支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 417人
- 募集終了日
- 2022年9月30日
クルド難民の声① 日本での生活の始まり〜仮放免者への偏見〜
~入管職員から「日本で学校に行っても在留資格がないから、時間の無駄だしお金の無駄だから国に帰りな」と言われました。~
「難民」は遠い国の話ではありません。
日本国内にも、母国の政府による迫害から逃れてきた「難民」の方々が暮らしています。
しかし、日本政府の難民認定率は1%以下。母国で身の危険を感じた方が難民申請をしても、日本で認定されることは滅多にありません。
難民申請が不認定になれば、時には入管施設に「収容」されてしまいます。そうでなくても「仮放免中」というステータスになり、働くことも、健康保険に加入することも許されず、県外に移動する自由すら奪われます。
今回、そんな仮放免中の方(以下、「仮放免者」)であり、クルド人である若者から、講演形式で話をうかがいました。
メルバンさん(仮名)は、幼少期に来日し、今日に至るまでずっと日本で生活をしています。
命の危険を感じ、平和を求め家族とともに辿り着いた日本で、再び人として生きる権利を踏み躙られている。その問題と、そして彼自身の夢を、自らの言葉で語っていただきました。
全5回に分け、書き起こしの形でお届けいたします。仮放免者の生の声に耳を傾け、私たちのすべきことが何なのか、思いを巡らせていただければ幸いです。
連載
『クルド難民の声 〜あるべき権利が守られない日本国内の難民とは〜』
第1回 日本での生活の始まり 〜仮放免者への偏見〜
第2回 高校進学と、夢の挫折
第3回 守られるべき人権と、新しい夢
第5回 ウクライナ難民の陰で、クルド難民は(最終回)
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(1) 日本での生活の始まり 〜仮放免者への偏見〜
一人のクルド人として、そして仮放免者として、これまでの私の経験とクルド人についての話をしたいと思います。
―父との再会と日本での生活のスタート
私がまだ物心つく前の頃、父がトルコを出国し、単身で日本へ来ました。その数年後、私と母は父と生活するため、後を追うように来日しました。
来日後、私たちは三日間ホテルに収容され、父との面会は禁止されていました。お父さんは私たちがいる6階建てのホテルの部屋から見える位置で手を振ってくれました。私は幼くして父と離れたので、この時に初めて「あの人がお父さんなんだな」ということを理解しました。
ホテルでの収容が解かれ、私とお父さんはいっしょに生活を開始しました。私が日本に来て、初めてやっと会うことができたという気持ちでした。
日本での生活が始まりました。来日して3ヶ月で小学校に通うようになりました。日本語能力はゼロなうえ、学年で一人の外国人だったので不安で、最初は友達ができませんでした。
しかし時間が経つにつれてどんどん話せるようになり、友達も増えていきました。この友達が初めてできたという背景にはサッカーがあって、サッカーをきっかけに気づいたら友達もどんどん増えてきて、日本語を教えてくれる友達とかジェスチャーで色々教えてくれる友達、アニメも勧めてくれる友達ができました。
そのため、小学校の時から将来はサッカー選手になりたいという夢を持ち始めました。
―突然の父の入管収容と仮放免者への国内での偏見
しかし来日して1年もしない時に、私のお父さんが入管に収容されました。そのため私たち家族は経済的な理由で知人が住む町に転居しました。学校も転校という形になりました。
転校先では父が収容されていることが、友達に知られて、お父さんが「犯罪者」だと思われていて仲間外れにされました。仮放免についてはわからない方が多いので仕方ないと思うのですが、犯罪を起こした人だと思われていました。
その後、それが固定化されてしまって、私のお父さんも当時は犯罪者だと思われていました。クラスメイトの親が子どもに「あの子のお父さんは悪い人だから、あの子と遊ばないように」と言っているのを聞いてショックを受けました。
その後私自身もなぜお父さんは収容されたのか理解できず、悪いことをしたのではないかと思い始めました。精神的なダメージになってしまって、学校へ行く回数も減り、学校に行くといって途中の公園で一人で遊んだり、早退したりしていました。
(そんな私に対して)母は、父が犯罪者でないことを教えてくれました。 なんで収容されたのかなという気持ちでいっぱいでしたが、悪いことをしてないと聞いて安心しました。
3ヶ月経った頃に、収容を解かれて父は帰宅しました。また父と一緒の生活が再開しました。父が犯罪者でないことを何度説明しても、(クラスメイトたちが)あまり理解してくれなかったので、最終的に父に学校に来てもらって、捕まっていないということを証明して、 やっと理解してもらいました。
また何の前触れもなく父は捕まったので、(父が家に帰ってきてからも毎月1回義務づけられている)入管への出頭日は、また捕まるかな・・という気持ちでいっぱいで、授業に集中できませんでした。
→次回「クルド難民の声② 高校進学と、夢の挫折」に続く
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仮放免者であるクルド人の若者の声を届ける5回シリーズ。
今回は第1回目です。
私たちNPO法人メタノイアは、2022年8月2日〜9月30日まで、300万円を目標金額としたクラウドファンディングを実施しています。
クルド難民の子どもたち・若者たちの未来を応援する「日本語教室」のための原資を集めています。
どうぞ、「寄付」という形で、制度に翻弄される次世代の背中を支える取り組みにご参画ください。
詳しくは、下記のプロジェクトページからお読みいただけます。
ご一読のほど、よろしくお願いいたします。
クラウドファンディング
「日本で生きていく難民・移民ルーツの子どもに日本語学習の機会を!」
https://readyfor.jp/projects/metanoia2022
リターン
3,000円+システム利用料
3千円コース(1人分の日本語テキスト代)
■活動報告(メールにて2023年4月までにお送りします。)
■寄付金領収書の発送(寄付金領収書は、2023年1月にメールにてお送りします。)
- 申込数
- 188
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
5,000円+システム利用料
5千円コース(1人分の日本語レッスン4時間分)
■活動報告(メールにて2023年4月までにお送りします。)
■寄付金領収書の発送(寄付金領収書は、2023年1月にメールにてお送りします。)
- 申込数
- 110
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
3,000円+システム利用料
3千円コース(1人分の日本語テキスト代)
■活動報告(メールにて2023年4月までにお送りします。)
■寄付金領収書の発送(寄付金領収書は、2023年1月にメールにてお送りします。)
- 申込数
- 188
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
5,000円+システム利用料
5千円コース(1人分の日本語レッスン4時間分)
■活動報告(メールにて2023年4月までにお送りします。)
■寄付金領収書の発送(寄付金領収書は、2023年1月にメールにてお送りします。)
- 申込数
- 110
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
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