動物たちが生き生きと過ごせる環境づくりプロジェクト終了報告

令和3年度、九十九島動植物園森きららは開園60周年を迎えました。
その大きな節目の年に森きららの認知度向上のため、そして何よりも動物たちの幸せを追求するため、
クラウドファンディングに取り組みました。
長引くコロナ禍で、大変な状況が続いています。
そんななかでのクラウドファンディングでしたが、たくさんのご支援をいただくことができました。
温かい応援メッセージもたくさんお寄せいただきました。
本当にありがとうございました。心からお礼申しあげます。
これから先、10年後、20年後も、きらきら輝く森の動植物園であり続けるため
動物たちの幸せを追求し続けていきます。
1.プロジェクト収支報告(税込)

※目標を上回ったご支援金につきましては、キリンエサやり台屋根の構造強化のための追加経費と、森きららで使用する備品購入費として大切に活用させていただきました。
2.クラウドファンディングご支援で実現したこと
①クマさんのおうちリフォーム
コンクリート地面に60~80㎝の高さの盛土をし、展示場上段のフチを囲むように自然石を設置しました。また、アラカシやクヌギ、ツツジなどを植栽しました。このことで、ニホンツキノワグマが本来生息する里山の風景が再現でき、森きららで飼育している2頭のニホンツキノワグマが快適に過ごすことができるようになりました。
【工事期間】
・着工:2022年1月 6日(木)
・竣工:2022年2月25日(金)
【工事写真】

【リフォーム後の展示場で過ごすクマの様子】
②ペンギン館3階陸パドック玉砂利設置
3階陸パドックに約10tの玉砂利を敷き、モルタル製の砂利留めを設置しました。このことで、本来、砂や岩、草など凹凸のある環境で暮らすペンギンにとって、コンクリート地面で起こりやすい足の裏にできる「 趾瘤症(しりゅうしょう) 」という病気を負ってしまう危険性が低くなりました。また、砂を入れることによって、本来の習性として巣穴を作って生活するペンギンたちが、玉砂利を掘って遊んだり、休んだりすることができるようになりました。
【設置日】
・2月21日(月)
【設置の様子】

【玉砂利設置後のペンギンの様子】
エサのアジをもらうために時間をかけながら陸パドックに入ってきました
巣箱の前で奥さんのピィをしっかり守っているダンナさんの「きあか(オス/11才)」
※巣箱のなか:「ピピ(メス/10才)」、手前:「かいと(オス/3才)」
③キリンエサやり台屋根設置
木製の柱(キリン舎側3本:高さ5732.3㎜、園路側3本:高さ5,400㎜)、木製(屋根上部は鋼)の屋根19.9㎡を、既存のエサやり台に設置しました。このことで、雨天時のキリンの雨宿り先や、雨天時でもお客様にキリンのエサやり体験を楽しんでいただけるようになりました。
【工事期間】
・着工:2022年3月19日(土)
・竣工:2022年3月23日(水)
【工事写真】

【屋根設置完了後のキリンの様子】
ハヤトは怖がってしまいエサやり台になかなか近づくことができません・・・
3.最後に
今回のプロジェクトでは、当園運営側の努力不足、告知不足で、開始後一ヶ月経ってもなかなかご支援金が伸びず、開始直後にご支援いただいた皆さまにハラハラドキドキ、そして歯がゆい想いを刺せてしまったことと思います。成功の裏には、TwitterをはじめとしたSNSでの皆さまによる情報拡散が大きかったのではないかと思っております。
開始後一ヶ月を過ぎたあたりからは、佐世保市内企業の皆さまからの大口支援や、募金活動に協力してくださる団体様が増え、支援の輪が広がり急激にご支援金が増え、第三目標まで達成することができました。本当に、たくさんの方々の応援によって成り立ったプロジェクトでした。
これからは、皆さまの応援とご期待を裏切らないよう、恩返しをしてまいります。
本当にありがとうございました。
西海国立公園九十九島動植物園
園長 岩岡千香子























