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明日を担う伝承者の養成を共に支える│国立劇場養成所サポーター募集
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2024年05月15日 10:00

【活動のご報告】~能楽研修2~

日ごろより国立劇場養成所をご支援くださり、誠にありがとうございます。

 

国立劇場各館で行われている伝承者養成事業について、皆様にもっと知っていただけますよう、日々の研修の様子などをご紹介してまいります。
今回は「能楽研修」です。

 

 ~能楽研修~

前回のご報告では、昨年春~秋頃までの様子をお伝えしました。

今回は、昨年9月から新しいステップに進んだ12期生を中心に、現在に至るまでの能楽研修の活動をご報告いたします。

 

・12期生、専攻決定!
令和5年9月。
同年4月より研修を開始した12期生3名は、研修継続の可否を判断する「適性審査」に合格し、専攻が決定いたしました!
一人ずつご紹介します。

◇大鼓方専攻・中村天海
「学んだことをしっかり身につけていけるよう、一生懸命頑張ります。」
 
◇太鼓方専攻・手塚光希
「ご指導いただくこと一つひとつを疎かにすることなく、基礎を大切にお稽古を続けていく所存です。」

 

◇狂言方専攻・奥悠輔
「まずは身体づくりと声を意識し、先生のご指導を一言一句聞き逃さぬ様、集中して稽古に励んでいきたいと思います。」

 

 

・修了者も大活躍!

能楽研修修了者も、引き続き活躍しています!

 

秋には、お茶の水女子大学と日本芸術文化振興会の連携事業「日本の伝統芸能」講座の能楽バックステージツアー・ワークショップが行われました。
講師のうち、岡本はる奈さん(小鼓方観世流・写真左上)と内藤連さん(狂言方和泉流・写真右)は第8期能楽研修修了者です!

学生のみなさんには、シテ方・小鼓方・狂言方の3つを体験していただきました。
真剣に動きを真似したり、時には笑い声が起きたりと、楽しんでいただけたようです。

お茶の水女子大学×日本芸術文化振興会 「日本の伝統芸能」ワークショップ

 

また、ある日。

12期の大鼓研修をのぞいてみると…?

専科では先生と研修生が一対一でお稽古しますが、この日は先生のお声がけで、10期修了者の小鼓方幸清流・寺澤祐佳里さん(写真中央)も加わってのお稽古でした!
研修生は、先輩の掛け声が入るなど普段とは全く違う雰囲気に緊張したそうです。

10期修了者との合同研修(12期生・中村)

 

 

・各公演も実施

1月~3月には、若手能楽師たちによる各養成公演も実施しました。

 

1月20日(土)は、第32回大阪若手能。

公演前に行われた事前講座では、各演目のシテ(主役)が見どころなどを分かりやすく解説し、こちらにも多くのお客様にご参加いただきました。

第32回大阪若手能

 

翌月2月23日(金・祝)には、第32回東京若手能を開催しました。

厳しい寒さの中、多くのお客様にご来場いただきました。

写真は、能「鐘馗」後シテで使用した能面、小癋見(こべしみ)。

国立能楽堂所蔵の江戸後期の作品です。時にはこうして資料を舞台で使うこともあります!

能面「小癋見」
 
3月12日(火)には、第33回青翔会を開催しました。
狂言「仏師」でシテを務めた11期生・木村直樹は、今回初めて狂言面をつける演目に挑戦!
舞台での位置関係を掴む感覚が普段と全く違ったそうです。
新たな経験でまた一歩成長しました。
第33回青翔会 狂言「仏師」(右:11期生・木村)

 

 

・12期生の研修風景

どんどん本格化していく12期生の研修。

研修では、楽器の組み方も教えていただきます。
大鼓は「皮締め」にとても力が必要。

調緒(しらべお)という麻紐を少しずつ締めていくと、ギリギリ、という音が!
研修生によると、終盤の小締(こじめ)を締める部分(写真右)が特に大変だそう。
自主稽古にも励んでいます!

大鼓の皮締め(12期生・中村)

 

4月からは、新年度の研修が開始され、研修2年目に入った12期生。

今年度からは、笛の研修が始まりました。

最初はなかなか音が出ないと言われる笛(能管)ですが、まずは持ち方を教わり、思い切って吹いてみると…音が鳴りました!
もちろん毎回うまくいくわけではないものの、いいスタートを切れたようです。

笛の研修(左から12期生・奥、中村)

 

同月、12期生は稽古会(非公開)にも初めて出演しました。
これまで見学していた舞台にいよいよ上がることになり、研修生たちは緊張の面持ち…。
そんな3名の素謡「経正」を、ご指導いただいている山階彌右衛門(やましな・やえもん)先生が支えてくださり、無事初舞台を終えました。

素謡「経正」(左から12期生・中村、奥、手塚)

 

5月。
太鼓方専攻の12期生・手塚光希がこの日教えていただいたのは、傷んだ調緒(しらべお)の交換方法。
途中からは普段通り太鼓を組んでいくのですが、新品の調緒は伸びるので、きつく締めるのが大変だったそうです。楽器の手入れも少しずつレベルアップしています!

 

太鼓の傷んだ調緒の交換(12期生・手塚)

 

・今後の予定
今月は、能楽養成公演が2週続けて開催されます。
6月11日に東京で「青翔会」、そして22日には京都で「京都若手能」です。
次代を担う若手能楽師たちへ、皆様のご声援をお願いいたします!

詳細はこちらから
青翔会:https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2024/3415.html
京都若手能:https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/nou/2024/3315.html

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

今後とも、国立劇場養成所にご支援・ご声援をよろしくお願い申し上げます。

 

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