8月最終週のある日、くろがね四起の製造メーカーである日本内燃機の販売ディーラー「横浜くろがね商会」で工場長をされていた駒井欽策さんが永遠ボディーさんを訪問されました。

大正15年生まれの駒井さんは、今年88歳になられます。

横浜市内のご自宅から、トヨタのハイブリット車をご自身で運転されて来られるほどの車好き。もちろん、戦時中からくろがね四起の修理に関わられ、戦後も何台ものくろがね四起を再生、車検修理していたそうです。

早速当時の記憶を頼りに、聞き取り調査が続きます。

ハッキリと思い出せない部部もあるものの、当時の関係者しかわからない貴重な情報も沢山聞くことが出来ました。

例えば、フロントウインドーシールドの可動部分は防錆のためか、あるいはスムーズな作動のためかクロームメッキされていたそうです。これは、分解過程で永遠ボディーのスタッフがメッキ加工の形跡に気が付き、今回駒井さんにお尋ねして回答が得られた一例です。

スターターモーターを点検する駒井さん。スターターが逆転防止にギヤーラッチが組み込まれているそうですが、材質が悪かったためによく破損したそうです。この個体は駒井さん自ら点検して、正常であることお墨付きを頂きました!(^^)!

 

8月末現在の状況は、ボディー分解作業は完全に終了し、問題点の探求作業に入っております。モスクワ現存車両の写真も200枚ほど入手して、検証しておりますが・・・やはり一度現車を確認する必要があるというのが、プロジェクトスタッフの結論です。永遠ボディースタッフと、プロジェクトスタッフの選抜者2名をモスクワへ送り込む調整に入りました。これは今回のレストア費用の見積もりに入っていませんから、予算オーバー分となります。

 

モスクワからの報告に基き、年末からは本核的にボディー修復作業がスタートします。また、エンジンとミッションについては御殿場市の株式会社カマドで、年末よりオーバーホールが始まります。

 

これに先立ち、9月20日(土)から11月一杯の期間(毎週末土曜、日曜)にNPO法人防衛技術博物館を創る会事務局にて、くろがね四起のエンジンとミッションを展示する運びとなりました。70年の歳月を積み重ねた、分解前のエンジンを見学する最後の機会となりますので、是非お運びください。

 

展示の詳細につきましては、改めてご案内致します。

 

実行者:小林 雅彦

 

新着情報一覧へ