1988年9月25日の「水俣病歴史考証館開館式」の録音を見つけることができました。

 

開館式では石牟礼道子さんが「魂入れ」のお経を唱え、「花を奉る」を奉読してくださいました。
亡くなった患者さんたちをお迎えして、彼らの魂とともに、開館に臨みたいとおっしゃっています。

 

そのお経のまえに、多くの人からいただいた貴重な資料が劣化してしまうことを心配し、御浄財のお願いを呼びかけています。

 

“湿気と暑さが、せっかくの資料を収納できないありさまでございます、世界に類を見ない人類の体験が、今後活きていきますように、心ある方の御浄財を得たいと思います”

と、おっしゃっていて、いまの私たちの呼びかけとぴったり重なっていることに、驚きました。

 

録音テープ保存について特に心配されていましたが、その後ほとんどの重要なテープは費用をかけてデジタルデータに変換することができました。この録音が30年経ってもきれいな音で聞けるのは、石牟礼さんの呼びかけに応えてくださった皆様のおかげです。

 

それから30年経ち、今ふたたび石牟礼さんのお声を借りて、同様のお願いを呼びかけたいと思います。

 

何卒よろしくお願いいたします。

 

録音はこちらから聞くことができます。
https://soundcloud.com/nobuo-kasai/1988925a

 

花を奉るの辞
考証館に展示している「花を奉るの辞」。これは額装したいと思っています。

 

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