多くの方々のご支援により、おかげさまでプロジェクト目標達率77%を超えました!

 

 予想以上に順調な進捗状況に鑑み、修復担当の永遠ボディー様と相談しながら費用の発生しない部分で、先行して調査や打ち合わせを開始します。

      実は「くろがね四起」という車は、評論家の評価が真二つに判れる車両です。軍用自動車としては、人員や装備を運ぶためには小さ過ぎますし、非力なエンジンで路外機動性にも限界があったようです。確かにアメリカ軍のジープに比べれば、牽引力も積載量も半分以下という現実を突きつけられ、ドイツ軍のキューベルワーゲンに比べると、同じ空冷エンジン搭載といっても航空機エンジンのような軽量化と、理想的な空冷ファンによる冷却機能を見せつけられます。

 

 急速な機械化を図る当時の日本陸軍にとって、よちよち歩きの日本の自動車工業会(産業と言えるほど規模ではない)の持てるエンジン開発力と、生産力に限りがある中で仕様書をまとめ、開発を命ずると当時のこれが精一杯だったのだと感じるのです。

 

 しかし、海外から吸収した技術や情報を積極的に取り入れ、消化して欧米に先駆けて小型乗用四輪駆動車としてまとめ上げた日本内燃機の蒔田技師の努力は、自動車史上に残る偉業として語り継がれるべき物語です。今回のプロジェクトを通じて、この車両を次世代の日本へ贈り物として残したいと思います。

 

 「くろがね四起」の生産が開始された1935年(昭和10年)は、日露戦争終結から30年足らずであり、「坂の上の雲」の時代に全て機械化兵器を輸入に頼っていた日本が、艦船、飛行機、戦車、自動車などを純国産に切り替えている真っ最中なのです。今回の修復プロジェクトを通じて、皆さんと共に、その時代の空気に触れることが出来れば良いなと考えております。

 

 まずは4月、5月の毎週末に修復前の「くろがね四起」を一般公開致します。場所や時間は改めてご案内の予定です。

 

 プロジェクト進捗が順調とは言え、まだまだ道半ばでございます。引き続き、みなさまのご支援と、情報の拡散へのご協力をお願い致します。

 

実行者:小林 雅彦

 

 

新着情報一覧へ