水戸をアートで再生する。ストリートアート（壁画）プロジェクト

支援者の皆さまへ

 

水戸駅前壁画プロジェクトへのご支援・ご協力ありがとうございました。お陰様で、184人の方々から３７９万円の支援をいただき、水戸駅前の壁画が５月１７日（金）に完成したことを報告いたします。

下記リンクで壁画のメイキング映像を楽しむことができます。

https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=D3S_SB1wPP4

 

５月１７日にM-WORKで行なわれた完成披露パーティには、大井川和彦茨城県知事、髙橋靖水戸市長をはじめ多くの議員の方々を含め２００名の支援者が参加され、地域社会の関心の高さを感じることができました。多くの方がSNS等で写真と印象をアップしてくれたことは、壁画の知名度を高めることに繋がりました。また、Yahoo!ニュース、朝日新聞、東京新聞、茨城新聞など各種メディアが記事として取り上げてくれました。 NHK水戸支局が丁寧に取材に取り組み、４分以上のニュースとして複数回放送して下さったので、現代美術に関心のない方にも、M-ARTの活動や水戸駅前に何故壁画が描かれたのか理解し、評価していただくきっかけとなりました。「駅前が明るくなった」「子供たちが喜んでいる」「ずっと残して欲しい」「壁画の前でイベントを行いたい」「被災地の活動に勇気を与えてくれた」等、嬉しい声が日々届いています。全ては支援者の皆さまのお心の賜物です。心から感謝を申し上げます。

 

＜報告＞

「現代アートによって、水戸はより魅力的なまちになるはずだ」その確信から「M-ART」はスタートしました。水戸市政施行１３０年、水戸芸術館創設３０周年を迎えたこの街にしかできないことがあるはずだ。そしてプロジェクトが始まりました。私たちが選んだ最初の挑戦は、水戸駅北口駅前の空き地に巨大なミューラルアート（壁画）を残すことでした。そして私たちの考えを理解し、この難題に共に挑戦してくれるアーティストは、HITOTZUKIのお２人以外考えられませんでした。こうして茨城県の県庁所在地、水戸市のど真ん中に現代アートとストリートカルチャーが交差する稀有な場が生まれることとなりました。

 

今回の作品のためにHITOTZUKIが選んだテーマ は「LUCK」です。彼らはこの単語に楽と苦、幸運と不運の両義性をもたせました。それは、彼らのアーティスト名であるHITOTZUKI（ヒトツキ）が、太陽と月を意味し、男と女、夫婦のチームであり、陰陽、＋と−、ポジとネガといった相反する価値観の統合を絵画によって表現していることも関係しています。また、彼らがストリートの文化から得た知恵や経験が作品に大きく反映されています。「LUCK」は、水戸のまちと水戸市民に対する彼らからのメッセージです。「どんなに苦しい時にも必ず楽しさが待っている」「どんな場所も、視点を変えれば良い場所に変わりうる」「運命は与えられるものではなく自ら切り開くものである」と、HITOZUKIの描く「LUCK」は観る人に語りかけてくれているように思います。

 

私たちが、令和元年年４月２７日～５月６日の制作期間を通じて、HITOTZUKIと接して感じたのは、この「LUCK」というテーマが、彼らの制作態度に見事に反映されているということでした。HITOTZUKIは、常にベストを尽くし、どんな些細なことにも手を抜きません。彼らの美意識と社会と向き合う態度は、あらゆる細部に徹底されました。私たちは、HITOTZUKIから発せられる言葉や行動が周囲を巻き込み、小さな奇跡が重なって、不可能を可能にしていく出来事を何度も目の当たりにしました。私たちは彼らから多くを学び、多くを授かりました。改めて感謝の気持ちを記したいと思います。Thank you ,HITOTZUKI.

 

M-ART水戸駅前壁画プロジェクトは、水戸とアートを愛する多くの皆様の思いが現実化したものです。ご支援・ご協力いただいた方々のお気持ちに心から感謝申し上げます。

令和元年５月１７日、水戸市の中心に新しいアート「LUCK」が誕生し、何かが静かに動き始めました。この街が向かっていくビジョンが、明るく刺激的で幸福に満ちていくことを願います。支援者の皆さん、ご協力頂いた方々、皆様の力で実現したこのミューラルは、これから一年間、水戸のど真ん中に鎮座し、このまちに新しい視点をもたらし、人々に知恵と希望を授けるでしょう。

 

私たちが愛するこのまちと、私たちは直接つながっています。私たちがどう解釈し、どう関わり、どう発掘していくかによってまちの未来は変わります。アートはその道しるべとなるでしょう。社会とつながっていくアート、社会をつなげていくアートがM-ARTの目指すものです。私たちの仕事が、皆様の思いを叶えるための橋渡しのような役割になれば幸いです。現代アートが水戸のまちを開花させ、日常の一部になることを夢見て。

 

 

＜収支について＞

皆様からご支援頂いた資金は、全額壁画の制作およびそれに関係することに使わせて頂きました。収支の結果は改めて報告させていただきます。

 

＜リターンについて＞

リターンに関しては現在準備中です。アーティストが今回のためにオリジナルの作品を製作する関係で少々お時間を頂戴しておりますことをお許しください。８月末までには、全ての発送を終了する予定です。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

                                                                             M-ART 磯崎寛也