プロジェクト概要

 

被災地で親を亡くした障がい者は、生活・医療・介護などに関する契約や手続きができません。この状況を地域コミュニティでサポートする「市民後見」を広めたい!

 

はじめまして、岩手県大船渡市で活動している特定非営利活動法人さんりく後見サポートアイギス(Support AIGIS)の及川亮です。5年前、内陸部自宅で東日本大震災に遭遇。自分の故郷が壊滅した様子を目のあたりにしました。その被災地での生活で、障がいのある子どもをもつ親が人目を気にして暮らす様子を見る中で、障がいのある方をサポートしていく地域のコミュニティの必要性を痛感しました。そして、障がいがある子の親が亡くなった後に、障がいのある方の日常的な金銭管理や安定的な身上監護などを地域で行っていく仕組みとして「市民後見」*を周知させたいと思いました。

 

勉強会や研修会ではなく、子どもたちを中心にイベントで楽しみながら、この「市民後見」の浸透を図ることをこのプロジェクトで目指しています。しかし、イベント開催費と紙芝居制作費の150万円が不足しています。

 

地域のネットワークを活かして、障がいのある方たちの日常的な金銭管理や安定的な身上監護などを地域で行っていく仕組みを周知させたい。皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いします。

 

*市民後見人は、成年後見人等に就任すべき親族がおらず、本人に多額の財産がなく紛争性もない場合について、本人と同じ地域に居住する市民が、地域のネットワークを利用した地域密着の中で、難易度の低い事案(具体的には「日常的な金銭管理や安定的な身上監護が中心の事案、紛争性のない事案等、必ずしも専門性が要求されない事案」)を扱う人々のことです。

 

支援により新調された虎舞の太鼓と大槌町わらび学園の皆さん&及川 AAR Japanより転載

 

 

東日本大震災を経験した障がいのある子の親は、

自分が亡き後の子どもの未来を心配する他ありません。

 

始まりは東日本大震災。混乱の中、障がい児(者)を持つ親たちは避難所でさえ居る場所を失い、被災した自宅に、ガソリンの無くなった自動車に…長時間彼らを見守りながら並ぶことが出来ず支援物資も…「お互い様」と言いながらも、すべての人々が傷ついた被災者。それでも親たちは必死に生き延びました。この生死を分ける価値観を考え直す事象を経験したことで、心の底から自身の亡き後のこの子らの行く末について、真剣に、切実に考える機会が増えました。誰が面倒を見てくれるのか….兄弟?親族?施設?資産の管理は?生きるだけでなくて人間としての楽しみは?湧いてくる疑問…答えを探し続けています。その答えのひとつのピースが「地域コミュニティ後見」であり、地域づくりであることに思いが至り、活動を始めました。

 

震災、津波・・・障がい者とその親は・・・大船渡津波伝承館より

 

 

私達が経験したこと。まずは想像してみてください。

精神障がいや知的障がい、自閉症、ADHD等を持った子どもを持った自分が、あの津波に遭ったとしたらどうでしょうか。

 

エピソード①

津波直後、障がいを持った子どもたちを連れて避難所へ。環境が激変して騒ぐ我が子。周りに気を使いながら息を潜める。夜間騒ぎ出す我が子。冷たい視線。「うるさい!」...我が子を抱いて寒空へ出た。涙も出ない。絶望。そして、半壊した自宅へ…。避難所以外には物資の配給はない。仕方なく騒ぐ子どもを伴って避難所の物資配給の列に並ぶ。ここでも冷たい視線。耐えられなかった。長時間、障がいを持った子どもと共に並ぶことは出来ず、物資をもらえないことも。そんな時、近所の事情を知っている方がそっと物資を分けてくれたそうです。小さな頃から子どもの事や家庭の事をしている人々。極限の状態での光明だった。

 

エピソード②

避難所から仮設住宅へ。抽選で希望の場所を選べない中、見知らぬ近隣住民。隣の生活音は筒抜けの壁。昼夜を問わず奇声を上げる我が子。家を空けれない。誰にも頼めない。やっと時間とともに近隣の理解も進んできたとしても、また違う場所での生活の再建が待っているのです。これが現在の状態です。

 

障がいを持った子どもの親は、周りに迷惑にならないように、世話をかけないように必死で暮らしている方が大多数です。自分が生きている間は自分が面倒を見れば済むのですが、自分亡き後、誰がどの様にこの子の世話をしてくれるのか、そんな想いを抱えて暮らしています。

 

大船渡津波伝承館より

 

 

弁護士、司法書士、行政書士等が少ない三陸地域。
障がいを理解して任せる事のできる社会福祉士は事務所は開設していない現実。そこで私たちが立ち上がりました!

 

判断能力が不十分となった方(認知症・精神障害・知的障害などのため)を支援し保護するための制度に、成年後見制度があります。成年後見制度を利用することにより、財産管理や取引などを安全に行なうことができます。

 

地元紙、東海新報掲載記事より

 

最高裁がまとめた2015年の成年後見調査によると、同年に後見人が就いた3万4920件のうち親族後見人は29.9%と初めて30%を割りこみました。一方で、専門職後見人は引き続いて増加し63%に達しています。しかし、ここ三陸地域に専門職後見人(弁護士、司法書士、行政書士等)人数は元々少なく、また、一番障がいを理解して任せる事のできる社会福祉士も、実際は施設に属している方が多数であり独立して社会福祉士事務所を開設している方は、皆無に近いのがここ三陸です。では、誰が行うのでしょうか。そこで、私が仲間たちと共に、「市民後見」を広げるために立ち上げりました。

 

後見の受任数の中で、親族は3割を切っている現状なのです。

 

 

「市民後見」を楽しみながら浸透させる紙芝居イベント!

