人の心を動かす理学療法をテクノロジーで確立していきたい！

今日は博士院生の宮下さんです．

 

宮下さんは工藤研究室の最初の院生．僕も初めての院生指導で，気合入りまくりで，いろんな思い出がたくさんあります．

 

英語の発表指導なども大変でした．しかし持ち前の根性で粘り強くたくさんのデータを解析してくれて，素晴らしい成果を上げようとしています．

 

そんな彼のコメントを是非読んでやってください！！

 

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私は、高齢者の理学療法に従事してきました。その中で在宅や地域といった環境で歩行動作を改善するには？そもそも改善したかを計測するには？ということが疑問となり，その疑問を解決するために大学院に進学しました．

大学院では念願だった3次元解析装置と近年注目されている加速度センサーを使って，屋外でも，歩行動作を定量的に計測するシステムの開発に着手しました．

さらに博士課程に進学し，自分たちで開発した計測システムで，関西各地と長野の健康な中高齢者の歩行を約200名，解析を続けてきました。

 

現在はこの歩行を改善するために，従来の筋力強化を主体とした運動療法とは全く異なる，Virtual realityを使った運動療法の研究にも着手し始めています．

これまでの研究成果はオーストラリアとカナダで開催された国際学会での英語での学会発表や英語論文として発表しています．

 

しかし，研究はまだまだ，高齢者の歩行障害をどうすれば改善するかという点が解決されないままになっています．その点において，現在取り組んでいるVirtual realityは本当に可能性を持った運動療法システムになっています．

 

 

私たちの研究が、まさにこれから高齢者となる人々にとって歩行障害のリスクを軽減することが出来るよう、研究成果を示し、今後も論文や学術大会で広く伝えたいと考えております。

 

私は学生、就職、転職、院生を経験してきました。振り返ると、私の至らなさに反して、家族をはじめ、仲間、同僚、先輩、上司、先生に大変恵まれてきました。

国際学会での発表や，英語論文の執筆など，自分ひとりでは経験することは絶対になかったことです．本当に感謝しかありません．

 

今、取り組んでいる研究が役に立つことになれば、ここまで関わっていただき応援して下さった皆さんに恩返しが出来るチャンスと考えております。これからのPT人生をかけてチャレンジを続け，支えてくれている皆さんと一緒に再び見たこともない景色を見たいと思っています．

 

皆さまよりご支援・ご協力を賜れますようよろしくお願い致します．