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保健所に収容される小さな命一緒に守りませんか?倉敷猫まもり隊!
マンスリーサポーター総計
奇跡の回復を見せたクロッピーくんのお話
倉敷保健所には生まれて間もない子猫を始め怪我をした子、明らかに弱っている子が毎日のように保護され収容されています。
8月23日に保護された黒猫はクロッピーと名付けられました。糞尿で汚れ、背骨も肋骨も浮き出ていて体重は750グラム。起立どころか声を出す気力も無いほど弱っていました。収容翌日に当会から病院に搬送して検査をしてもらったところ、診断結果は第七頚椎骨折でした。寝たきりも頭をよぎりましたが、わずかに動く前脚と反応が残っている後脚、尻尾にささやかな希望を持って治療とリハビリを始めました。
リハビリといっても首に爆弾を抱えた様な状態で無理に上体を起こして給餌給水をすると、残っている神経まで傷つけてしまうという怖さもありました。それでも少しでも自発的に動いてくれるように刺激を与えたり、声かけをしてクロッピーが自分で動けるようになる後押しをしていきました。続けるうちに前後の脚を動かして体を移動させることができるようになり、寝返りのように体の向きを変えることができるようになりました。また、前脚を使って上体を支えることが出来るようにもなりました。そして近くにトイレを置くと這いながらもトイレに行って用を足し、餌や水を置くと、何度も転びながら近くに行ってよろめく脚で踏ん張りながら体を支えて、餌を食べることができるようにもなりました。
感染予防のための隔離期間も終わり、他の子猫と同部屋にすると、目を見張る勢いでできることがどんどん増えていきました。段差のつまづきや子猫同士の取っ組み合いをハラハラしながら見守りつつ、クロッピーの回復と成長に胸がいっぱいになりました。そこには気力も無く横たわったままの姿の片鱗もありませんでした。
10月に入ってクロッピーを是非家族にお迎えしたいとの嬉しいお申し出がありました。今はずっとのお家で勘太郎と新しい名前を付けてもらい、穏やかに幸せに暮らしています。