残り3日となりました!

子育てをしているとあっという間に過ぎていく時間も、この数日はカレンダーを見てはドキドキしながら、3月29日に向けてカウントダウンに入っています。そんな中、メッセージが続々と届き、皆さまからの想いにとても励まされております!ありがとうございます!

 

第15回目は、こども・保育従事者を相手に講師をされている関口道彦さん(クマさん)。主催されている尾道を北上していった先に位置する世羅で「世羅の森さんぽ」に参加させていただいた際に、「子どもを見守る眼差し」「興味や関心に寄り添う在り方」「自然の中でこどもたちの好奇心のアンテナを絶妙な距離感でくすぐる在り方」に、親子ともどもすっかり魅了されたことを覚えています。

 

「どこで、どんな保育をするかより、どんな心を育てたいか...」という、とても大切な軸に何度も立ち戻るきっかけをくれるクマさんからのメッセージです。

 

ぜひご覧ください!

 

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なぜ、子どもたちにとって環境が大切か?

私は、広島大学附属幼稚園で非常勤講師をしている関口道彦といいます。パートタイムで働く幼稚園の先生です。それが私にとってのpart1で、part2は大学の先生です。広島文化学園大学で非常勤講師として幼稚園・保育所の先生を育てています。

 

大学で担当している授業の一つに「環境」という科目があります。子どもたちにとって、幼稚園・保育所の環境が大切であることを伝える科目です。なぜ環境は大切なのでしょうか?ここで言う「環境」とは、いわゆる「自然環境」のみを指す言葉ではありません。子どもをとりまくあらゆる人・物・事が「環境」という言葉の意味するところです。そして、子どもたちは環境と相互作用(お互いにはたらきかけ合うこと)しながら生きています。

 

 

子どもたちの日常は環境との相互作用の連続

たとえば、こんな場面を想像してみてください。


ある子どもの目の前に派手な色のついたおもちゃがあります。光の反射によって起こる色という現象(すなわち「事」)にはたらきかけられて、その子はおもちゃ(すなわち「物」)に興味をもちます。そして手を伸ばしておもちゃを掴むというはたらきかけをします。手にしたおもちゃを振る(さらにはたらきかける)ことで音という現象が起こり、それを聞いた別の子ども(すなわち「人」)が、そのおもちゃを貸してほしがるというはたらきかけをしにやってきます。

 

家庭でも、公園でも、幼稚園や保育所でも、これと似たようなことはいくらでも起こりますよね。子どもたちの日常は環境との相互作用の連続であると言えます。そのような相互作用の中で子どもたちは心を動かしています。「これは何だろう?(=好奇心)」「手にとってみたい(=意欲)」「もっと知りたい(=関心)」「おもしろそう・楽しそう(=興味)」などといった心の動きです。そうした心の動きを積み重ねることは、自分を取り巻く世界に対してポジティブに向き合う原動力になると、私は考えています。世界に対してポジティブに向き合うというのは、「生きることが好きになる」と言い換えることができると思います。

 

「生きることが好きになる」のは幼児教育や保育の究極の目的です。大人は子どもたちの成長や発達を、能力や行動が身につくことで捉えてしまいがちです。能力や行動は目に見えやすいので、ついそうしてしまうのです。でも、そうした目に見える変化を支えているのは、目に見えない心情の部分なのです。行動に心情が伴っていないとすれば、それは「やらされている」ことに他なりませんよね。鉄棒で逆上がりができようが、難しい英単語を知っていようが、楽器を上手に演奏できようが、「やりたい」とか「おもしろい」という心情なしでは虚しいものです。幼児教育や保育がめざすのとは、もっともかけ離れた状態です。
「生きることが好きになる」のは、自らの生を主体的に送るための基礎となる心情なのです。

 

「子どもたちが生きることが好きになる」
そのために、
「豊かな心の動きを生み出す」
そのために、
「環境との相互作用を多種多様なものにする」
そのために、
「多様で変化に富んだ環境を準備する」

そういう理由で、環境が大切であると言うことができます。

 

環境を大切にしようとしているみらいのこども舎を、私は応援しています。

 

 

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