朝日智雄氏のコレクションからデータベースに収録される作品をご紹介させていただきます。第九回目は鰭崎英朋、松本楓湖、右田年英、三島蕉窓です。

 

19.鏑木清方と並び称された鰭崎英朋も、本画と口絵の差によって後生に名を残せなかったが、ファンは多く、彼の美人画はすばらしいものが多数ある。大正5年 泉鏡花序 『うた姿』もその一つ。

 

20.天保11年生まれで、水戸藩天狗党の乱に参加した松本楓湖は、多くの雑誌に挿絵を描き、大半は白黒口絵ではあったが後輩に大きな影響を与えた。幸田露伴著の『風流仏 上下』(画像は下巻)もその一つである。

 

21.巨匠月岡芳年に師事し、鰭崎英朋の師匠に当たる右田年英は、大判の錦絵を描いて、口絵作品はそれほど多くはなかった。大正3年、皇文館刊行、半井桃水著『姿見ず橋』は後期の作品です。

 

22.多種な絵を描ける三島蕉窓であったが、岡倉天心の依頼を断ってしまい、出世の道が閉ざされてしまった。しかし、初期の作品には見るべきものがある。明治28年 博文館の「文芸倶楽部」江見水蔭著『女房殺し』もその一つ。

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