MECP ホロコーストと9.11を “聴く” 実施報告
多くの皆様のご協力をいただき、8/19(土)、東京ウィメンズプラザホールにおいて「MECP ホロコーストと9.11を “聴く” ライヒが伝えたこと」を開催いたしました。
途中大雨に見舞われ、お客様にはお足下悪くご不便をおかけいたしましたが、昼・夜2公演、無事終了することができました。
今回上演した2作品のもつ力は、言葉だけでなく、まさにホロコーストの時代を生きたアメリカとヨーロッパのユダヤ人や、9.11テロに遭遇した人々に起きた事実と感情を追体験できることにあります。
私たちは、政治的なメッセージを訴えるために上演したのではありません。
ただ、ここにあったことを感じていただき、私たちと何かを共有したかったのです。
会場には、この作品で伝えられる「事実」、その声に込められた「心」と対比して、メディアが9.11、あるいはホロコーストをどう報じていたかを展示いたしました。
そしてMECPが見た、3.11の現実、全村避難となっていた飯館村の写真も合わせてご覧頂きました。これは事実です。
固定席と舞台は撤去し、フラットな円形のスペースとしました。並べた椅子は一席一席少し距離を取り、没頭できる客席構成を工夫しました。
追体験を目指す作品にとってベストな配置を考えた時、スクリーンを中心に、奏者が左右に配置するイレギュラーな形にたどり着きました。
映し出される言葉と、音が紡ぐ心。 その姿が見えました。
私達はお客様にライヒの作品を体感して頂きたいという思いでこのプロジェクトに臨みましたが、今回の演奏会は、奏者にとっても改めて作品の力を実感できる場となりました。
このプロジェクトに向き合い取り組んだということ自体にはもちろんですが、それを通して感じたことや考えたことにこそ意味があると思います。
お客様も私達も受け取ったものは一人一人違うと思いますが、それが大きくても小さくても、きっとその人の中で何かに繋がるだろうと信じています。(山根)
頂いた資金は、会場使用料や機材のオペレーションに168,132円、広報に21,690円、著作権料9,720円(見積)、運営経費として2,500円 使用致しました。
残金は全額、今後のMECPの活動にて大切に使用させて頂きます。
チケット付きのリターンに関しましては、頂いたメールアドレスに発送いたしました。東北の報告書につきましては、盛りだくさんの内容でまとめておりますので、今しばらくお待ちください。
今年度、まだまだ年度末まで、さまざまな可能性を追い続けます。
どうぞMECPにご指導・ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
http://mecp-info.jimdo.com/
高見 秀太朗