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東西中世を解き放つ「中世における文化交流」から中世学の未来へ

東西中世を解き放つ「中世における文化交流」から中世学の未来へ
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支援総額

133,000

目標金額 1,100,000円

支援者
9人
募集終了日
2020年2月28日

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2020年01月02日 00:35

共同研究の時代

第8日目:

 邦語版と欧文版で刊行される論文集『東西中世のさまざまな地平』で、筆者はナント大学准教授のアンブル・ヴィラン氏による西欧と極東の印章比較研究論文の執筆に協力した。西欧の印章研究に従事する彼女が日本の印章に興味を抱いても、関連書籍がフランス語はおろか英語でさえも刊行されていないとあらば、必然的にウィキぺディアレヴェルの情報しか取得できないことになる。2017年に開催された国際シンポジウム«中世における文化交流»の際に、かかる問題が露呈したため、その成果論文集では急きょ筆者が執筆に協力することとなった。

 協力にあたり、彼女の印章研究それ自体がいかなるものかを把握することは勿論、それに対応する日本の印章の諸側面と、個人を表示する様々な形態を多角的に検討したうえで、彼女の論考を再構築する必要があり、作業は困難を極めた。印章研究者ではない筆者の協力を伴う成果には、論考の詰めの甘さ等に対する批判に甘んじるほかないが、フランスの読者には日本の印章の存在を、日本の研究者には西欧の美術史学からの印章研究の在り方を、それぞれ知っていただく機会となること、そして一見いかなる関連性もないように見えがちな各々の印章史を、今後文化交流研究の一環として扱いうることを提示した点で、その意義は小さくないと思われる。今回は時間的制約もあり、筆者の一方的な協力という形をとらざるを得なかったが、この論考を契機として、日本の印章研究者と彼女の間に発展的な関係が生まれることを望んでいる。

 西欧では、実に多くの共同研究発表が行われている。同じ分野の者が互いの不足を相補うものが多いものの、異なる分野・文化の者がタッグを組んだ時、著しく大きな成果が生みだされている。かかる形態こそが、国際的・学際的人文学研究の発展に最も寄与するのではなかろうか。3月8日に開催される国際研究集会«東西中世を解き放つ»の第一部「中世写本の時空」に登壇される、イザベル・ドラーランツ氏と山中由里子氏が、そのこと実証してくださることとなろう。そして、今回も新たな共同研究の種がまかれることを期待している。

 末筆ながら、皆様の幸多き新年を心よりお祈り申し上げます。

リターン

3,000


東西中世を解き放つ

東西中世を解き放つ

国際研究集会報告書(PDF版)を開催日の一か月後にメールでお送りさせて頂きます。
内容:
①発表要旨(仏語、邦語)
②「「中世における文化交流」の多様性と多義性から見えてくるもの」(田邉めぐみ)
③「中世における文化交流」事業参考資料集―これからの文化交流のために」
④参加記(執筆者:堀越宏一)
⑤決算報告書

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年11月

5,000


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東西中世を解き放つ2

①国際研究集会«東西中世を解き放つ»関連事前資料(実施日の3日前にメールで送信):
・発表要旨(仏語、邦語)
・来日メンバー3名の発表原稿翻訳集
・大和文華館特別企画展(2017年11月17日~12月24日)《書の美術―経典・古筆切・手紙》チラシ,テーマ解説(古川攝一);展示品案内書仏語版(島崎利夫)。
②国際研究集会の名札(開催日に開催会場である日仏会館にお越しになる方のみ)。
③国際研究集会«東西中世を解き放つ»報告書(開催日の一か月後にメールで送信)。
・「「中世における文化交流」の多様性と多義性から見えてくるもの」(田邉めぐみ)
・「中世における文化交流」事業参考資料集―これからの文化交流のために」
・参加記(執筆者:堀越宏一)
・決算報告書

支援者
0人
在庫数
80
発送完了予定月
2020年11月

10,000


東西中世を解き放つ+東西中世のさまざまな地平1

東西中世を解き放つ+東西中世のさまざまな地平1

①国際研究集会«東西中世を解き放つ»関連事前資料(開催日の3日前にメールで送信):
・発表要旨(邦語、仏語)
・来日メンバー3名の発表原稿翻訳集
・大和文華館特別企画展(2017年11月17日~12月24日)《書の美術―経典・古筆切・手紙》チラシ,テーマ解説(古川攝一);展示品案内書仏語版(島崎利夫)。
②国際研究集会の名札(開催日当日に会場である日仏会館にお越しになる方のみ)。
③国際研究集会«東西中世を解き放つ»報告書(開催日の一か月後にメールで送信):
・来日メンバー3名の発表原稿翻訳集修正版
・「「中世における文化交流」の多様性と多義性から見えてくるもの」(田邉めぐみ)
・「中世における文化交流」事業参考資料集―これからの文化交流のために」
・参加記(執筆者:堀越宏一)
・決算報告書
④『東西中世のさまざまな地平ーフランスと日本の交差するまなざし』1冊。(知泉書館,2020年4月刊行予定。出荷の準備が整い次第、郵送)。

支援者
3人
在庫数
47
発送完了予定月
2020年11月

20,000


東西中世を解き放つ+東西中世のさまざまな地平2

東西中世を解き放つ+東西中世のさまざまな地平2

①国際研究集会«東西中世を解き放つ»関連事前資料(開催日の3日前にメールで送信):
・発表要旨(邦語、仏語)
・来日メンバー3名の発表原稿翻訳集
・大和文華館特別企画展(2017年11月17日~12月24日)《書の美術―経典・古筆切・手紙》チラシ,テーマ解説(古川攝一);展示品案内書仏語版(島崎利夫)。
②国際研究集会の名札(開催日当日に会場である日仏会館にお越しになる方のみ)。
③国際研究集会«東西中世を解き放つ»報告書(開催日の一か月後にメールで送信):
・来日メンバー3名の発表原稿翻訳集修正版
・「「中世における文化交流」の多様性と多義性から見えてくるもの」(田邉めぐみ)
・「中世における文化交流」事業参考資料集―これからの文化交流のために」
・参加記(執筆者:堀越宏一)
・決算報告書
④『東西中世のさまざまな地平ーフランスと日本の交差するまなざし』1冊。(知泉書館,2020年4月刊行予定。出荷の準備が整い次第、郵送)。
⑤広報資料と報告書に御芳名を記載(希望者のみ)。

支援者
5人
在庫数
15
発送完了予定月
2020年11月

30,000


東西中世のさまざまな地平+東西中世を解き放つ3

東西中世のさまざまな地平+東西中世を解き放つ3

リターン«東西中世のさまざまな地平+東西中世を解き放つ2»に加え、下記の発表原稿を4月8日に送信させていただきます。
・Hanno Wijsman« Les manuscrits de la fun du Moyen Age comme témoins de la vie politique et diplomatique».
・島尾新「中世における文化交流」は可能か?--日本美術史の場合(仮題)


支援者
0人
在庫数
-
発送完了予定月
2020年4月

1,000,000


東西中世のさまざまな地平+東西中世を解き放つ4

東西中世のさまざまな地平+東西中世を解き放つ4

リターン « 東西中世のさまざまな地平+東西中世を解き放つ3»に加えて、ご芳名を、国際研究集会« 東西中世を解き放つ »の広報資料と、報告書に記載させていただきます。
*注意事項:このリターン③に関する条件の詳細については、リンク(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「リターンに関するご留意事項」で、ご確認ください。

支援者
0人
在庫数
-
発送完了予定月
2020年4月

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