さっぽろ自由学校「遊」の小泉です。

 

プロジェクトへのご協力、ありがとうございます。

皆さまのお手元に、交換券は届きましたでしょうか?

 

さて、遅ればせながら現時点でのプロジェクトの進捗状況のご報告です。

このプロジェクトは、

オホーツク・紋別のモベツ川において、

①野生サケの生息状況や生息環境を調査し、その保護、環境改善に結びつけること。

②野生サケの保全・管理において、アイヌ民族の参画をうながすこと。

を目的としています。短期的に成果の見えやすい活動ではありませんが、北海道の今後の環境と開発における重要なアプローチと考え、息の長い活動をめざしています。

(これまでの取組みにつきましては、お送りいたしました報告書をご参照ください)

 

さて、11月30日から12月1日にかけて、紋別を訪問してきました。地元関係者との話し合いが主な目的でしたが、プロジェクトに関連するフィールドの視察もしてきました。

 

主に話をしたのは二人で、一人はこのプロジェクトの協働対象である紋別アイヌ協会の畠山敏さん。畠山さんは「遊」が紋別に関わるきっかけとなった方で、これまでもいろいろな取組みを一緒にしてきましたが、改めて今の考えや、今後に向けての思いなどをサケのことにとらわれずに聞きました。

もう一人は、紋別観光協会の古谷さん。古谷さんはオホーツク・テロワールなど、オホーツク圏の地域づくりに仕事の枠を超えて関わっており、今回、畠山さんを直接紹介し、一緒に話をしてきました。

 

主に訪ねたフィールドも2つで、ひとつはモベツ川支流の水源域に建設され、二年前から稼働されている産業廃棄物最終処分場です。モベツ川の野生サケに着目した最初のきっかけは、この産廃処分場の建設問題でした。処分場の建設にあたっては、事業者と畠山敏さん(当時、アイヌ協会紋別支部長)との間で公害審査会の調停が行われ、両者の間で公害防止協定が結ばれています。今回、その協定にある立ち入り調査権を使い、処分場の現状を視察するとともに、業者が行っている水質調査の結果を入手しました。業者や市が行っている水質調査のほかに、私たち自身も産廃処分場の稼働前から毎年、モベツ川水系5ポイントで水質調査を行っています。今回、その調査も予定されていましたが、時間と天気の関係で自主調査は後日、地元メンバーの手で行うこととなりました。

 

 

↑ 産廃処分場の現況。写真ではわかりませんが、かなりの悪臭があります。

 

 

もうひとつ訪れたのは、今年になって新たに浮上してきた紋別における木質バイオマス発電に関連する場所です。紋別では2016年よりこの木質バイオマス発電所が稼働予定なのですが、森林の木材を原料とするということで、森林やその生態系に与える影響が気になるところです。今回、建設中の工場や木材の集積場をみてきましたが、産廃処分場とともに今後注視していきたいところです。

さて、肝心のサケについてですが、今回は少し時期が遅く、直接目にすることはできませんでしたが、地元メンバーによれば今年もモベツ川を遡上するサケが観察できているとのことです。サケについては、また別途報告したいと思います。

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