支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 417人
- 募集終了日
- 2022年9月30日
クルド難民の声⑤最終回 ウクライナ難民の陰で、クルド難民は
連載
『クルド難民の声 〜あるべき権利が守られない日本国内の難民とは〜』
クルド人の仮放免者(難民申請者)である若者からお話をうかがった連載、第5回目、最終回です。
これまでの記事は、下記リンク先からお読みいただけます。
第2回 高校進学と、夢の挫折
第3回 守られるべき人権と新しい夢
第5回 ウクライナ難民の陰で、クルド難民は(今回=最終回)
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(5) ウクライナ難民の陰で、クルド難民は
―ウクライナ難民のニュースの陰で、強制送還されそうな私たち
少し日本のウクライナ難民受け入れについての意見を言いたいと思います。
日本は、ウクライナ難民を積極的に受け入れて、手厚く支援しています。ニュースとかテレビでもウクライナ難民を手厚く支援しているのを見て、「優しいな」と思う気持ちもありますが、「国内の難民も見てほしい」という気持ちもあります。
ウクライナ難民に手厚くしている一方で、入管法改正政府案を通じて、国内にいる難民認定されていない難民を排除しようとしています。
この政府案というのは難民申請を3回以上して、不認定処分となった仮放免者を強制送還で帰らせるという中身のもので、もしこれが採択されてしまったら私も強制送還の対象になります。
2020年5月にこれが提出されてその時取り消しになって、今年の5月に提出されるという話題があったのでその話を聞いた時に、すごくウクライナ難民には手厚いのに、私たちは難民じゃないのかなという気持ちですごく不安になりました。私たちは難民なのになぜ排除の対象となるのか納得できません。
ウクライナ難民を積極的に受け入れる姿勢はすごく素晴らしいものだと思いますが、その一方で国内難民を無視あるいは排除しようとしているのは良くないと思います。
―最後に
平和と言われる日本にも人権が保障されていない人々が存在することを、皆さんに理解してもらえたらなと思います。
あと、自由に働け、自由に移動でき、すぐに病院に行けるという日本で当たり前とされている生活が、私たちにとっては当たり前ではないことを理解してもらえたら嬉しいです。
本当に、自由に移動できるとか、働けるとか、すぐに病院に行けるというのは、私にとってはすごく羨ましいです。
友達に誘われたとしても県外に行く時は許可を取らないといけない。もし許可をとる場合、友達と遊ぶという理由では絶対許可が出ないんです。
その他にも、私はアルバイトもできないので、お金を貯めて何か欲しい物を買うということもできませんし、自由に働けるのもすごく羨ましいです。
そしてすぐに病院に行けるのが一番うらやましいです。
頭が痛いだけでも病院に行く人を見て、私たちは1回行くだけで(医療費全額負担のため)2万とか3万かかってしまうので、頭が痛いから病院に行くという日本人を見るとうらやましいなと思います。日本人にとって当たり前ですが、私たちにとっては当たり前でないことを理解してほしいです。
また仮放免という制度は人権を大幅に制限していて、日本で育ってきた子どもの将来の夢を諦めさせてしまうものです。私も仮放免で小学生からのサッカー選手になりたいという夢を邪魔されて、諦めてしまって、今も後悔しているし、これからも一生後悔すると思っています。
また、日本では同じ難民であっても出身地によって違う扱いを受けているということを理解してもらえたら嬉しいです。ウクライナ難民はすごく手厚く支援されており、アパートやアルバイトまで用意されていて、「なぜ私には…」という気持ちがすごくあります。
私は人生の半分以上を日本で過ごしていて、同じ難民なのに、そして大学に行くことも困難であるのに、ウクライナ難民はすごく手厚く支援されていて、アルバイトまで用意してもらえて。「私も同じ人間なのに、どうして?」という疑問を持ちました。
最後に、これは私の夢ですが、将来、誰もが人権を保障される国際社会になるように貢献したいと思います。母国であるトルコと、第二の母国である日本との架け橋となれるような存在になりたいです。
どうか、トルコ政府から迫害されたクルド人として、日本政府に難民認定をしていただきたいです。
〈終わり〉
____________
仮放免者であるクルド人の若者の声を届ける5回シリーズ。
今回で最終回です。
このクルド人の若者は、子どもの頃から日本で過ごし、仮放免中の難民として入管に心を折られながらも、ひたむきに人生を歩んできました。今は、国連機関の職員になりたいという夢を追いかけ、勉強を続けているそうです。
一人の若者が、自暴自棄になってもおかしくないような状況下で、それでも世の中をより善くしようと懸命に努めているのであれば、
私たち一人ひとりも、同じくできる限りのことをする責務を負っているはずです。
今、私たちはクラウドファンディングを通じて、クルドの子どもたちをはじめ難民・移民ルーツの人びとが日本語を学べる場を増やそうとしています。
日本語ができれば、人とつながることができます。
いつか日本で長く暮らすことを許された時、いろんな可能性にチャレンジすることができます。
子どもたちが、この国で前を向き、平和に暮らし、より良い未来を築けるように。
どうぞ、この運動にご参画ください。
よろしくお願いいたします。
NPO法人メタノイア
代表 山田拓路
クラウドファンディング
「日本で生きていく難民・移民ルーツの子どもに日本語学習の機会を!」
https://readyfor.jp/projects/metanoia2022
リターン
3,000円+システム利用料
3千円コース(1人分の日本語テキスト代)
■活動報告(メールにて2023年4月までにお送りします。)
■寄付金領収書の発送(寄付金領収書は、2023年1月にメールにてお送りします。)
- 申込数
- 188
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
5,000円+システム利用料
5千円コース(1人分の日本語レッスン4時間分)
■活動報告(メールにて2023年4月までにお送りします。)
■寄付金領収書の発送(寄付金領収書は、2023年1月にメールにてお送りします。)
- 申込数
- 110
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
3,000円+システム利用料
3千円コース(1人分の日本語テキスト代)
■活動報告(メールにて2023年4月までにお送りします。)
■寄付金領収書の発送(寄付金領収書は、2023年1月にメールにてお送りします。)
- 申込数
- 188
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
5,000円+システム利用料
5千円コース(1人分の日本語レッスン4時間分)
■活動報告(メールにて2023年4月までにお送りします。)
■寄付金領収書の発送(寄付金領収書は、2023年1月にメールにてお送りします。)
- 申込数
- 110
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
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