紙芝居師なっちゃんと共に、岩手県釜石市の各種会場で開催します。

 

今回は、勉強会や研修会ではなく、子どもたちを中心にイベントで楽しみながら市民後見の浸透を図ることをこのプロジェクトで目指します。特定非営利活動法人さんりく後見サポートアイギスが、「市民後見」を 周知するために「紙芝居」を作成し、ワークショップと紙芝居を発表するイベントを2017年4月9日までに岩手県釜石市の各種会場で開催します。実は身近な問題であり、「その時」が来ないと実感の湧かない「後見」や「市民後見」。古くて新しい日本の伝統文化である「紙芝居」をフルに活用して、みんなが「楽しみ」ながら自分の将来、家族の未来を考える機会をつくります。その中心に「未来の支援者」である「子ども」置き、親世代、祖父母世代と共に交流し、みんなが考えるきっかけのイベントを開催するプロジェクトです。「地域で状況を把握している住民」、「生活を共にする住民」、「被後見人(障がいを持った子どもたち・認知症者)の生活を住民目線で判断してくれる人々」を地域に増やして行く活動が必要なのです。

 

情熱溢れる紙芝居師なっちゃん

 

 

北上アビリティーセンターの赤坂さんと北上市内の幼稚園児たち

 

 

ここ三陸から、全国へ広げる「市民後見」という地域コミュニティの仕組み

 

紙芝居やイベントは、市民後見人を増やすための第一歩です。今回作成した「紙芝居」を映像化したものを各関係機関の皆さんに利用してもらったり、いろんな集まりイベントで実際に紙芝居講演してもらったり、Youtubeなどへ公開してこの地域だけではなく全国の同じ様な問題を抱えている方々へ浸透させていきます!高齢(認知症)になろうと、障がいを持ったとしても、自分が産まれて生きてきたこの地域で人間らしく暮らす。そんな誰もが思い描く望みを叶える基盤づくりのために、私たちは、市民後見人を増やす紙芝居の続編を作り続け、考える機会を作り、提供し続けていくのです。

 

自分、家族、地域の人々の描く未来を感じ共有して、震災を経験したからこそ描ける未来のふるさと三陸の小さいが大きな一歩にしていきたいプロジェクト。今回の「紙芝居」やイベントに参加することから始まります。

 

諦めません!これだけ悲しみを経験したのですから。皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

我々のエネルギー源 @かたつむりのみんなです!この子達の未来のために!
震災を経験した三陸から、市民後見人を広げていきます!

 

資金使途

・紙芝居作成委託費用

・宣伝広告費

・紙芝居材料費

・ボランティア人件費

・会場費

・出店謝金

・司会者謝金

・出演団体謝金

・機材レンタル費用PA機材(搬入運搬費込)

・当日配布冊子

・映像作成機材費

・通信費

・管理費

 

イベント情報①

◆老若男女コミュニケーション新陳代謝!まだまだあるぞっ、伸びしろ っ!自分でつくれ、自分の未来!「えんだらけのONE DAY ~縁日とな っちゃんの紙芝居~」

日時:2017年4月9日(日)

場所:岩手県釜石市 シープラザ遊

内容:

・えんにち(縁日)ブース 販売

・えんそう(演奏)ブース

 子ども紙芝居→演奏→子ども紙芝居→演奏 →なっちゃん登場

・しえん(支援)ブース

 「えんだらけ小冊子(仮)」作成→当日無料 配布。(活動の宣伝と仲間募集)

参加費:無料

 

イベント情報②

◆「震災から今日まで、そして未来。」紙芝居ワークショップ

日時:2016 年12月~2017年3月で3回開催(日程調整)

場所:釜石情報交流センター、イオンタウン釜石

内容:

紙芝居ワークショップ 地域の子どもたち・障がい者と共に「震災から今日まで、そして未来。 」をテーマに、商品化を前提とした紙芝居ワークショップを事前に開催します 。

岩手県立大学復興ガールズと紙芝居師なっちゃんに指導をお願いします 。

作成した紙芝居は別途製品化して販売する予定です。

参加費:無料

 

紙芝居師なっちゃん

紙芝居師なっちゃん(中谷奈津子)

石川県金沢市出身。

明治学院大学卒業後、NHK金沢放送局アナウンサーに。

2009年、紙芝居師なっちゃんとしての活動を開始。

全国各地(その土地土地)に伝わる“伝説” “昔話” から“方言” “慣習”などを紐解く『ご当地紙芝居』『歳時記紙芝居』を展開。

2011年の東日本大震災以降は、継続的に震災復興地に足を運び、被災地の子どもたちや仮設住宅、復興イベントなどで紙芝居を披露し、東北復興地に元気と笑顔を届ける活動を継続中。

2016年までに東北復興地訪問は100回を超える。

⦅第2回 ニッポン全国街頭紙芝居大会 in ぬまづ⦆優勝。

2015年、故郷・石川県をPRする『いしかわ観光特使』を委嘱。3月14日の北陸新幹線開業日には、北陸新幹線『かがやき』車内で、石川県PR紙芝居を披露する。以後、全国各地で、紙芝居で石川県のPR活動を行っている。

 

https://www.facebook.com/nakatanin2

http://ameblo.jp/naka725/

https://kaminacchan.amebaownd.com/

 

参考データ:

 

身寄りの無い方の後見の申立ては市町村長が行えるが...岩手県は全国で最低の水準です。

 


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