【リターンの紹介】甲斐みのりさんのエッセイ本「朝おやつ（サイン入り）」とパンケーキミックス

僕が甲斐みのりさんと初めて会ったのは、確か私たちの結婚式でした。

当時、カフェでlouleというブランドの雑貨を店頭で販売していて、そのブランドのオーナーというような説明を英美子から聞いた覚えがあります（改めてみのりちゃんの経歴を見ると、この頃から単著を出版し始めたよう）。

時々英美子から聞く話によると、彼女の京都時代の最重要人物のようで、二人で京都の街を楽しんだり、夢を語ったり、悩んだり、みのりさんが京都を離れる際は駅までお見送りいったりしてたそうだ。

その後、みのりさんは独自の素晴らしい視点と、文章で大先生といってもいいような大活躍、僕個人はそんなに付き合いはなかったけれど、著書を手に取って何だかとても嬉しかったこと覚えています。

marilouの15周年の時にみのりさんを初めて新潟に招いて、トークイベントと新潟の街歩きを企画しました。

僕はその時が初めてみのりさんとゆっくりお話をする機会だったのだけど、3日間を通じて感じたのは、宝物探しの名人。そして「私の好き」を表現して、それを他の人の「私の好き」にすることがとても得意な人なんだ、ということでした。

世の中に「自分の好き」を上手に表現できる人はたくさんいるけど、「自分の好き」を変態的と言ってもいいほどにとことん突き詰めて、時代に合わせてアップデートして、わかりやすくキャッチーに素敵に表現して、さらに共感を得て好きなってもらう…というところまでトータルでできる人はなかなかいないと思います。

当時のイベント告知文に僕は

私が甲斐さんの仕事を知った時、「なんでこの人が紹介するものは、どんなものでも素敵に見えるのか！」と本当に衝撃を受けました。流行り廃りとは関係なくしっかりと本質を掴み、でも時代にはしっかりフィットする。それは多分、僕らとはちょっとした視点の置き方の違いと編集力の素晴らしさ、そしてなにより対象物に対する深い愛情なのではないかと思います。

と書いていました。

それは実は英美子もそうで、改めて彼女たちはものすごい才能を持った人だ…！！と当時、震えたのを思い出しました。

私たちが三崎へ移住する決意をし、その下準備が佳境になった頃に、みのりさんから一冊の本の校正が届きました。今回リターンに設定した「朝おやつ」に、「マリールゥのパンケーキミックス」のことを書いてくださったのです。

お返事と共に、まだほとんど誰にも知らせていなかった三崎への移住のことも伝えました。私たちが新しい一歩を踏み出そうとしている時に、初心を思い出させてくれるとても素晴らしいテキストでした。

私たちももっと、私たちの楽しい、嬉しい、美味しい、好き！を表現していきます。

ぜひみのりさんの素晴らしい文章と共に、私たちの自慢の「マリールゥのパンケーキミックス」を味わって欲しいな、と思います。

甲斐みのりさんからの応援メッセージもいただいています。
こちらからご覧ください。