こんにちは。『まなざし』監督の卜部です。

今僕が映画祭参加のために来ているドイツは、日本に先駆け1995年に介護保険制度が出来た、言わば現在の日本の介護保険制度のモデルになっているような国です。また高齢化率も21%を超えており、日本同様、超高齢社会を迎えています。今回『まなざし』の上映を通じて、国境を越えても介護の抱える問題はドイツと日本ですごく似ているなと感じることが出来ました。

 

ドイツの介護施設(おそらく日本で言うところの有料老人ホームに当たる)

 

今日は縁あってドイツの介護施設を見学させていただく事ができました。こちらの施設は月6000ユーロ程する、かなり高級な施設です。その内自己負担が約1500ユーロで、その他は介護保険や民間の保険などから支払われているとの事でした。(但し自己負担額は所得や資産に応じて変わるとの事)

ドイツの介護施設も日本と同様、入居費が高く職員も不足(日本と同様、低賃金、重労働なため介護職は人気が無い)している事から、かなり入所するのは困難との事でした。

ドイツでは労働力確保のため、賃金が安く済む東欧(ポーランドやチェコ、スロバキアなど)から、出稼ぎヘルパーを雇っている施設も多いそうです。また最近では中国人などアジアからも仕事に来るヘルパーがいるとの事でした。その中には不法滞在している外国人もいるそうで、社会問題化しているとの事でした。

またこういったドイツの施設に入ることが経済的に難しい人達が、逆に値段の安い東欧諸国の施設に、姥捨て山のように送られるケースもあるとの事でした。

 

ドイツ介護施設のトイレ(個室2部屋につき1つのトイレ)

 

上記トイレと同室にあるシャワー場所(浴槽は無し)

 

日本は外国人ヘルパーが現場にそこまで定着はしていませんが、今後ドイツと同じように労働力確保のため、第三諸国のヘルパーを低賃金で雇うような事もあるかもしれません。

 

何故ドイツも日本も共通して、介護職の給料が低いのか??また介護保険制度が導入され両国共15年以上も経つのに、一向に処遇が改善されないのは何故なのだろうか??

 

きっとそれは介護職の専門性が、世間に認知されていないからなのかなと思いました。介護士は医療行為は出来ないけれど、その代わりに、医師や看護師には出来ないことが必ずあると思います。それはきっと、介護士は他者の人生に寄り添い続け、生活を支えるプロであるという事。

 

映画『まなざし』ではその事をどうしても伝えたくて、介護の仕事をしながらこの映画を作りました。どうか沢山の方に観ていただき、その目で確かめていただきたいです。

 

<映画『まなざし』予告編​>

 

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