を想い、何を課題とし、何を望んでいるのか、それは私たちから出向き、彼らに寄り添い、同じ時間を共有しなければ不可能と私は思います。

 

発信力のある方が、複数の子どもの声を代弁するより、全ての子ども・若者に、寄り添ってくれる存在が必要だと考えています。今回のプロジェクトを達成し制作した展示物・冊子を通じて、街頭で出会うこどもたちはもちろん。それをサポートする大学生・高校生の想いから今のこども・若者の状況をまずは理解して欲しいと思います。ぜひご支援ご協力をよろしくお願い致します。

 

これからも、声を掛ける活動を続け、
一人でも多くの子ども・若者のSOSに気づいていきます。

 

■  資金使途

今回頂いたご支援はReadyforの手数料を除いた全額を

展示物、冊子の作成費に使わせていただきます。

 

■ 【展示会・テキスト配布イベントについて】

  アウトリーチ普及プログラム

 

3月19日 名古屋シンポジウム@ウィンク愛知

4月16日 東京シンポジウム@新宿コズミックスポーツセンター

6月    福岡シンポジウム@現在調整中

8月    兵庫シンポジウム@現在調整中

 

 


最新の新着情報